ごぼう茶のメリット
ごぼう茶には健康に良いとされるイヌリンやサポニン、食物せんいが含まれています。ごぼうの芯には、水溶性食物せんいと不溶性食物せんいがバランス良く含まれています。
ごぼうには可食部100gあたりレタス5個分、さつまいもの約2.5倍の食物せんいが含まれているそうです。
ごぼう茶ダイエットで下痢に?
近年若い女性の間でダイエットが盛んに行なわれています。
なかでも「ごぼう」をお茶として飲むことに人気があるのは、余分な脂肪や悪玉コレステロールを排泄する効果、むくみ解消、便秘の改善などが効果として期待できるからのようです。
水様性食物繊維の摂り過ぎ
ごぼうは本来、水溶性、不溶性共に食物繊維を豊富に含み、水溶性:不溶性=2:3で食物繊維が含有されていて、繊維質のバランスが非常に良い食材です。
しかし、ごぼう茶の場合、お茶として煮出すため、“水溶性食物繊維のみ”を抽出する形になり、不溶性食物繊維はガラに残っています。“不溶性食物繊維”は摂取できないので、水溶性食物繊維だけの過剰摂取により“下痢”が起こりやすくなります。
菊科のアレルギーに要注意
ごぼうは菊科の植物です。菊科アレルギーを持つ人は注意が必要です。アレルギー反応(ごぼう茶中毒)が起きる可能性があります。
ごぼう茶中毒の症状として下痢や吐き気、むくみや息苦しさ、口内の乾きや肌のぶつぶつ、全体的な不調、眠気や不安定、頭痛や発熱といった変化が表れることがあります。
特に夏から秋にかけて、菊科の花粉が飛びやすい時期に花粉症を起こす人は要注意です。
ごぼうに含まれるサポニンの影響
サポニンとは
ごぼうの皮やアクには、美容と健康に効果が期待できるポリフェノールの一種「サポニン」が含まれています。
サポニンは体の中に入ると、腸の中の余分な油分を分解してくれる働きを持っています。また、ごぼう茶に含まれるサポニンは、腸や血管の中にある悪玉コレステロールを分解し、洗い流す効果があります。
サポニンはごぼうの皮やアクに多く含まれていますが、アレルギー体質の方の中にはアクが強い為、吐き気がするという方もいるようです。
また、このサポニンは胃痛・下痢・眠気・口の渇きなどの症状を起こす場合があります。
特にお腹の具合が悪いという時に大量のごぼう茶を飲んだ場合は、下痢が引き起こされる確率が高まるかもしれません。
単純に水分の過剰摂取によって下痢を患ったというケースもあり、全てがごぼう茶のせいだと言い切ることはできないのですが、どんなに身体に良い栄養素が含まれていたとしても、過剰に取り入れても比例した効果は得られないということを頭に入れておきましょう。
健康作りには土台が肝心
これまで見てきたように、ごぼう茶は身体によいものではありますが、どんなに体に良いものでも、身体がそれを十分に吸収し、受け止められる状態でなければ、流れていってしまいます。
植物も、根っこがしっかりと土に根付いていなければ、どんなに栄養を上からかけ
ても、充分に成長することはできません。
まずは健康の土台である「おなか」を、しっかり整えてあげることが大切です。
おなかが整うと、消化力が上昇するほか、栄養の吸収力や体に不要な成分を排出するデトックスの能力も高まります。
そうなると、いいものはしっかり摂り入れ、悪いものは身体の外に出す、というきちんとした流れが形成されます。こうなってはじめて、身体は健康に良いものをきちんと吸収することができるのです。
まずは、おなか=腸内環境を整えることにチャレンジしてみましょう。腸内環境を整えるには、腸内善玉菌の存在が必要不可欠です。最近では良質な腸内善玉菌を手軽に補給できるサプリメントも、いろいろなメーカーからたくさん出ています。
まずは自分の身体に合うかどうか、試してみるところから始めてみてはいかがでしょうか?