ペットの下痢も原因は腸に

ペットの下痢の原因も腸内環境の乱れから
最近、下痢で生活に困っているのは人間だけではありません。しかし私達の大事なパートナーであり、家族同然である犬や猫も、少しのきっかけで慢性的な下痢になってしまうことがあります。

下痢の原因がわからず動物病院へ行ったり、下痢の原因とならない様に食べ物を気をつけたりしています。

ペットの下痢も腸内環境の悪化が原因に

昨今では、腸内環境を整えることが健康に繋がるという事が頻繁に取り上げられています。

その理由としては、全ての免疫細胞の約60%が腸に存在していること、生物の身体は、腸から作られると言われているからです。

人間だけではなくペットも同じです。また、ペットのうんちの臭いなんて、どの子も一緒って思っていませんか?

実は、うんちの臭いにも個体差があります。臭いがきつい子もいれば、逆にほとんど臭いが気にならない子もいるんですよ。これは人と同じで、腸内環境が悪いと臭いがきつくなります。

下痢の状態はウンチでわかる

そして、うんちの臭いがきつい子ほど、食糞や、便秘もしくは下痢、皮膚トラブルといった日常的なトラブルを抱えている子が多いという、興味深い事実もあるのです。

これもまた、食生活や睡眠時間など、生活習慣が整わない人が下痢になりやすいのと似ています。

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こうした症状は、一つ一つで見るとたいしたことではないので見逃してしまいがちですが、皮膚トラブルが重症化すると、食欲不振や睡眠不足に陥ったりします。

食べ物による下痢

また、食糞の原因には、実は深刻なストレスが隠されていたりもするので、早い段階で対処してあげないと、後になってから大きな病気につながる可能性があるのです。

下痢の原因や様々な病気の元となる腸内環境を良好にしましょう

犬は人間とは違って、自ら体調不良を訴えることができない生き物です。実際に、現在犬の死因の大半を占めている、ガンや心臓病、腎不全などは、本来は日頃から生活習慣や食生活、ストレスなどに気を付けて生活していれば、罹らずにすむはずの病気です。

「もう手遅れ」ということになってしまわないよう、上記で挙げたような、日頃の些細なトラブルを見逃さないようにしなければいけません。 その都度、適切なケアをしてあげることで、10歳を超えても元気でいられる、元気な身体づくりを目指しましょう!

腸内環境が悪い子ほど、うんちが臭い傾向に!

前述したように、日常の些細なトラブルに大きく関係していると考えられているのが「腸内環境」です。腸内環境の良し悪しが、一番でやすいのがうんちの差です。

『うんちが臭い=腸内環境が悪くなっている』と考えてまず間違いはありません。 (臭いの感じ方は、飼い主さんによって個人差がありますが、胃にくるような臭い、あるいは別の部屋でしているのに、スグに気付けるような強い臭いの場合は、臭いと判断できます。)

では、なぜうんちが臭くなるのでしょうか?

まず、腸内環境が悪化しているということは、消化機能が弱っていることを意味します。消化機能が弱ると、ドッグフードなどのご飯をきちんと消化しきることができませんから、臭いがきつくなったり、軟便になったり、最悪の場合は食糞にまで至ってしまうのです。

あなたの愛犬の腸内環境が、さらに重症化していないかをチェックする為には、皮膚や体毛の状態も見ておくことも重要です。

毛の艶がなくなっていたり、やけに乾燥しているなと感じたら、それは腸内環境の悪化が考えられます。栄養吸収能力までもが低下している状態に陥っていると言えるからです。

このままの状態を放置してしまうと、最悪の場合、腸内の悪玉菌が増加してしまいます。腸内に毒素が発生し、うんちの臭いだけでなく、体臭や口臭もきつくなってしまいます。

また、この毒素によって腸以外の内臓にも負担をかけてしまい、結果的に、癌(がん)や心臓病、アレルギー症状や痴呆症(ぼけ)など、命にかかわるような大きな病気にかかりやすい状態に陥ってしまうのです。

下痢の原因は様々ですが、ペットの状態をよく観察しましょう

犬が下痢をする原因は様々なことが考えられ、下痢をしやすい犬は、疲れや寒さなどでも体調を崩して頻繁に下痢をしてしまうことがあります。

ひとつ気をつけておきたいことは、普段の愛犬の調子に比べて、下痢がどのくらいで治まるかです。何か、環境のストレスなどが原因であっても1日くらいで食欲や元気もあれば、様子を見ても大丈夫です。

飼い主さんが普段の愛犬の様子を見ていることで、いつもと違う下痢以外の異常に気づいた場合は、早めの対処が必要になります。

長いお留守番が続いていたり、トリミングに行った後、何か苦手なことがあった時などはストレスから下痢をすることがあります。

また、寒さで体が冷えてしまったり、免疫力が低下している時に下痢をすることもあります。このような下痢の場合は、お水だけを犬に与え、絶食をすることでよくなることがあります。脱水症状にはならないように、水は必ずあげるようにしましょう。

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突然の下痢は重篤な病気のサイン

突然の激しい下痢が起きた時は、感染症や中毒など、犬の体にとって危険なサインを表しています。細菌性の腸炎も犬には多く、血便が出たり、嘔吐をすることもあります。犬自身も元気がなくなりますので、動物病院をすぐに受診しましょう。

また、子犬の下痢で危険なものに、パルボウイルス感染症があります。子犬の場合、血便が出て、最悪の場合、死に至ることもありますので、注意が必要です。

おもちゃや食べてはいけない物を誤飲してしまった時に、下痢や血便になることもあります。このような時も、すぐに動物病院に行きましょう。