下痢の原因は様々ですが、おなかが冷えている事は大きな下痢の原因の一つです。急におなかが冷えて腸の調子が悪くなり、下痢になる、下痢が続いたりしたことは誰でも経験のある事だと思います。
下痢の原因は冷えから!
夏は冷たい物の摂り過ぎからお腹が冷えて下痢の原因となり、お腹を冷やす様な服装、季節外れの夏の食べ物や果物、特に食べ物は世界中から運ばれてくるため、冬でも夏野菜が出回り、体を冷やしています。結局、冷えから来る下痢の原因は一年中、誰にでも起こりうることなのです。
お腹が冷えると下痢に
体を温める、つまりおなかを温めることがいかに健康に関係しているかが分かります。「体温が1度上がると病気をしにくくなる」という言葉があります。
がんのような病気さえ、なりにくくするとも言われています。
それだけ、人間にとって体温の維持は重要なことであり、「冷え」は万病の元、下痢の原因とも言えることなのです。
夏であっても、夜寝るときには、「お腹だけにはタオルケットをかけて、冷やさないようにしなさい」と、子供に注意したりするものです。
注意する大人自身も、昔から自分の親や周りの大人に言われていたからこそ、自然に出る言葉ですね。
冷えの原因
冷えとは、季節関係なく手足・腰・腹部・背中・肩の特定の部位に極度の冷えを生じる状態を表すとされています。
冷えは、血行が悪くなることで起きやすくなります。
昔は女性に多くみられていましたが、近年では男性であっても慢性的な冷えに悩んでいる方が増えています。それだけ、現代人の体は冷えているのです。
続く下痢を改善するには食生活にも注意
「冷え」を悪化させないためにも、食事は重要な要素となってきます。食べものにも陰陽があります。体を温める「陽性」のものと、体を冷やす「陰性」のものがあります。
ですので、「冷え」を改善するならば、陽性のものを摂った方が良いということになります。
続く下痢の改善は玄米食
*陽性の食品の例(体を温める食べ物)
玄米(弱陽性)、生姜(陽性)、たまねぎ(中陽性)、人参(中陽性)、大根(中陽性)、黒大豆(強陽性)、魚卵(強陽性)、自然薯(極陽性)、黒焼き玄米茶(極陽性)などです。
*陰性と食品の例(体を冷やす食べ物)
なす(陰性)、とまと(陰性)、じゃがいも(陰性)、生しいたけ(陰性)、バナナ(陰性)、砂糖(極陰性)、アーモンド(中陰性)などです。
トマトやバナナは一年中スーパーで買うことが出来ますが、夏野菜、南国のフルーツであることを考えても、寒い冬の間はあまり口にしないほうが賢明でしょう
私たちは毎日、知らず知らずのうちに口にしていたものが「冷え」を進ませてしまっているということあがります。
だからと言って、「冷え」を招くものを全て排除することはとても難しいですね。昔と違って、現在は季節を問わずに色んな食材を食べることができます。
このことも「冷え」を悪化させているとも言われていますので、できるだけ季節の旬のものを摂りましょう。夏の旬のものは体を冷やすものが多く、逆に冬は寒いので体を温めるものが多いものです。
生活環境でも続く下痢の原因に
①室内温度
夏はクーラーなどで体が冷える環境にありますので、下痢になりやすい環境にもなっています。クーラーの温度は適温にしましょう。
冬は外気温が低いので体が冷えてしまいがちです。季節の変わり目などは特に服装に注意しましょう。
②入浴方法
湯船にしっかりつかると、全身の血行がよくなり臓器や細胞の新陳代謝が促進されて体温が上昇しますし、発汗や排尿も促され、冷えの原因のひとつでもある体内の余分な水分が排出されますので、さらに体温が上昇するのです。
ところが、最近では老若にかかわらず、シャワーだけで入浴を済ませてしまうことが多いようです。
入浴は体の汚れが落ちればいい、という考えですと、大切なことを見落としてしまいます。特に日本人が、昔から湯船にしっかりとつかってきたのには、きちんとした理由があるのです。
もちろん例外もありますが、全体的に日本人は陰性体質であることが多いですから、その体質に合った入浴のスタイルが古くから定着しているのです。
また、おへその周りには、下痢に効果のあるツボが集中していて、精神を安定させ、腸神経叢を整える働きがあります。ですから、お臍を中心におなかを温めるとおなかが痛い時や、慢性的な下痢の改善に役立ちます。
おなかの周りにはたくさんのリンパも集まっています。おなかが冷えると全身のリンパが滞り、代謝が悪くなります。
当然腸内環境も悪くなり、善玉菌も元気がなくなってしまい、腸内は悪玉菌優勢の環境になってしまいます。
お臍はかつて胎児だった頃、母親の血液から生命維持や成長に必要な、栄養・酸素を補給し、老廃物・二酸化炭素を排出していました。
当然、臍帯と中の血管はかなり太く、内臓を守る腹膜を突き抜けています。
胎児が体外に出て呼吸をはじめると、臍動・静脈が腹膜の辺りで閉じ、バイパスの血管に血流が流れ、数日で臍帯は干からびて取れます。
それでお臍の奥は身体の中で唯一外から腹膜に接しているのです。
このお臍のエリアに週2~3回、塩をフライパンで煎って布で包んだものをあてると効果があります。
冷えに効果的な焼き塩の作り方
①塩の量は500g~800g
②①をフライパンでゆっくり炒る(焦げ目がつかない程度)
③中火で3~5分程度
④新聞紙と布のガムテープで作った袋に入れます(無理に新聞紙で作らなくてもよい)
⑤④を布(木綿)で作った袋(二重にした袋又は厚布の袋)に入れます
⑥それをおなかに当てます(塩が熱い時は更にタオルで巻く)
⑦焼き塩は何回でも使えますのでそのまま保存しましょう
⑧低温やけどに注意しましょう(直接おなかにあてないようにして下さい)
これをおなかのあたりに当てると冷えがとれてぐっすり眠れます。塩は黒ずむまで何度でも使えます。
腸内環境を強化しよう
免疫細胞は腸内に約6~7割も存在します。これらの免疫細胞の働きは腸内細菌の活躍があってこそ成り立ちます。
腸内細菌、特に善玉菌が健康で多くいるなら免疫もまた良好な状態で病気になりにくい体になります。
私たちの体内で暮らす細菌は人の健康のあらゆる側面に直接、あるいは間接的に影響を与えるのです。下痢は腸内環境が悪いと最も顕著に表れる症状の一つです。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に使いましょう。下痢の改善効果が見られます。