あなたの健康をつかさどる腸内細菌を育てよう
おなかに多くの善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)を住まわせるにはおなかの中でそれらを上手に育てるという感覚が必要です。
美味しい栄養豊富な野菜を育てるには、まず土づくりから始めなければいけないと言われます。良い土には腸内細菌と同様に沢山の微生物が存在します。
ではどのように工夫すれば、腸内善玉菌を上手に育てることが出来るのでしょうか。一緒に考えて見ましょう。
下痢が続く原因は悪い土と同じ
良くない土と良い土の違いの一つは有益な微生物がたくさんいるかいないかの違いです。下痢になる、下痢が続く状態は土が硬く、水はけの悪い土と似ています。
「ふかふかした土壌」やそれなりに「水持ちも水はけも良い土壌」は土の中で様々な活動が行なわれますので、良い作物が育つのです。下痢が続く、下痢の原因となる理由もこんなところにあるのではないでしょうか。
——<<< 種まきの感覚 >>>——
若く、健康な人なら種まきはしなくてもいいのですが、下痢が続く、または便秘や、下剤のお世話になることが度重なると、腸内善玉菌はいつしか姿を消してしまいます。
腸内善玉菌が少なくなると、下痢、下痢が続く、便秘など腸内のトラブルはさらに加速してしまいます。種まきの初めは良い土づくりからはじまりますので、微生物の豊富な腸内にすることが大切です。
更に年齢とともにその数も減ってしまいます。ですから、ビフィズス菌や乳酸菌、更に彼らの応援団である納豆菌たちを毎日送ることが必要です。
——<<< エサやり >>>——
腸内細菌の餌は主にオリゴ糖です。オリゴ糖はごぼうやバナナ、玉ねぎなどに含まれている糖です。ご飯もしっかり食べると腸内で分解され善玉菌のえエサとなります。また、繊維の多い野菜などをしっかり食しましょう。
腸内の善玉菌を増やすには、バランスのとれたミネラル、食物繊維も不可欠です。毎日良質の発酵食品を摂取し、お野菜をしっかり食べましょう。
野菜が少ない、善玉菌が摂取できない方は、良質なサプリメントで補ってまいりましょう。
—–<<< 環境造りの感覚 >>>—-
低温状態(冷害)では野菜は育ちません。それと同じようなことが腸内細菌に対しても言えます。
◆ 腸内温度をいつも一定に保つために冷たいものやおなかを冷やさないように工夫しましょう。
◆ 微生物を殺してしまう防腐剤入りの食べ物、あるいは塩素の含まれている水など出来るだけ避けましょう。
◆ ストレスに弱いのは私たちだけではありません。腸内細菌は非常に敏感です。ストレスを上手に回避しましょう。
◆ 動物性タンパク質(特に肉類)を食べ過ぎると、悪玉菌が猛威をふるいます。野菜をしっかり食べましょう。
◆ 下剤は特に要注意。強制的にトイレに行かせてしまい、腸内細菌のバランスがくずれてしまいます。
◆ 長期の抗生物質を利用すると腸内細菌のバランスが極度に乱れますので、そのためのアフターケアーは必要です。
<<<活躍できる材料を送る >>>
腸内善玉菌は腸の中で様々な活躍をします。この活躍こそが健康の要です。
増やす環境ができたなら活躍する材料を送りましょう。それはミネラルです。
腸内細菌はミネラルがあれば、腸の中でビタミンや酵素を作り出して栄養を分解しエネルギーへと変えてくれますが、ミネラルが不足しているとこの作業がうまくいかなくなります。
腸の中の善玉菌は、腸内を清掃し、正常化し、免疫力を高めてくれるので、善玉菌がたくさんいて、きれいな腸を保つことが、健康の秘訣です。
ミネラルは野菜や海草類、あるいはスーパーベジタブルからしっかり摂りましょう。