下痢の原因・自律神経の乱れ

下痢の原因・自律神経の乱れ

下痢の原因は様々あり、なかなかその下痢の原因が特定できないものです。
あなたは体の調子が悪くて病院に行ったとき、これといった原因が見つからず、先生から「ストレスが下痢の原因ですね」と言われたことはありませんか?

実は「ストレスが原因」という言葉は言い換えると、「ストレスのせいで自律神経が乱れているのが下痢の原因」ということなのです。そして、自律神経に大きな影響を与えているのが腸です。
では自立神経と腸の関係はどのようなものなのか調べてみましょう。

下痢の原因・自律神経の乱れ

腸は自律神経と密接な関係があってお互い影響し合っています。自律神経は自分が意識しなくても自動的に働いてくれる神経なので腸とどんな関係があるのか?と思うかもしれませんが、腸内細菌のバランスを整えて腸の働きを良くすると自律神経が整います。また自律神経のバランスが整うと腸の働きも良くなります。

そしてもう一つ腸にはほかの臓器にはない特徴があります。腸は脳とも直接つながっていて、体に害のあるものが腸に侵入すると、それが瞬時に脳に伝わり反応します。有害なものを排出する機能、それが下痢となって行われる生理的な機能なのです。生理的な下痢のお陰で重篤な病気にならなくなることがありますので、むやみに下痢止めを使うことは避けなければならない下痢もあるのです。

また反対に便秘やガスが溜まるなど腸が異常を感じれば、すぐさま脳に届いて胃腸の働きを鈍らせることもあります。例えば、風邪をひいて食欲がなくなったりするのは、体の回復を優先させるために行われる生理的な現象です。

このように、腸は自律神経に影響を与えるだけでなく、脳にも影響を与える臓器、「腸は第二の脳」とも言われるほど大切なものなのです。

🔷腸の動きとストレス

自律神経には交感神経と副交感神経があり、この二つの自律神経のバランスを整える生活をすることで腸の働きも良くなります。それにはどうすればよいのでしょうか。簡単な方法をいくつか紹介します。試してみましょう。

①腸内環境を整える食生活を心掛ける

腸の動きとストレスには密接な関係があります。人がストレスを感じると交感神経が優位になります。ところが腸のぜんどう運動を支配しているのは副交感神経ですからストレスが溜まると腸の動きが鈍くなり便秘を引き起こします。

反対に神経性の下痢もストレスにより引き起こされます。便秘や下痢を解消するにはストレスを溜めない、腸内環境を整える、食物繊維(野菜、キノコ、海藻等)や発酵食品(納豆、みそ、キムチ、甘酒、ヨーグルト等)をとり入れる食生活を心がけることが大切です。

②「4と8の呼吸」をする

私たちは自律神経のおかげで無意識に呼吸ができます。ところが物事に集中しているときやストレスがかかっているときなどは、交感神経が優位になり呼吸数が増えて浅くなります。そんな時に「4と8の呼吸」(ゆっくり4秒かけて息を吸い、8秒かけて息を吐く)をすると副交感神経を刺激することができます。通常の呼吸より多くの酸素を取り込むことで血管が開いて血流が良くなり、緊張した筋肉がゆるんでリラックスし、気持ちもゆったりと落ち着いてきます。

③どんな笑いでもOK、1日20回はしてみよう

「笑う門には福来る」という言葉があるように口の両端をキュッと引き上げ、口角を上げるたびに副交感神経が刺激されて心に落ち着きが戻ります。笑いたくない笑いでも、笑い顔をしてみよう。
口角が上がり、リラックスします。

④朝の光を浴びよう

朝日を浴びると気持ちいいとか清々しいと感じるのは気分的な問題だけではありません。体の中では「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンという物質が出てきます。
セロトニンはすっきりと目覚めさせる、やる気を出させる、自律神経のバランスを整えようと働きます。セロトニンは全身にありますが、特に腸にたくさんあり、腸のぜんどう運動を活発にします。腸内環境が整っている人は「幸せホルモン」が出やすくなります。

⑤10分早起きしてみよう

朝の10分は貴重な時間です。これまでより10分早起きをすると自律神経を整えるため多くのことができます。例えば、簡単な朝食、ゆっくり歯を磨く、ニュースをチェックする、ゆっくり身支度する、持ち物を確認するなどです。時間的余裕が出来れば、焦りの気持もなくなります。気持ちが焦ると自律神経が乱れやすくなります。呼吸が浅くなり交感神経ばかり高くなってしまいます。

⑥毎朝コップ1杯の水を飲む 

朝に飲む水は睡眠中に失った水分を補うとともに、副交感神経の働きを高め、自律神経のバランスを保つことができます。またコップ1杯の水を飲むと自然な便意を促すことができます。

⑦朝ごはんを食べる 

朝ごはんを食べてすぐは交感神経の働きが高まりますが、その後は副交感神経が働いて胃腸を活発に動かし消化吸収を促します。3度の食事の度に自律神経がこうした動きをすることで、胃腸の働きが活発化します。

⑧首を温める 

冷え性の人は首、手首、足首を冷やしてはいけないと言われますが、首を温めることは副交感神経の働きを高めることに直結します。首には副交感神経と交感神経の要所があり、脳から腸まで届いている大切な神経の通り道と言われています。

⑨落ち着いてゆっくり話す 

意識してゆっくり話すようにすると自然に呼吸も深くなり心が落ち着き副交感神経の働きが高まります。相手に伝えたいことがあるときほどゆっくり話してみてください。

⑩ほどよい運動や体操、ウォーキングをする 

朝の光を浴びて自律神経のスイッチを入れ、無理のない自分に合った運動や体操、ウォーキングを取り入れることで自律神経が整います。体を動かしながら深い呼吸ができる程度のペースで行うことで、副交感神経の働きを保ちながら、良質な血液が体の末端までしっかりと流れ、酸素や栄養が末端の細胞まで届きます。健康の最大のカギは良質な血液が体の末端までしっかりと流れることです。

腸内環境を整えよう

自律神経を整える具体的な方法として腸内環境を整える食事を挙げましたが、食事ではなかなか難しい事も現実です。忙しい、家族の好み、何をどの様に摂ったら良いのか・・・などなど心配になることがたくさんあります。そこで手軽で確実な方法が腸内環境を整えるサプリメントを利用することです。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用してみましょう。