下痢の原因・ホットケーキミックス
まだまだ自粛生活が続いています。
そうした巣ごもり消費の影響で、パンケーキ、ホットケーキやお好み焼き粉など「粉もの」の売り上げが伸びているそうです。
スーパーには在庫がない程、皆さんは買いあさっているとか。
こうした「小麦粉」などは下痢の原因、あるいはアレルギーの原因になる事があります。
どうしてなのでしょうか。
目次
・下痢の原因になるホットケーキ 小麦が下痢の原因に 残留農薬が下痢に ・植物油が下痢の原因 脳に悪影響を及ぼすベーキングパウダー 乳化剤が下痢の原因に 下痢になるがゼインNa 下痢にならない安心ホットケーキ 腸内環境を整えよう
下痢になるホットケーキ
ホット―ケーキミックの原材料に問題があるのです。
ではその原材料から見てみましょう。
① ケーキ類の原材料
某有名メーカーのホットケーキミックスの原材料
原材料:小麦粉、砂糖、ぶどう糖、植物油脂、小麦でん粉、粉末油脂、食塩/ベーキングパウダー、乳化剤(大豆由来)、香料、カゼインNa(乳由来)、着色料(ビタミンB2)
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●下痢になる小麦そのもの成分
小麦粉は消化が悪く、小麦のグルテンは腸内に損傷をもたらします。
その結果、腸内が炎症起こし、特に腸が弱い方は下痢になるなど様々な腸の病気を引き起こします。
グルテンフリーの生活をして体の調子が良くなった人はたくさんいます。
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●下痢を起こす危険な残留農薬だらけの小麦粉
国産小麦粉は少なく、国内の小麦粉は殆ど輸入品です。
小麦は農薬なしでは収穫できませんので、下痢やの原因となります。
小麦の農薬は生育時に赤カビ防止農薬、プレハーベスト(収穫前農薬散布)、ポストハーベスト(収穫後農薬散布)など多くの農薬を使います。
詳しくは下痢の改善相談室のパン類など小麦の残留農薬を参照してください。
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●下痢の原因となる植物油脂
「植物油脂」とだけ表示すればオッケーなので、どの油が使われているか私たち消費者にはわかりません。
「植物油脂」と表記されていた場合、以下が使用されている可能性が高いです。
日本で使われている主な植物油、なたね油(キャノーラ油)、パーム油、大豆油などを使用しています。
どの油も安全とは限りません。
特に油が酸化するとおなかの弱い方は下痢の原因となることがあります。
更に原料の遺伝子組み換え、トランス酸脂肪酸、酸化防止剤成分によるガンの危険性などがあります。
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●脳に悪影響を及ぼす添加物のベーキングパウダー
ベーキングパウダーは、添加物を組み合わせて作ったものです。添加物の中にミョウバンが多く含まれますが、このミョウバンには、アルミニウムが10%ほど含まれています。
過剰なアルミニウムを摂取すると、血中で他の物質と結合し、脳に悪影響を与える可能性が指摘されています。
「ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。」とはっきり記載されています。
これらのリスクを踏まえ、国連のWHO、JECFAでは、アルミニウムの「週間摂取量」を定めています。
体重1㎏、一週間当たり2㎎です。
ベーキングパウダーを使用した菓子・パン類について、食品中のアルミニウム含有量調査をすると、100gのホットケーキミックス粉を使って作ったホットケーキには子供にとっての「アルミニウムの週間摂取量」を超えてしまう製品もあります。
例えば、市販のあるホットケーキミックス粉には、1g当たり最大0.53mgのアルミニウムが含まれており、約50gの粉を使ってホットケーキ1枚を焼いた場合、約27mgアルミニウムが含まれる計算になります。
体重1㎏あたり2㎎/一週間、ですので幼児(3~4歳児)の平均体重15㎏とすれば30㎎が許容範囲です。
アルミニュウムは他の食品にも含まれていますので、1週間に食べる量は遥かにオーバーしてしまいます。
東京都健康安全研究センターはアルミニウム入りのベーキングパウダーを使ったホットケーキや焼き菓子を幼児が食べた場合、アルミニウムの摂りすぎになることを指摘しています。
しかし、天然ケイ酸アルミニウムは腸内の過剰の水分や有害物質を吸着する作用があります。
また、腸の粘膜に作用して炎症をしずめます。
そのような作用により、下痢止め効果を発揮します。子供を含め、下痢症に広く使用されています。
菓子類をおいしくするために必要な膨張剤ですが、微量であれば安全性に問題はないとされているものの、できれば「アルミフリー」「ミョウバン不使用」などの記載があるものを選択するようにしましょう。
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●下痢を起こす乳化剤、ショ糖脂肪酸エステルもある
乳化剤を使うことで、ホットケーキの水分を保つことが出来るため、長時間にわたってフワフワした食感やしっとりした食感を保つことが出来きますので多く使用されています。
しかし、乳化剤とさえ表示すれば、どんな添加物を使おうと、どれだけ使っても許可されています。中には危険なものも含まれているかもしれないので注意が必要です。
