下痢が続く、突然下痢になるなど下痢が起こる原因は様々ですが、今日は香辛料をクローズアップしてご説明します。
下痢の原因はおなかがゆるくなりやすい香辛料
近年食べ物が豊富になり、全世界の食べ物が簡単に手に入ることが出来、普通に食べられています。特に香辛料は料理を引き立て、味も一段と美味しさへアップする優れものです。
実はうした香辛料の中には下痢の原因となるものが多く潜んでいる事があります。
★下痢の原因は日常的にある
日常で起こる下痢で多いのが、おなかがゆるくなりやすい食べ物や飲み物が原因で起こる下痢ではないでしょうか。下痢しやすい人、お腹の調子が弱っている人はこれらを摂る際には気をつけたほうがいいでしょう。
ただし、これらを摂ったからといって、必ず体調が悪くなるわけではありません。しかし、自分でも同じものを食べて下痢をするな、とだんだん経験則でわかっていくことも多いでしょう。
脂肪が多いもの
消化不良を起こしやすいためにおなかがゆるくなることがあります。脂の多い肉、バター・生クリームをたっぷり使ったスイーツ、アイスクリームなど。
アルコール
アルコールは腸の粘膜を刺激し、下痢を起こしやすくしてしまいます。
人工甘味料
消化されず小腸に吸収されないので、過剰摂取するとおなかがゆるくなることがあります。キシリトールなど。
カフェイン
腸のぜん動運動を促進させるので、下痢気味の時に摂ると悪化することがあります。コーヒー、緑茶、コーラ、栄養ドリンクなど。
食物繊維
消化されないので過剰摂取すると大腸に刺激を与えることがあります。穀類、野菜、果物、きのこ、豆類、海藻類など。
乳製品
乳糖不耐症の人が乳製品を摂ると、乳糖を分解できない体質のために下痢をしてしまいます。
刺激が強いもの
辛味成分が胃腸を荒らし、下痢を起こしやすくしてしまいます。香辛料、または香辛料を使った料理。
ですが、ここでちょっと香辛料の本来の役割をみてみましょう。
日本はスパイス後進国
香辛料は腸の蠕動運動を活発にして、消化を促進して栄養素の吸収を増進させる働きがあります。
このため、下痢の原因としてあげられることが多いのです。しかし、同時に肉や魚をはじめとするタンパク質の腸内発酵を防ぐ重要な働きがあります。肉や魚を室温に放置すると腐るのと同様に、腸に残ったタンパク質も腐敗するのです。
この腐敗が一因となり、便秘、下痢、食あたりなどを引き起こします。また、タンパク質を消化できないでいると、アレルギー反応も起こりやすくなります。
香辛料には防腐、防カビ、殺菌、消毒の働きがあります。
腸内で起こる肉や魚の腐敗とは、脂肪やタンパク質の酸化です。この酸化によって活性酸素が発生し、アレルギー反応や細胞を損傷させ、ガンなどを引き起こします。
スパイスの辛味や芳香は、健胃整腸作用や消化酵素の活性を高め、胃腸の蠕動運動が高まり、不要なガスをゲップやおならにして排出します。
つまり腸内細菌叢を整えながら、香辛料などで有害な成分の発生を防ぎつつ、発生した時はなるべく早く体外に出す働きもあるのです。
農耕民族で、主に穀物から栄養をとっていた日本人は、肉食の欧米人より少し腸が長く、環境にも恵まれていたため、新鮮なうちに食物を取り、魚介類の生ものを食する食文化になりました。
しかし、近年急速に取り入れはじめた肉食についてはまだ食文化が定着していません。日本では、香辛料(=ワサビ、紫蘇など)は生ものを食するためのものというイメージが強いですが、欧米では肉食の腐敗による健康被害を防ぐため、スパイス=ハーブを利用した食文化が発展しています。
この十数年に肉食を多く取り入れている日本は、そのスパイスをうまく使う知恵が必要で、使い方においてはまだまだ後進国なのです。
具体的には、有名なスパイスであるシナモンやナツメグは精神を安定させる効果があるので、ストレスで疲れた身体を癒します。
さらにタイム、セージ、シナモン、ナツメグはカルシウムを良い形で豊富にふくんでいるので、少量でもたっぷり吸収されます。
現代人の私たちも古くからのスパイスの知恵に習い少しずつ、日々の料理などに取り入れてみたいものです。
下痢の原因は無理な食べ物にある
お米や野菜といった消化されにくい食生活を続けてきた日本人と欧米人とは体質が異なります。 主食であるお米には、難消化性デンプン質のアミロースが多く含まれています。
アミロースは消化に時間がかかるため血糖値の上昇が穏やかで、糖をセーブするインスリンの分泌も少なくてすみます。
そのため日本人のすい臓はインスリの分泌を大量に出す能力が備わっていません。しかし、砂糖や加工食品などの消化吸収の速い食べ物は、大量かつ急激にインスリンを分泌しなければいけないのですい臓に大きな負担をかけてしまいます。それがきっかけとなり糖尿病や、病気が進行すると下痢などの症状が出てきます。
🔷下痢の原因とならない様に日本人の腸は長くなっている
日本人は和食に合うように腸の長さも欧米人に比べると1~2割も長くなっているます。 肉を食べると腐敗菌のウェルシュ菌などが増え、インドールや硫化水素といった毒素出てきます。
長い腸を持った私たちはその毒素に長い時間さらされることになります。そのため肉をたくさん食べられる体質にはなっていません。
下痢の改善には腸内環境を良好にするとこから始まる
今や食生活は昔とかなり異なり、昔の様に和食中心で和食だけを食べているという人はほとんどいないでしょう。
日本人と欧米人との体質が異なりますが、それらの食べ物に負けない腸内環境を強化すれば、健康的な生活を営むことが出来ます。
お肉が多い食事の方はしっかり腸内で腐敗菌を増やさないような腸内環境にしましょう。腸内環境を良好にするサプリメントがありますので、毎日補うことで下痢の改善は目覚ましく早くなります。上手に利用しましょう。