大腸憩室炎

大腸憩室炎

大腸憩室炎は、大腸にできた憩室が炎症を起こし腹痛をともなう症状です。憩室は、大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇により嚢状(のうじょう)に腸壁外に突出したものです。その嚢状につまり憩室内に便が溜まって炎症が起るのです。

大腸憩室は、多くの人が自覚もないままできていることが多く、 無症状であれば特に治療の必要はありません。大腸憩室症といって遺伝や食生活によるものです。
憩室に炎症が起る大腸憩室炎は、欧米人に多いのですが、日本人は食生活からか珍しい病気です。
下痢の原因は冷え2
大腸憩室は右側、左側と左右どちらかに起ります。欧米人に多い左側大腸憩室炎は、大腸の最後の部分で直腸のすぐ上のS状結腸の憩室に炎症がおこり、大腸が破裂する危険性が高いことから手術が必要です

憩室炎は40歳以上の人に多くみられます。どの年齢層の人でも重症になることはありますが、最も重篤なのは高齢者で、特に免疫系を抑制するコルチコステロイド薬やその他の薬を服用している人で、感染の危険が大きくなります。

50歳未満で手術を受けなければならない人は男性が女性の3倍多く、70歳以上では女性が男性の3倍多くなっています。

日本人に多い右側大腸憩室炎は、上行結腸にできた憩室が炎症を起こす症状です。右側大腸憩室炎の原因は、症例が少ないためよく わかっていません。

しかし、近年の欧米型の食習慣や生活様式で、肉食が多く、食物繊維の摂取量が減少したため、便秘や腸管のれん縮、ひいては腸管内圧の上昇が起こしやすくなり、日本でも左側大腸の症例が増えています。

大腸憩室炎は多くは無症状のまま経過しますが、時に便通異常、下痢、軟便、便秘、お腹のはり、腹痛などの腸運動異常に基づく症状、つまり過敏性腸症候群に似た症状を起こします。お腹が痛いだけと、軽視することは禁物です。

進行すると、強い腹痛に伴い、下痢、発熱、血便などを伴います。我慢していると腹膜炎や破裂をおこすこともありますので、早めに病院に行くほうがよいでしょう。

予防としては腸内環境を最善にしておくことが大切でが、そのためにはバランスの良い食事、野菜、せんいをたっぷり摂りましょう。 「私は野菜はたっぷり摂っているから大丈夫」と思っていても、実際は殆どの人が野菜不足になっています。

意識して今まで以上に野菜料理を増やすか、野菜のサプリメントなどを上手に利用して腸内環境を整えておくことが必要です。野菜に加えて腸内の環境の改善を助けてくれる腸内善玉菌を増やす食事や納豆菌・乳酸菌のサプリメントなどで腸内の健康を保つ上で欠かせません。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。

現代では世界中の食材が満ち溢れ、どの食材が日本人の健康に良いのかさえ分からなくなってきています。一つ一つの食材は確かに栄養豊かであったとしても、日本人の体質に果たしてあっているかどうかは疑問となることが多いものです。

「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。

何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は腸内環境が非常に整っている人です。腸内環境を強化すると、下痢の改善は早くなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。