下痢の原因の多くは、ウイルスに
冬の突発的な下痢の原因はウイルスによるものが多くなります。
というのも冬になると空気が乾燥し、ウイルスが繁殖しやすくなり、ウイルスによる下痢の原因が多くなるのです。
下痢の原因となるウイルスは、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどです。嘔吐や下痢と共に、発熱など風邪の症状があることもあります。俗に言う「おなかの風邪」です。
【下痢の原因のアデノウイルスには要注意】
ただし、アデノウイルスに感染すると重症化しやすいため非常に注意しなければなりませんし、万が一細菌性だった場合には医師によって適切な薬の処方が必要になります。 単に「お腹の風邪だから」と簡単に考えるのは危険です。
ウイルス性の場合、周りに感染しないよう注意しなければなりません。嘔吐物や便からの感染が考えられますので、それらの処理には気をつけましょう。
嘔吐物や便が乾燥するとウイルスが空気中を飛び、空気感染する可能性もあります。
【ウイルスと細菌の違いは?】
「細菌」は細胞を持った微生物です。細胞分裂によって増えます。「菌」の仲間として、きのこやカビなどを考えるとわかりやすいでしょう。「大腸菌O-157」は細菌で、非常に恐ろしい毒素を発生します。
「ウイルス」は細胞よりさらに小さなもので、細胞を持ちません。そのため、それ独自では増殖できず、他の生物の細胞に入り込んで増えます。お薬の代表である「抗生物質」は、細胞のしくみを利用して効くものなのでウイルスには効きません。
【嘔吐と下痢の原因にはウイルス以外の原因がある】
嘔吐と下痢が同時にやってくる症状は、実は珍しくありません。突然の嘔吐には誰もが驚きますし、非常に体力を消耗しますが、どういったことが嘔吐や下痢の原因として考えられるかを知っておくと慌てず対処することができます。
吐き気(嘔吐)と下痢を伴う症状を総じて「嘔吐下痢症」と呼びます。嘔吐下痢症は、ウイルスや細菌によって発生する炎症が原因で、中には「お腹の風邪」と呼ばれるような流行性のもの、大腸菌などが原因の食中毒と呼ばれるものがあります。
ただし、ウイルスや細菌が原因となる場合以外の嘔吐・下痢症状もあります。見逃せば大変危険な病気もあります。日本脳炎、急性間欠性ポルフィリン症、溶血性尿毒症症候群などです。
1日ですべて治まってしまった、というような軽い症状であれば問題ありませんが、基本的には自己判断を避け、医師の判断を仰ぐようにしましょう。特に子供の場合は症状の悪化が早いので、注意してください。
一般的な嘔吐下痢症であれば、下痢のピークは1日程度で終わります。その後も下痢気味であるかもしれませんが、徐々に体力が回復していくようであれば問題ありません。
ただし、きちんと回復するのには1週間程度かかります。腸の回復度合いは外からみてもわかりませんので、無理をせず腸を労わる食事をするようにしましょう。
【嘔吐・下痢の時は水分をしっかり補給しましょう】
下痢と嘔吐が同時に起こると、体は水分を大量に失います。食べることができないのでカロリー不足も心配ではあるのですが、大人の場合1~2日程度で深刻な栄養失調になることはまずありません。
吐き気・下痢が治まらない間は様子を見て、無理に食べる必要はありません。
それに対して脱水症状は、1日でも深刻なレベルに達してしまうこともあります。必ず水分は補給してください。少し冷たいスポーツドリンクは、体への吸収が早く水分補給に適しています。
少量でも飲むことができない場合には、病院で点滴を受けることもあります。頭痛がする、力が入らない、眠気がひどいなどの症状が出ますと、既にかなりの脱水が進んでいることになりますので、できるだけ早く病院で診てもらうようにしてください。
基本的には吐き続けている間には飲まない/飲ませないようにしましょう。また吐いてしまいます。落ち着いてから水分を補給します。目安としては4~6時間程度、飲めない状態が続いても問題ありません。ただし、それ以上続く場合には注意してください。
吐き気がなくなると、気持ち悪さも減り、顔色もずっとよくなります。その後少量の水分補給を始めましょう。
【慢性的な下痢が続く原因は急性の下痢から来る時がある】
また、こうしたウイルスによる急性の下痢から慢性的な下痢移行する場合も、少なくありません。
健康な人は重症化したり、長引いたりといったことはまれですが、もともと腸内環境に何らかの異常がある人の場合、これらの嘔吐下痢症状をきっかけに、回復しないまま、慢性的な下痢へと移行していくこともありますので、注意が必要です。
【下痢の予防として】
まず、予防として手洗いが肝心です。食べ物に触れる機会の多い部分ですから、しっかり石鹸を使って、指先だけでなく、指の間、手首まで擦り洗いしましょう。また食品は85℃以上で一分以上加熱するように心がけましょう。
何をきっかけに下痢になり、それが慢性的な下痢に移行するかわかりません。
自分は大丈夫、と過信せずに冬場は帰宅後の手洗い、うがいを徹底したいものです。また日ごろから腸内環境を強化しておきましょう。
腸内環境が整っていれば、たとえ細菌性の菌やウイルス性の菌が体内に入ってきても、腸内細菌(善玉菌)がやっつけてくれますので重篤な病気にならずに済みます。更に、慢性的な下痢に移行しないで済みます。
【下痢の原因の解決は腸内環境次第】
腸内環境が整っているとたとえウイルスや細菌が多少入り込んでも、腸内で処理できます。腸内に有害菌が入ってくると腸内善玉菌が有害菌を繁殖するのを抑えてくれ、排出してくれます。慢性的な下痢で悩んでおられる方など、腸内環境を整える事によっ改善できます。
腸内環境を整える最良のサプリメントがありますので 、下痢の予防、あるいは慢性的な下痢を改善するのに最適です。上手にご利用ください。