下痢や体調を改善する腸内 No.1
下痢が続く、便秘に悩む方にとっては、腸内環境というキーワードが頭に浮かぶのではないでしょうか?腸内環境が良くなると、いったいどんな良い効果が表れてくるのでしょうか?
現在、下痢が続く方はこの機会をチャンスととらえ、腸内環境のメンテナンスを行い体質改善をしていきましょう。
思わぬ健康が手に入るかもしれませんよ!
腸内環境が良くなると、腸年齢が若くなる
腸内環境が良くなると、続く下痢や便秘などが改善されるだけでなく、腸年齢も若くなると言われます。
しかし、腸年齢と一概に言いますが、腸年齢が若いといったいどんな効用があるのでしょうか?
一つづつ、一緒に考えてまいりましょう。
あなたの健康をつかさどる腸内細菌
腸内善玉菌がたくさんいればいるほど病気に負けない身体になることはもう誰もが知っています。
もちろん下痢が続く方の改善にも、とても効果的です。
主 な 腸 内 細 菌 (善玉菌)の 働 き
1.食べた食べ物(エネルギー)を消費・・太らない
腸内細菌は私たちが毎日、摂取する食べ物を栄養源・エネルギー源としてある一定の菌数を保ちながら腸管壁に定着しています。
善玉菌と同じように短鎖脂肪酸を出して、脂肪の吸収をおさえたり燃やしたりする腸内細菌バクテロイデスと呼ばれる日和見菌、つまり「ヤセ菌」が多いと太らないことがわかり、逆に腸内細菌ファーミキューテス、つまり「デブ菌」が多いと太ることがわかりました。
2.様々な臓器の健康を保つ
肝臓は貯蔵・代謝・解毒・胆汁分泌など数多くの働きがあります。
乳酸菌は臓器機能の活性化、血圧や赤血球の生成を調整する働きに深く関与しています。
3.血管に付着した悪玉コレステロールや余分なコレステロールを取り除く
コレステロールは必要な重要物質ですが、特に血中のコレステロールや中性脂肪量が高くなると血管壁に沈着し、動脈硬化が進行する原因となります。
乳酸菌が脂質の蓄積を排泄します。(第16回日本動脈硬化学会)
4.余分な砂糖や塩分を便中に捨てる
食塩や砂糖を腸内細菌、(乳酸菌)は効果的に作用します。
乳酸菌は小腸内でナトリウムイオンを効率よく吸着し、やがて対外へ排泄します。
また、乳酸菌は糖を吸収し、乳酸を生産する菌ですから小腸内で砂糖を消化することにより砂糖の消化・吸収抑制効果が促進されます。
5.有害物質や発癌物質を分解して捨てる
乳酸菌はニトロソアミンやトリプトファン代謝物などの発がん物質や、アンモニア、硫化水素、インドール、アミン、チラミン等他にも多くの有害物質を分解し無害化しています。
又、体に有害である重金属(水銀・カドミウム)などを体外へ排泄してくれます。
6.有害菌や病原菌の攻撃を防ぐ
腸粘膜は腸内細菌【乳酸菌】で覆われているので、病原菌の侵入や有害菌の増殖を制御したり、胃酸や胆汁酸等で死滅しなかった外来菌は定着できません。
7.免疫力を高める
人の一生の間には10億回もガン細胞の発生する機会があるといわれています。
これほど多く、発生の機会があるにもかかわらず、人が簡単にガンにならないのは、免疫系がガン細胞の発生と増殖を防いでいるからです。
生体に細菌やウィルスなどの異物が侵入すると生体は異物と「自己」を判別して、異物を攻撃、排除します。
この働きを免疫といいます。腸内細菌(乳酸菌)は免疫力を高めてくれます。(第11回腸内微生物生態国際学会)
8.消化や吸収を助ける
腸内細菌は蛋白質や糖質を分解したり、本来人間には消化できない繊維質を分解して消化を助けています。
9.ビタミンやホルモンをつくる
腸内細菌は水溶液のビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ビオチン、葉酸、パントテン酸、ニコチン酸)ビタミンKなどを合成したり、ステロイドホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)甲状腺ホルモンやインスリン、ドーバミン、セロトニンなどを合成、人体に必要な色々なホルモンを産生してくれます。
10.腸内のPH値を整え、腸の働きが正常になる
腸内細菌の生産する酸によって、腸内のPHが酸性になり病原菌の増殖を制御し、有害物質の産生および吸収を制御します。
有害菌が作り出す物質が原因で下痢が続く方は、腸内PH値が整うと善玉菌が増え、腸内に善玉菌が定着することにより改善されます。
更に乳酸の刺激によって腸の蠕動運動が活発になり消化活動が促進されます。
その他、脳内ホルモンの活性、アレルギーの改善、ドライアイの改善など、挙げればきりがないほど身体の健康機能に影響を及ぼしているため、思わぬ健康効果が表れてきます。