ビタミン不足が原因の下痢

下痢の原因はビタミンB群が不足がちだった

下痢の原因として挙げられるのが、意外にも栄養不足が原因の事もあります。下痢の原因となる栄養とはビタミンB12、ビタミン3などが挙げられます。

ビタミンB群とは
今日食生活の変化に伴い、ビタミンB群の必要性は信じがたいほど高いことが報告されています。ビタミンB群は基本的に、炭水化物、脂肪、タンパク質の代謝に働き、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらく元気の素です。 ビタミンB群には、B1、B2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、パントテン酸、B6(ピリドキシン)、B12(コバラミン)、B13、B15(パンガミン酸)、ビオチン、コリン、葉酸、イノシトールがあります。 B群は互いに助け合って機能しますので、一つだけの大量投与は、他のB群の欠乏を引き起こす可能性があります。どれが欠けても疲れやすくなります。特にB1、B2、B6の三つは、同時に同量とることが必要です。

不足すると下痢になりやすいビタミンとは

①ビタミンB12
ビタミンB12(コバラミン)は葉酸と協力して赤血球のヘモグロビンの合成を助け、悪性貧血を防ぐ、神経細胞内の核酸やタンパク質などを合成したり、葉酸の再利用を助けます。 不足すると、神経過敏になり、集中力が低下する、舌の炎症、痛み、味覚低下 貧血、だるさ、食欲不振、消化不良、下痢、手足のしびれ、運動失調など。

糖尿病や妊娠中の人は十分に補給を

糖尿病患者は、ビタミンB12が吸収されにくくなります。神経障害を合併する場合は、B12と一緒にB1、B6を補給すると症状が改善することがあります。またビタミンB6は妊娠糖尿病を予防します。ビタミンB6は妊娠中に必要量が増加するので、不足しないようにすることが大切。

②ビタミンB3:ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称(ナイアシン)
水溶性ビタミンのビタミンB複合体の一つで熱に強く、糖質・脂質・タンパク質の代謝に上可欠です。
循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがある。欠乏すると皮膚炎、口内炎、神経炎や下痢などの症状が出ます。エネルギー代謝中の酸化還元酵素の補酵素として重要です。

下痢の解決策として

①バランスの摂れた食事を心掛ける
●ビタミンB12の多い食品
牛レバー・鶏レバー・カキ・さんま・あさり・にしんなどです。自然界ではビタミンB12は微生物によって作られ、魚介類や動物性食品に多く含まれています。ベジタリアンの場合は、ビタミンB12が不足する可能性があるので、注意しましょう。 ●ビタミンB3の多い食品
まいたけ、しいたけ、らっかせい、エリンギ ぜんまい、えのきたけ なしめじなど、あんず、プルーン、アボカド、パッションフルーツ、たらこ(生)、焼豚、まかじき、子牛肉(もも)、インスタント珈琲粉、まぐろ(びんなが) 豚肉(レバー)、など
 
②腸内善玉菌の多い腸内にする
腸内細菌の働きには、以下の5つの作用があることが知られています。
1.腸内細菌は病原体の体内侵入に際して、それを排除する働き。
2.腸内細菌は人が消化できない食物せんいなどを消化する働き。
3.腸内細菌はビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンKなどのビタミン類を産生する。
4.腸内細菌は幸せ物質であるドーパミンやセロトニンを合成し、その前駆体を脳に送る。
5.免疫力のおよそ70%が腸内細菌と腸粘膜細胞との共同作業で作られる。 腸が原因とされる病気が、脳から心臓、そして関節まであらゆる部位に及ぶとされているのは、このような腸内細菌の働きがあるからです。まさに腸内のバランスを崩すと、万病を引き起こすというわけです。

腸内環境を整えよう

腸内には善玉菌と悪玉菌、日和見菌がいます。善玉菌の多い腸内環境は様々な健康効果が期待できます。下痢の改善もスムーズに行われます。食べ物からでもビタミンB群は摂れます。また腸内細菌がビタミン類を産生しますが、腸内善玉菌は年齢と共に減少しますので、善玉菌をしっかり補わなければなりません。腸内善玉菌を補い、腸内環境を整えるプリメントがありますので上手に利用しましょう。

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