下痢の原因はスイーツ

下痢原因は添加物の多いスイーツ

下痢の原因となる食品の一つに加工食品があります。その中でも聞き慣れない名前だと思いますが、「超加工食品」は様々な健康リスクを抱え、危険な食品と言われています。巷には新製品のお菓子など工場で生産されたスイーツは若者に人気のようです。

日持ちの良いお菓子類はたくさんの添加物が含まれており、下痢になるなど様々な病気の原因ともなる超加工食品の一つです。

下痢になる超加工食品とは

超加工食品は「砂糖や塩、油脂を多く含み、保存料などが添加されており、きっちり包装されて日持ちも良い食品」です。具体的に超加工食品はどのようなものがあるのでしょうか。下記にあげてみました。

超加工食品の例

①即席麺、即席スープ

②大量生産され包装されたパン

③包装された甘い・塩味のスナック

④大量生産された菓子やデザート

⑤ミートボール、チキンナゲット、フィッシュナゲットや保存料を添加された肉加工食品

⑥冷凍食品、常温可能な加工食品

⑦家庭で調理する際に加えない調味料(添加物)

おなかの敏感な方はこうした加工食品の添加物で腸内環境が、非常に悪くなっており、下痢になる、下痢がなかなか改善されないなどの症状が続くのです。今回は工場などで大量生産されたお菓子を取り上げてみましょう。

下痢の原因となる大量生産されたお菓子

甘いものは別腹とよく言います。人気のコンビニスイーツを始め、甘いものは、幸せな気持ちになり、瞬間的な幸福感を味わえます。しかし、下痢にもガンにもなり、ドラッグ同様に依存性も強く、脳や身体への異常をきたす可能性も指摘されています。では一つの例としてロールケーキを見てみましょう。

某コンビニのロールケーキの原材料

①クリーム ②卵 ③糖類(砂糖、異性化液糖)④植物油脂 ⑤小麦粉 ⑥バター ⑦マーガリン ⑧脱脂粉乳 ⑨乳化剤 ⑩ソルビット ⑪膨張剤 ⑫香料 ⑬pH調整剤 ⑭カロチノイド色素、(原材料の一部に大豆を含む) 原材料の多い順です。

ご覧の通り、「植物油脂」の使用量が、実は意外と多い(小麦粉より多い)ことがわかります。

①下痢の原因となるクリーム

生クリームで腹痛や下痢を起こしやすい人は、乳製品のアレルギー、乳糖不耐症、脂肪の摂りすぎの3つの可能性があります。乳糖不耐症の場合は、乳糖の分解されている生クリームであれば食べても腹痛や下痢になることはありません。脂肪の摂りすぎの場合は、生クリームだけでなく、脂肪の多い食品の食べすぎには注意しましょう。

②下痢の原因となる卵

卵白不耐症、卵黄不耐症で下痢になる人がいます。卵はアトピーなどの原因になりやいのですが、不耐症が原因による下痢は案外分かりにくいようです。食物不耐症と食品アレルギーは異なる病気です。

食物不耐症とは、「非アレルギー性食物過敏症」ともいい、特定の食物を消化することが困難な病気です。

③下痢の原因となる糖類

糖類は砂糖や異性化液糖があります。

  • 砂糖

砂糖の摂取で必要な栄養が失われると、細胞は壊れやすくなります。細胞が壊れると「ヒスタミン」と呼ばれる物質ができます。これは腫れやかゆみを引き起こす物質で、腸内が炎症を起こしやすい状態になります。腸内で炎症が起きれば、さらに腸内環境は悪化し、下痢となり、潰瘍性大腸炎やクーロン病といった難病の原因となります。

  • 異性化液糖

ブドウ糖果糖液糖の原料はサツマイモやジャガイモ、トウモロコシです。ブドウ糖から果糖に変化、つまり異性化することから、異性化糖とも呼ばれています。

ブドウ糖果糖液糖を摂取すると、通常ではありえないスピードで血糖値が上昇します。

また、消化、分解の過程を必要としないぶん満足感が得られにくく、ついつい摂取しすぎてしまい、体内にブドウ糖果糖液糖がある状態が普通だということになります。その状態に体が慣れると、肥満や依存性、更には糖尿病の危険性があります。

糖尿病が引き金となって下痢が起こる場合があります。便利と下痢を繰り返したり、症状が酷くなったり長引くことがあります。

これは糖尿病の方や血糖値が高めの方には非常に危険です。血糖値に問題がない方も多量の摂取は控えたほうがよいでしょう。

④下痢の原因となる植物油脂

植物油脂は簡単に言うと、植物から取れた植物油に水素を添加して作り出されたトランス脂肪酸であり、天然の植物油とは別物です。

トランス脂肪酸は LDLコレステロールを増加させ、HDLコレステロールを減少さる働きがあります。

過剰なLDLコレステロールは血管に付着して血管壁を狭めたり、動脈硬化を引き起こし、心疾患のリスクを高めます。下痢にもなりやすくなります。

油は加熱や空気や光にさらされることで酸化してしまいます。そんな粗悪な油をさらに加工して作り出されたのがトランス脂肪酸です。

植物油脂は、材料も製造過程も安価であり、バターのように固まる性質があります。スーパーのスナック菓子やクッキーのサクサク感や、なめらかな舌触りといった食感はまさにトランス脂肪酸によるものです。

クッキーのサクサク感、滑らかな舌触りはトランス脂肪酸

食べ過ぎないように!

