下痢が続く原因はたくさんありますが、よく牛乳を飲んでお腹をくだす、という話をききます。
下痢の原因は牛乳と乳糖不耐症
単に冷たい牛乳を飲むとお腹が冷えるから? いえいえ、それは牛乳の中の乳糖という成分を分解できない事によって下痢が起こっているのが原因かもしれません。
🔷下痢の原因になる乳糖って何?
では牛乳の乳糖とはどんなものでしょう?それは糖の一種で、母乳やミルクに含まれている、成長に必要な物質です。小腸で乳糖分解酵素によりグルコースとガラクトースという吸収されやすい糖に分解されて吸収されます。
ところが、乳糖分解酵素がなかったり不足した状態になると、乳糖が吸収されず、そのまま大腸に送られて細菌の作用で発酵します。この時、人によってはガスがたまり、お腹がゴロゴロしたり、張ったりといった症状がでます。その結果、水分が多く、乳糖の発酵でできた有機酸やガスをたくさん含む下痢便となるのです。
乳糖分解酵素は乳児期には体内で十分につくられますが、成長して乳糖の摂取が減少するにしたがってつくられる量が減っていきます。その結果、小さいときには何でもなかったのに、大きくなり牛乳など乳糖を含む食品を食べたり飲んだりするようになると下痢、腹痛がおこる人が出てくるのです。
乳糖不耐症であっても、下痢の症状は軽い人から重症までさまざまです。牛乳が原因だとわかるくらい敏感な方は、全体の二割程度です。乳糖不耐症のある方は、医療機関にかかるときや薬局ではそれを医師や薬剤師に伝えておきましょう。
のみやすいように錠剤にコーティングしてある糖衣に糖が含まれていたり、味や量を調節するために乳糖を混ぜることがよくあります。乳糖を含む薬は2,000種以上もある上、何種類も薬が必要な方では薬剤師が混ぜて調合することもあります。中には下痢止めや整腸剤、胃薬の類も……。こういう薬をのんで、逆にお腹を壊し、下痢がおこる原因になっては大変です。
下痢の原因が乳糖だとわかっている方の対策
下痢の原因がはっきりと乳糖不耐のせいだと分かっている場合には、乳糖の入っている食材を避けるにこしたことはありません。下痢が続く原因は缶コーヒーなどに潜んでいるかもしれません。
下痢になるけれども、それでも乳製品が食べたい!という方は、乳糖分解処理を施した牛乳もありますので探してみられてください。
下痢の改善は腸内環境の整備から!
健康は腸から始まります。腸が健康で正常な働きをすれば病気に負けない体になれます。腸内を活性化し、正常に保つことができるのは腸内善玉菌のおかげです。腸内善玉菌を応援するサプリメントを上手に利用することは賢い方法です。
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