酔わなければいいのか?下痢が続く原因はノンアルコール飲料

下痢の原因として、加齢とともによく挙げられるようになるのが「飲酒」です。

若い頃は平気だったという人も、四十代以降、飲んだ後に下痢をしてしまうということが起こるようになってきます。お酒は百薬の長ともいい、少量の摂取は問題ありませんが、やはり飲み過ぎはよくありません。

日本人はお酒に弱い

よくお酒に強い弱いといいますが、これはアルコールを分解するアルコール脱水素酵素の活性度合いの違いによるものです。日本人の半数近くはアルコール脱水酵素の活性が低いことがわかっており、そうした場合、アルコールを分解するのに時間がかかるため、二日酔い、下痢などの症状が出やすくなります。

近年では飲みたいけれど様々な理由から飲酒できないという人のために、ノンアルコール飲料というものが登場してきました。一見するととてもよさそうに見えるこのノンアルコール飲料ですが、実は下痢の原因になっていることがあるのです。

下痢が続いている方、下痢をしやすい方はよく、お酒は控えて下さいとアドバイスされることがあります。

それは、アルコールが刺激物であるため、胃腸を刺激して荒らしてしまったり、腸のぜん動運動を活発にさせてしまうためです。

ではノンアルコール飲料はどうでしょうか?

ノンアルコール飲料について

実はノンアルコール飲料には人工甘味料が使われています。人工甘味料も下痢を引き起こす原因になるかもしれないことは、ご存知ですか?

人工甘味料は分子構造が大きく、人間が持っている消化酵素では消化できないので、普通の人は 大丈夫でも胃腸の弱い方や下痢傾向にある方はお勧めできないものです。

また、ノンアルコールとうたっているものでも、実は完全なノンアルコールではないことがあります。もちろん、文字通りアルコールを全く含まないものもあります。

 

実際は1%未満のアルコールを含む飲料もノンアルコールの部類に入ります。 何故かというと、 日本では酒類にかかる税金を定める法律の関係で 「アルコールの含有量が1%以上のもの」→「アルコール飲料」と定義しており、アルコール1%未満であれば厳密にはアルコールを含んでいても「ノンアルコール飲料」という扱いになるのです。

 

「ノンアル」はアルコール0%という意味ではない

しかし、1%未満と言っても幅があると思いませんか?

0.9%と0.09%とでは全然違いますよね。 完全にアルコール度数が0.0%でなければ、飲酒運転にもつながる怖い結果になってしまいます。

下痢が続いていたり、下痢をしやすい方は、「アルコール」「ノンアルコール」といった表記ではなく、実際に含まれているアルコールの数値を見て確認するなど、摂取する量に注意を払う方が良いでしょう。

また外での飲食の際、ハンドルキーパーになる人はノンアルコールといえど、飲むのは控えるようにしましょう。

腸内善玉菌が多い腸内環境にしよう

現代のあらゆる病気の発生場所は消化管にあると指摘されています。「病は腸」からという考え方です。

下痢の原因の多くは腸内細菌のバランスにかかっている、と言っても過言ではありません。

「病は腸から」逆を言えば、「元気の元は胃腸から」という事になります。腸内環境を良好にすれば下痢をはじめほとんどの病気は解決できるそうです。

現に脳が死んでも生き続けることが出来ますが、腸が死ねば人は必ず死んでいきます。人体の臓器の中で最も老化しやすい場所は実は「腸」なのですが、最も回復しやすいのもまた「腸」なのです。

腸内が弱くなると水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうだけでなく、正常な免疫機能の働きが行なわれにくくなります。

これを元に戻す一番の近道は、腸内環境を整えることです。一般的に善玉菌が多い腸内ほど腸内環境は良好であり、下痢をはじめ様々なおなかの悩みも改善されやすくなります。

腸内善玉菌を増やすには、外から地道にこつこつと摂取していくしかありません。毎日の食事に発酵食品を積極的にとり入れたり腸内善玉菌を補給するためのサプリメントを利用するのがおすすめです。腸内環境を整え、体の内側から健康を取り戻しましょう。ひとりひとりにぴたりと合う腸内善玉菌が、きっと存在しているはずです。