下痢の原因となる食品の一つに加工食品があります。その中でも聞き慣れない名前だと思いますが、「超加工食品」は様々な健康リスクを抱え、危険な食品と言われています。
その中の一つに、子供達も大好きな保存料を添加された加工肉食品、チキンナゲットやミートボールがあります。それらがどうして下痢の原因になるのか考えてみましょう。
下痢になる超加工食品とは
超加工食品は「砂糖や塩、油脂を多く含み、保存料などが添加されており、きっちり包装されて日持ちも良い食品」です。具体的に超加工食品はどのようなものがあるのでしょうか。下記にあげてみました。
超加工食品の例
①即席麺、即席スープ
②大量生産され包装されたパン
③包装された甘い・塩味のスナック
④大量生産された菓子やデザート
⑤ミートボール、チキンナゲット、フィッシュナゲットや保存料を添加された肉加工食品
⑥冷凍食品、常温可能な加工食品
⑦家庭で調理する際に加えない調味料(添加物)
よくおなかを壊す人、急におなかが痛くなった、慢性的に下痢になっている方は必ず下痢の原因が見つかるものです。それも殆どが食習慣によるものが大きいようです。
今回はミートボール、チキンナゲットなど肉加工食品が下痢の原因となる理由についてご一緒に考えてみましょう。
下痢の原因となるミートボール
ミートボールは30種類の添加物が調合された魔法の「白い粉」によって、廃棄寸前の腐りかけの肉が蘇ります。
では、原材料を見てみましょう。
●腐りかけの肉を使うミートボール
ミートボールは、ちゃんとした肉でなく、廃棄される寸前の肉、つまりペットフードにされるクズ肉や売り物にならない小さく断片的な端肉(はにく)です。
味もなく、ドロドロと形を成していない液状の“ぐちゃぐちゃ肉”です。
しっとりした食感を出すために、大豆たんぱくを入れます。ビーフエキス・化学調味料などを大量に使用して、肉のような味付けをします。
歯触わりを良くするためにラードや加工でんぷん、色を良くするために着色料、色あせを防ぐために酸化防止剤、保存性を上げるために保存料・pH調整剤、さらに結着剤・乳化剤など、大半が“白い粉”として約30種類の食品添加物が塗されます。
これを真空パックに入れて子供の大好きな『ミートボール』の完成です。
ソース(ケチャップ)も本来の原料では高くつくので、独自の食品添加物で作ります。挽き肉のような食感があり、嵩(かさ)をかせぐ目的もあって、ハンバーグや餃子を始め安い加工食品には必ず使われています。
こうした添加物は腸内に炎症を起こし下痢の原因となります。
食品添加物の年間摂取量は、1人当たり4㎏だそうです。これだけの添加物を摂取すれば体の不調をきたすのは当たり前かもしれません。
下痢の原因となるチキンナゲットの不思議
チキンナゲットはどこで食べても形が同じです。鶏肉をそのままカットしていれば不ぞろいになるのが普通ですが、形があまりにも揃いすぎています。チキンナゲットは低価格な鶏肉に加工デンプンや大豆タンパクなどで固めて形を整えているようです。
●チキンナゲット原材料
鶏肉、小麦粉、揚げ油(植物油)植物性たん白、コーンフラワー、でん粉、食塩、植物油、砂糖、香辛料、卵白、チキンエキス、ぶどう糖、脱脂粉乳、調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、香料、カロチン色素、香辛料抽出物など、様々な添加物が使用されています。
●鶏肉なのに様々な添加物で加工
鶏肉も、胸肉かもも肉、手羽先なのか加工されているのでわかりません。鶏肉なのに、チキンエキスや香料、カロチン色素があるということはやはり余った肉に添加物で加工し、触感や色、味を本物の鶏肉のフライにしています。余計な添加物が多いです。加工でん粉は化学処理をしているでん粉です。
●下痢になる酸化した油(過酸化脂質)
チキンナゲットは油で揚げている加工食品です。時間が経つと過酸化脂質が出来てしまいます。食品中で酸化した過酸化脂質は、大量摂取すると腸管組織を傷つけ、下痢などを引き起こす非常に毒性が強いものです。
摂取した過酸化脂質は、大部分が消化管で分解や還元を受け毒性は弱められますが、摂取量が多くなるとその一部(数%)は体内に吸収され、細胞の機能に異常を及ぼすといわれています。こうした過酸化脂質は健康に悪影響を及ぼし、老化物質の原因にもなります。
家庭内で鶏肉を揚げる時には使い古した油は使いません。外食産業や、コンビニ、スーパーでは揚げ油は使いまわすことが多いですので、たくさん食べないようにしましょう。
栄養バランスを考えよう
ミートボールやチキンナゲットは美味しく誰もが好む食品です。チキンナゲットはバーガーとセットになって食べると、それだけで満腹感も味わえます。
しかしそれぞれの食品には添加物がたくさん入っており、それら添加物を体外に排出するには様々な栄養素が関わっています。特にビタミン・ミネラルが消費されます。栄養バランスも崩れてしまい、結果必要な栄養素が足りなくなります。
栄養は多すぎても少なすぎても、健康の保持や増進には好ましくありません。桶に水を溜める場合、どんなに水を入れても一番短い板のところまでしか水は溜まらず、それ以上は溢れてしまいます。
これと同じ原理で、何か一つ足りない栄養素があると健康レベルもその水準になり、体の不調が生じてきます。栄養バランスが整っていると病気に負けない丈夫な身体を作ることが出来ます。栄養バランスのとれた食生活を心掛けましょう。
腸内環境を強化しよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。腸は食べた物を消化・吸収・排出するとても大事なところです。有害な物を食べた時、腸が悪いものだと見極めて素早く排出できるのも健康な腸のお陰です。
不健康な腸であれば(腸内環境が悪化している腸)そうした機能が十分に果たされないで、下痢になるなど様々な弊害が起きます。
腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。下痢の改善が一段と早くなります。