アレルギー性腸炎

アレルギー性腸炎

アレルギー性腸炎は、アレルギー反応を引き起こす食物の摂取により腸の粘膜が傷ついたり、腸の働きが乱れ、腸内が過敏症状を引き起こす病気です。このアレルギー性腸炎は、比較的に乳幼児に起こりやすくなります。
 主な症状として発熱は見られませんが、下痢、嘔吐、腹痛などが一般的な症状で、乳幼児では肛門周囲が赤くなることがあります。

また、何度もアレルギー性腸炎を繰り返すと治りにくくなり、重症化します。重症化すると、呼吸困難、血圧低下など生命を脅かすような危険な状態に陥ってしまう事があるので注意が必要です。
食べて数分から1時間で発症が現れる場合と、数時間から2、3日かかる場合があります。

近年、アレルギー人口は増え続け、現在では国民の3人に1人アレルギーに悩んでいるといわれるほどです。三大アレルゲンの卵、牛乳、大豆が最も多く、なかには肉や魚、米麦などを食べてアレルギーを起こす人もいます。
また、食品添加物などにも原因となるものがあります。

 アレルゲンの食物を食べないことが一番いいのですが、栄養不足にならないようにその食品が含む栄養素を他の食品で補う必要があります。

例えば、卵がアレルゲンなら他の食品、魚介類や肉類などでたんぱく質を補いましょう。

 しかし、人によってはアレルゲンがたくさんある場合があります。そのため食べるものが制限されてしまい、栄養のバランスが悪くなり、症状が悪化する事があります。 
最近は、食物アレルゲンを除去するのではなく、間隔をあけて少しずつ食べる方法も試みられています。

母乳をあたえているお母さんがアレルゲンの食物を摂取する事で母乳にその成分が含まれアレルギーを起こす場合があるので注意をしましょう。
 アレルギーは、体調が悪いときに強くでる傾向があるので、日ごろから規則正しい生活を心がけ、体調をととのえる栄養素を十分にとることが大切です。

小児のアレルギー性腸炎は自然に治っていきますが、他の病気(アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息など)に移行することがあります。幼い時の食歴は大人になっても影響する事がありますので、日頃から食事のバランスをしっかり心がけましょう。

腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。

現代では世界中の食材が満ち溢れ、どの食材が日本人の健康に良いのかさえ分からなくなってきています。

一つ一つの食材は確かに栄養豊かであったとしても、日本人の体質に果たしてあっているかどうかは疑問となることが多いものです。

「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。

何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は腸内環境が非常に整っている人です。腸内環境を強化すると、下痢の改善は早くなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。