下痢の原因・運動不足

今日は下痢の大きな原因をご紹介します。秋の心地良い季節となり、スポーツの秋に相応しい身体を動かす絶好の季節です。しかし、内閣府が昨年9月に行った『体力・スポーツに関する世論調査』によると、国民の73.9%が「運動不足」を感じているようです。

下痢の大きな原因

これを年齢層別に見ていくと、20歳代75.1%、30歳代80.0%、40歳代86.6%、50歳代79.6%、60歳代66.5%というように、50歳代以下の世代に運動不足感が強くなっています。こうした運動不足が原因で下痢になる人もおられます。なぜなのかご一緒に考えてみましょう。

足を使わない分お腹も弱くなり下痢の原因に

何事につけ、便利な世の中です。車、バス、自転車を利用すれば、自分の足を使って歩く距離などたかが知れています。階段を上がるよりは、いくらでもエスカレーターやエレベーターが利用できるようになっています。アスレチック教室が花盛りなのも、それだけ、自分の運動不足に危機感を持っている人が多いかからかもしれません。運動不足は肥満や美容の大敵であるだけではなく、気づかないところで健康を害します。

運動不足になると

①体力や全身持久力が低下し、身体活動量が減少する
②身体活動量の減少はさらに体力や全身持久力の低下、筋力や筋持久力の低下も招く
③筋肉の低下を招くので下痢の原因あるいは便秘の原因ともなる
④心臓機能の低下
⑤仕事や家事、外出など活動機会が減少し、生活の質が低下する
⑥家にこもりがちになると気持ち的にもふさぎ込みやすくなる(抑うつ状態)
⑦人とのコミニュケーションが上手くいかず、精神的な悩みから過敏性腸症候群(下痢、便秘)となる
⑧耐糖能異常、脂質異常、高血圧、肥満などの生活習慣病の発症リスクが増大する
⑨心筋梗塞や脳卒中などの命の危険のある疾患にもかかりやすくなり、死亡リスクも増大する

運動不足病は、身体・精神だけでなく、仕事や対人関係など社会生活にも大きな影響を与えます。出来るだけ運動することを心掛けてみましょう。身体を動かさない生活をしていることで、全身の各器官が機能の低下をきたし、様々なリスクが伴います。とくに筋力は低下が著しく、1日動かさないでいると3~6%低下します。

平成25年の厚生労働副大臣の会見では、日本では運動不足による死亡者数は、喫煙、高血圧に次ぐ第3位でその数は年間約5万人であるということが発表されています。
適度な運動は血流を促し、酸素が全身にめぐり、体に刺激が入ります。気持ちよいと思える強度の運動は自律神経にも良い影響を与え、腸の活性化にもつながります。

30分程度の散歩をする、ラジオ体操、ストレッチなど軽めの運動から取り組んでみましょう。お腹を動かすために軽めの腹筋なども効果的です。

手軽にできて運動不足の解消

1.階段を使う
運動不足を解消する一番手軽なのは日常生活に運動を取り入れることです。その中でも特にお手軽なのが「エスカレーター・エレベーターを使わずに階段を使う」というものがあります。
階段の上り下りは下半身の筋肉を刺激できます。上る時はしっかりかかとをつけて、かかとをつけることで臀筋(お尻の筋肉)や、ハムストリングス(太もも裏の筋肉)といった大きな筋肉を使うことになります。

2.通勤方法を変える
普段の通勤方法を変え、バス・電車などが通勤手段の人は、最寄り駅の1つ前で降りて歩くようにする、自転車通勤にする

3.ラジオ体操
小さい頃、夏休みなどでラジオ体操をしていたという人は多いでしょう。このラジオ体操は合計13種類の動きをすることで効率的に全身をまんべんなく鍛えることができるすごい運動なのです。テレビで体操をしている番組もあります。上手に活用しましょう。

4.ストレッチ
ストレッチには「静的」と「動的」があり、静的なストレッチは体のリラックス効果が高いので寝る前に行いましょう。動的なストレッチは体のパフォーマンスを上げたいウォームアップなどで行うものです。朝、起きた時など1日の活動を始める前に行うと効率的です。

些細な行動から運動不足を解消しよう

運動不足によって体が弱ってしまうと、様々なケガ・病気のリスクが高まってしまいます。日常生活の中には意識すると案外運動に匹敵するほどの運動量があるものです。まずは日常生活の些細な行動の中から取り入れられる運動をして、徐々に自分にあった運動やスポーツに取り組んでいくようにしましょう。

腸内環境を整える

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。健康的に過すためには、栄養のバランスがとれた食事、それを消化吸収してくれる腸内環境が整っていることが必要です。腸内環境はすべての健康維持する機能が備わっていると言っても過言ではありません。まずは腸内環境をしっかり整えましょう。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。下痢の改善は一段と早くなります。