春は気の流れをよくして体調を整えよう

若葉が輝き、すべてのものが清らかで命輝く季節となりました。

さて、3月は新しい生活に期待を込め、4月は緊張して、5月なると環境も落ちついてきます。しかし、こうした時に緊張や疲れがピークに達する時期となります。

新しい環境に適応できずに精神的・身体的不調をきたす、いわゆる「五月病」といわれる症状が出るのもこの時期です。


こうした症状は日頃からストレスを上手に発散して、血流を良くするものを摂るようにすることで予防できます。
ではどのようにすればよいのか食養生からそのポイントをいくつか考えてみましょう。

気の流れは自律神経を整える

「病は気から」という諺があり、気の持ちようで良くも悪くもなるという意味でよく使われています。しかし、実はさらに深い意味と根拠があるのです。

漢方薬や東洋医学の観点で、「気」という言葉は解かりやすく言うと、体を流れるエネルギーの元であると考えられています。

例えば、天気や電気など、気の流れに関わる言葉が身の回りにはたくさん存在しています。人はこの「気」がうまく体の中を流れなくなると、色んな所に不調を感じてしまうのです。

肝臓は気の流れをよくする臓器

この気を体の中の隅々まで滞りなく巡らせて、自律神経の調節や情緒の安定にも寄与する臓器は「肝臓」といわれており、春は「肝」の活動が活発になることが示されています。

そのため春に起こりやすい様々な症状には、「肝」に関わる生薬が含まれた漢方薬を使うことが、気の高ぶりや上昇などを調節してとても効果的だと言われています。

実際、弊社のグループ会社・瑠璃薬局では春になると、気の巡りを改善し自律神経の緊張を緩和する作用がある「小柴胡湯」「柴胡桂枝湯」などの漢方薬がよく出ているようです。

食養生のポイント

「肝」は、体全体の「気」の流れを調整する役割を担っていますが、ストレスの影響を受けやすい傾向にあります。そのため、この時期は、日頃から薬ではなく「肝」「気」を補う食材、キャベツと柑橘類がお勧めです。


キャベツは、五臓六腑の機能を調節する働きがあります。特に、肝臓の機能向上、消化促進、補気などの作用があります。 キャベツに含まれるビタミンUは、市販の胃腸薬の重要成分でビタミンKとともに胃・十二指腸潰瘍の予防に役立ちます。

柑橘類は「食べるリラックス」的な役割、酸味のあるクエン酸はキュッと引き締める作用と、肝機能の向上と疲労回復、胃腸の粘膜保護などの作用があります。

サプリメントを大いに利用しよう

しかし、毎日キャベツや柑橘類を摂るのは誰でも難しい事です。そんな時に、ビタミンU、その他肝臓を整える成分、ストレスに強くなる成分がたっぷり入ったサプリメントがあります。

更に、疲労回復に大きな効果を発揮するビタミンB1・B2やミネラル、必須アミノ酸を豊富に含んでいます。必要な方はぜひお飲みください。
春は花冷えと言って寒暖の差がかなりあります。風邪などひかないようにご自愛ください。