下痢の原因は様々です。昔は下痢の原因となるものが非常に少なかったのですが、現代では種々の下痢の原因が挙げられています。
下痢の原因・・・餅つき大会
化学や文明が発達すればするほど、人は免疫力など身体が弱くなっていくような気がします。食べ物のグローバル化による食べ物の変化も下痢の原因となるでしょうし、食材の劣化、添加物など挙げれば数えきれない程です。
最近では集団行動の中で発生する下痢の原因があります。例えば12月から1月にかけての寒い時期、保育園や小学校などで餅つき大会が行われます。
「餅つき」は、手に触れる工程が多いため、餅に菌やウイルスがつきやすく、注意が必要です。餅つきでノロウイルスを原因とする食中毒が、全国で起こっています。今年のノロウイルスは新型が流行しているため、感染拡大も非常に速いペースで進んでいます。
ノロウイルスに感染し、免疫力が低下していると、嘔吐や下痢に見舞われ大変な苦しみを味わう事になります。また、自分以外の家族が感染している場合、ウイルスは飛沫感染しますので、症状が出ていなくても感染している可能性があります。
そういう場合には、調理に参加することは絶対にやめましょう。
そもそも、なぜ餅つき大会でノロウイルスによる食中毒が発生するのでしょう?
幼稚園や保育園などでの発生事例では、園児や保護者の方が餅をつき、ついた餅を別室に移動させた後、調味し提供しているパターンが多いようです。
全て手作業で行っており、かかわっている人も多数…手洗いの徹底もされていないという点も共通点として挙げられます。
食中毒が起こる原因
①作業人数が多い
保育園や幼稚園では、保育者や園児、保護者など…多くの方が餅つきにかかわるので衛生管理が不十分になる恐れがあります。
②手で触れる機会が多い
餅つきでは、餅の手返しや、切り分けなど手を使った作業が多くあり、素手で行えば食材に病原体が付着する可能性が高まります。
③杵や臼などの道具管理が徹底されていない
餅つきの道具は頻繁に使わないので、保管管理や準備の仕方が徹底されていないと病原体が繁殖しやすくなります。
④餅をついてから食べるまでの時間が長い
ノロウイルスは85℃で1分以上加熱することで死滅しますが、餅をついている際に温度が下がり、その後の調味段階で病原体が繁殖しやすいと言われています。
餅つきではさまざまな要因が重なり合ってノロウイルスによる食中毒発生の危険性が高まります。冬に感染が増えるノロウイルス。餅つきはお正月に行われることが多いのでより気をつけなければいけません。
餅つき大会で食中毒を起こさないためには、いくつかの注意が必要です。
餅つきにかかわる人が注意すべき点
餅つきにかかわる人は限定し、把握しておきます。風邪を引いていたりお腹はゆるくなったりしていないか健康状態の確認も必要です。また、手洗いうがいを徹底し、事前に手洗い方法などの確認を行うと良いでしょう。清潔なエプロンやマスク、手袋を着用することも大切ですね。
手の消毒を行う際、ノロウイルスはアルコール消毒では死滅しないため、家庭用塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムを使うのがオススメです。
臼(うす)や杵(きね)は素材や種類により保存方法や扱い方が異なります。木の臼は前日によく洗った後、水を入れ浸し、ひび割れを防ぎます。餅つき後は、洗剤は使わずお湯とたわしで十分に洗い、直射日光と風を避けて乾かした後、新聞紙などに包んで保管しましょう。
作業中に注意すべき点
作業中は、手返しに使う水とその容器をこまめに交換します。手返しを行う人、餅をちぎる人は固定すると良いでしょう。
予防チェックリスト
□ 携わる人と参加者の体調を把握する(これが一番大事です)
□ 手洗いうがいを徹底する
□ エプロン・マスク・手袋を正しく着用する
□ 臼や杵など道具の管理方法を確認する
□ 使う道具は全て洗っておく
□ 手返し水と容器の交換を徹底する
□ 手返し、調味の人を決める
□ 子ども用の餅を準備する
参加する保護者や地域の方にも意識していただけるよう手紙などで注意点を伝え、衛生管理を徹底し、最後まで楽しく過ごしたいですね。
今回は食中毒について触れましたが、餅つきの際はそれ以外の安全対策も必要です。子どもたちは、楽しくなると興奮していつもより食べすぎたり、はしゃいで喉に詰まらせたりする恐れもあります。餅つき中だけでなく、食べている時も注意を払い、安全に配慮しましょう。
腸内環境を強化する
どんなに良い環境でも、人は有害菌を食べたり、飲んだりすることが多々あります。でもすべての動物には速やかに有害菌が排除できるシステムが備わっています。人の場合も同じです。腸内環境が正常に働いていると健康を維持することが出来ます。
しかし腸内環境が悪いと、腸内で正常な働きが出来ないため、有害菌、有害物質を排除することが困難になり、下痢をはじめ様々な症状に悩まされます。
健康の要は何といっても腸が丈夫であることが非常に大切です。まずは腸内環境をしっかりと整えましょう。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。