下痢の原因は50代の身体の変わり目
下痢の原因の一つは身体の変化にあります。年齢を重ねると、身体の回復力が遅くなったと感じてくるものです。
元気だと思っていても、以前のような健康管理では健康を損ないかねません。
50代は健康の曲がり角で、身体が大きく変化し始める年齢だからです。
50代になる頃から下痢や便秘になるケースが頻繁に起こります。
目次
・加齢に伴う腸の老化 ・①便秘になる場合 ・②下痢になる場合 ・③神経質になりすぎ ・腸内環境を強化しよう
下痢の原因は加齢に伴う腸の老化
今や人生90年、100年という超高齢社会となります。
50代からの体のメンテナンスが、後々のシニアライフを左右します。
特に、腸の老化は排便に大きく関わってきます。加齢により下痢も便秘もしやすくなります。
加齢により腸の筋肉も衰えてきますし、内臓を包み吊り上げている膜もたるみ、下垂が起こります。
これにより腸が全体にダランとした状態になってきます。腸の動きも鈍くなってきます。
①便秘になる場合
大腸は約1.5mほどの長さで、曲がり角が5箇所もあることで腸は体内に収まっています。
特に左右の脇腹肋骨下あたりは、ちょうど吊り橋の端と端のような感じです。
端っこだけしっかり吊られている腸が“ダラン”とすることで、間に溜まっている消化物は停滞しやすくなり、曲がり角では空気が溜まりやすくなるのです。
また腸自体の動きも鈍くなり、便秘になりやすい状況が生まれます。
特に女性は男性よりも腸内は小さく、更に子宮や卵巣もあります。
長い腸を折りたたみ収めるスペースが狭いことになり、男性より曲がり角がきつくなっています。
下垂により、腸の消化物がますます停滞しがちです。
ですので、便秘になりやすいのです。
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②下痢になる場合
腸の中で食物は一方通行に動くのではなく、腸が蠕動(ぜんどう)運動することで、行ったり来たりと戻りながら、まるで粘土をこねるように便が作られていきます。
ところが老化でこの動きに力が入らなくなり、粘土を上手くこねられなくなります。
腸の動きが鈍くなると腸にある老廃物がうまく運べられなくなり、消化不良を起こし、下痢になりやすくなります。
このように腸の動きが悪くなることで、他の要因と複雑に関係しながら、下痢になる人もいれば、便秘になる人も出てくるわけです。
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③神経質になり過ぎ
老化により腸の動きが悪くなるのは、どうしようもありません。
下痢気味であっても出血がなく、痔に気を配れば、若い頃のような「バナナウンチ」には、あまりこだわらない方がいいでしょう。
こだわり過ぎると自律神経のバランスが崩れ、ますます、腸の不調を来します。下痢にあまりこだわらないようにしましょう。
むしろ、老廃物が体にとどまること、つまり便秘の方が要注意です。
腸閉塞の最大の原因は便秘ですし、様々な面で体に悪影響を与えます。
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腸内環境を強化しよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。
下痢も便秘も腸内環境の悪化から始まります。
更に生活習慣病の9割は腸が原因とされています。
ですから腸内環境を整えることはとても大切な事です。
腸内環境を整えるには食事に気を付けると同時、年齢が重なると食べる量や消化能力が衰えてきますので、サプリメントで補うのがふさわしい事もあります。
腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。