植物油脂はマーガリンやショートニングだけでなく、お菓子やパン、お惣菜やドレッシング、チーズ、おにぎり、パスタなどなど、ありとあらゆるものに使用されています。スーパーやコンビニでお昼ごはんや3時のおやつを買おうとすると、トランス脂肪酸を避けることは不可能なくらいです。

⑤下痢の原因となる小麦粉

小麦粉は輸入小麦が大半だと思います。輸入小麦には残留農薬がたっぷり、怖い程検出されています。残留農薬は腸内環境を破壊してしまい、下痢やガン、アレルギーなど自己免疫疾患などの原因になったりします。

小麦粉は殆どが輸入品、残留農薬がたくさん含まれています。

おなかの調子が悪い時は小麦粉製品を食べないようにしましょう。

⑦下痢の原因となるマーガリン

マーガリンは製造過程で水素を添加します。その結果トランス脂肪酸が出来上がります。トランス脂肪酸は体内へ過剰に取り入れると血中脂質が上がり、心血管疾患のリスクを高めます。

また、トランス脂肪酸が腹痛、下痢、発熱などを伴うクローン病の原因とも言われています。

マーガリンの油を分解する時には、補酵素であるビタミンやミネラルを体内で多く消費します。

マーガリンの消化にビタミンやミネラルである補酵素をたくさん使ってしまうと、体内でエネルギーを再生させる代謝が悪くなります。結果、おなかの弱い人などは下痢になることもあります。栄養バランスも崩れます。

⑨下痢の原因となる乳化剤

乳化剤の主な使用目的は、水と油のように通常では混ざりにくい2つの性質をもった物質の表面(界面)に働きかけ、その性質を変えて均一に混ざりやすくするためです。

難病とされる腸炎、潰瘍性大腸炎やクローン病などが増えた一つの要因は乳化剤を食品に添加するようになったからではないかと言われています。こうした腸がダメージを受ける食品添加物を摂り続けると、下痢や下痢が続くなどは勿論のこと、腸内の重篤な病気になりかねないのです。

⑩下痢の原因となるソルビット

ソルビットの特長は「浸透性が高い」、「保水力が高い」、「雑菌が増殖しづらい」ですので、添加物として食品以外にもさまざまな用途に使われています。

ソルビットは消化・吸収されないので、消化不良が起こり腹痛や下痢などの症状が出る可能性があります。

⑪下痢の原因となる膨張剤

「膨張剤」とは、ケーキや焼き菓子、蒸し菓子、まんじゅうなどの生地をふっくらと膨らませるために使用される食品添加物のこと、「ベーキングパウダー」「ふくらし粉」とも呼ばれています。多量摂取すると炎症、ただれ・嘔吐、下痢などの原因となります。

⑬下痢の原因となるPH調整剤

PH調整剤は、酸性・アルカリ性を調整することで雑菌の繁殖を抑え、食品の日持ちをよくしたり、味を調えたり、変色を防止する効果があります。市販のものはご飯もおかずも何もかもPH調整剤が使用されています。腸内のPHが崩れ、腸内悪玉菌が多量に発生、善玉菌は減少します。

そのため腸内での正常な働きが出来なくなり、おなかの弱い方は下痢になりやすくなります。食べたものが腸内で腐り、強い酸性を示す便、つまり怖い「酸性腐敗便」が発生しやすくなります。

⑩下痢の原因となるカロチノイド色素

カロチノイド色素の怖い点は、使われていることが分かってもどんな原料から色素が作られたのかが分からない点です。色つきの駄菓子や清涼飲料水、キャンディーなどにはタールや石油を原料とした合成着色料が使用されているとされ、それによる危険性(下痢も含む)も示唆されています。

カロチノイド色素は菓子パンやアイスクリーム、氷菓、ビスケットやクッキーなどにも含まれています。

まとめ

パッケージの成分表示の原料に「高果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」「砂糖混合異性化液糖」と記されているものには、異性化糖が含まれています。一つの製品にこれだけ下痢の原因になるものがたくさんあります。

健康によいとされる乳酸菌飲料も、原料で最も多いのは果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖だったというケースもあります。健康のために飲んでいるドリンクが、体に悪影響をもたらしてしまっては元も子もありません。商品を選ぶ際には気をつけましょう。

成分表示を見て原料を確認し、なるべく添加物の少ない物を選びましょう。

栄養バランスを整えよう

お菓子は美味しく誰もが好む食品です。幸福感が味わえます。しかし添加物がたくさん入っており、それら添加物を体外に排出するには様々な栄養素が関わっています。特にビタミン・ミネラルが消費されます。栄養バランスも崩れてしまい、結果必要な栄養素が足りなくなります。

栄養は多すぎても少なすぎても、健康の保持や増進には好ましくありません。桶に水を溜める場合、どんなに水を入れても一番短い板のところまでしか水は溜まらず、それ以上は溢れてしまいます。

これと同じ原理で、何か一つ足りない栄養素があると健康レベルもその水準になり、体の不調が生じてきます。栄養バランスが整っていると病気に負けない丈夫な身体を作ることが出来ます。

腸内環境を強化すると安心

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。バランスのとれた食事と腸内環境が整っていると身体に不必要な悪い物は腸内で処理し、素早く排出してくれます。

また、腸内善玉菌は様々な生命活動に重要な働きをし、私たちの健康を維持してくれます。善玉菌を増やし、腸内環境を強化するサプリメントがありますので、上手に利用して下痢を改善しましょう。