乳化剤は多くの食品に含まれており、役割としては水と油のように通常では混ざりにくい2つの性質をもった物質の表面(界面)に働きかけ、その性質を変えて均一に混ざりやすくするために使われる食品添加物です。
食品用としては乳化剤、その他では界面活性剤として表記されています。
界面活性剤は洗剤、食品や化粧品の乳化剤・保湿剤として利用され、界面活性剤は微妙に化学構造を変化させただけで大きく異なる特性となるため、非常に多くの種類のものが生産・使用されています。
乳化剤として使われる代表的な化学物質の中の一つにショ糖脂肪酸エステルがありますが、大量に摂取すると、下痢を起こす可能性があります。
おなかの敏感な方は避けたい添加物です。
自動販売機で売られている飲み物にはショ糖脂肪酸エステルが含まれているのがあります。
これはショ糖酸エステルが防腐剤の役目として利用されているのです。
防腐剤と表記すれば買わない人が多いので、ショ糖脂肪酸エステルと表記しているようです。
大豆由来のレシチンは近年追加された添加物で安全性に問題なく毒性は低いと言われていますが、ネコに注射すると呼吸が止まり、血圧が下がったという報告もされています。
またレシチンは、大豆を原料とすることが多いので大豆アレルギーを引き起こすことがあります。
更に、レシチンの原料の大豆の多くは、遺伝子組み換えのものを使われていることも懸念すべき点です。
乳化剤としてレシチンが使われている場合に食品表示には、乳化剤(大豆由来)と書かれている場合があるので、スーパに行ったときはチェックしてみてください。
乳化剤は様々な食材に使われています。
マヨネーズ、マーガリン、チョコレート、ホイップクリーム、アイスクリーム、豆腐、ジャムスポンジケーキ(離型)、ガム(湿潤)缶コーヒー・・・など。
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●下痢になるカゼインNa(乳由来)
カゼインNaは牛乳に含まれるたんぱく質の一種のカゼインにNa(ナトリウム)を結合させたものです。
カゼインNaを使った動物実験では、動物に体重1kgあたり、0.4g~0.5gのカゼインNaを5日連続で与えたところ、中毒を起こしてその半数が死亡しました。
牛乳には20種類以上のタンパク質が含まれていますが、アレルギー反応を誘起しやすいのは、カゼインとラクトグロブリンです。
この「カゼインNaは、水と混ざりにくい油、タンパク質を混ぜやすくするために用いられます。カゼインは牛乳由来の成分のため牛乳アレルギーをもつ人は注意が必要です。
また、乳糖不耐症の方は下痢になります。
特にカゼインは水に溶けやすい「カゼインNa」として・パン、ケーキ・ハム、ソーセージ等の豚肉食品・フルーツジュース、ワイン・蒸留酒、ビール・化粧品、薬剤(抗生物質、局所塗布薬など)など、幅広く利用されています。
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●下痢にならずにもっと安心して食べられるホットケーキ
〇安心の材料で、自分で手作りをする
〇植物油脂など余計な添加物が入っていない国産小麦、アルミフリーのベーキングパウダーを使用しているホット―ケーキミックスを購入する
自粛制限があるこの時期にホットケーキを手作りするのもいいものです。
材料は・・・・国産の薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー(アルミフリー)、卵、牛乳、溶かしバター、バニラエッセンス、みりん ・塩(お好みで)
これを混ぜるだけなのでとっても簡単!調理の際は、牛乳アレルギーの方は豆乳を、卵アレルギーの方は卵を入れずに牛乳多めで作れば美味しく出来ます!
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●ホッとケーキミックスは開封後の保存が悪いとダニが発生
使いかけの小麦粉を台所で保存することは危険とアレルギーの専門医は注意しています。
使いかけのホットケーキミックスやお好み焼き粉は、ダニにとっては栄養分がたっぷりの「天国」のようなものです。
保存の仕方が悪いと粉の中でダニが繁殖し、ダニアレルギーの人が食べると呼吸困難などアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
市販のホットケーキミックスは数百グラム入りのものが多く、一度に使い切れないこともあります。
そういうときは、袋の口を締めて冷蔵庫で保管しましょう。
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腸内環境を整えましょう
おなかは大地とおなじです。
豊かな作物の実りは、たゆまぬよい土壌作りによってもたらされているように、人の健康も幸せも、おなかという大地の活性化から始まります。
よい土壌には良い微生物がたくさんいます。
人も同じで、良い微生物、つまり腸内善玉菌がたくさんいなければなりません。
おなかの土壌が整っていると病気に負けない身体になります。
下痢の改善や下痢になりにくい丈夫な体になります。
腸内善玉菌は代表的なものとして乳酸菌、ビフィズス菌などがありますが、それぞれにたくさんの役割を持っています。
中でも病気を寄せ付けない免疫細胞を強くする役割は大きいものです。
なんとおなかの中には免疫細胞が約60%~70%もいるのです。
こうした免疫細胞を強くしていれば病気を齎す細菌やウイルスが入ってきても、ウイルスを攻撃して殺してしまうので、元気でいられるのです。
腸内善玉菌は免疫細胞と相互に作用しながら、全身の免疫力をコントロールしています。