ペットの糞が下痢の原因に

下痢になる原因は様々ですが、細菌感染や食べ物、ストレス以外にも下痢の原因になる事がしばしばです。

下痢の原因・・・ペットの糞から下痢になる

最近はペット飼う人が多くなっています。特に室内で飼っている小型犬は家族同様に生活しています。このペットが原因で下痢になる事があるのです。

まさか?と思われるでしょうがペットの糞が原因で下痢になるという事なのです。生物の種が違うと、病原体は感染しないといわれてきましたが、種を超えてうつる病原体があることがわかり、最近は人獣共通感染症と呼ばれています。

これには多くの病気がありますが、ここではペットの糞から下痢原因になる事についてお話いたします。

狂犬病以外の病気は病原体を口から入れることでおこる病気です。糞は適切に処理されていると思いますが、ペットは肛門を含め自分のからだの各所や、屋内外のあらゆるところをなめます。


したがって飼っている犬の病原体の状況と室内外の状況によっては、犬の口に病原体がついている可能性があります。また、飼い主の周囲にも病原体が付着していることがあります。

ペットの糞にでてくるクリプトスポリジウムという原虫は、免疫の弱い人に慢性で消耗性の下痢をおこします。犬の糞にこの原虫が発見されていますので、注意が必要です。

ペットを飼っておられる方で下痢原因がわからない場合、まず犬が病原体に感染しているかどうかを獣医に検査してもらういましょう。

次には犬が外界との接触で病原体をもらわないように配慮しましょう。飼い主は自分の手などをよく洗い、病原体を口に入れないようにすることが大切です。

クリプトスポリジウムとはウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫として知られてきたのですが、、ヒトでの感染は1976年にはじめて報告されています。

平成14年(2002年)の春先、クリプトスポリジウム症の集団感染が北海道で続けて2例発生しました。

1例目は、兵庫県洲本市内のA高校の生徒・教職員212名がスキー研修を目的とした修学旅行でニセコ、室蘭などを訪れ、帰宅後、129名が腹痛、下痢、発熱等の症状を呈し、31名が医療機関を受診しました。

2例目は、札幌市内の専門学校が室蘭のある宿泊施設で行なった新入生オリエンテーションで、参加者300名中170名が帰宅後、腹痛、下痢等の症状を呈し、37名が医療機関を受診しました。

室蘭保健所の検査によると、1例目と同様に食中毒の原因とされる細菌やウイルスは検出されず、患者の便13検体中6検体からクリプトスポリジウム原虫が分離されました。

いずれの事件でも、食品、施設の使用水からクリプトスポリジウムは検出されませんでした。また、それぞれの施設が利用する水道の供給地区からその他の患者の報告もなされていません。

現在では大規模集団発生事例を受けてクリプトスポリジウム症の発生を防止するための施策が採られ、水道水の原水となる河川水を始めとする環境水などの調査が定期的に行なわれるようになりました。

この対策により日本国内においてもクリプトスポリジウム症の集団発生は現在まで報告されていませんが、いつどこでどのような時にペットもクリプトスポリジウム原虫に感染するかわかりません。

ペットを飼っていて下痢の原因がわからない場合、まずはペットを病院へ連れて行って検査をしてもらいましょう。

人も動物もおなかは非常に大切なところです。下痢はお腹に異常が起きているサインですので、重篤な病気にならないように、丈夫なおなかにしましょう。
下痢の改善の早道に下痢改善に必要なサプリメントがありますので上手に利用しましょう。