下痢の原因は人様々です。体質やその日の体調によっても下痢になる時があります。下痢の原因は食べる物が原因で起こる場合が殆どです。秋は行楽シーズンで、ハイキングや山登りなど山々を楽しむ人が多くなります。
実りの秋は、食欲の秋でもあり、さまざまな旬の食べ物がおいしいこの季節です。
下痢の原因は毒キノコ
味覚の秋でもキノコは美しい形状や独特の色合いから愛好家も多いのですが、秋は毒キノコによる食中毒被害がピークとなるシーズンでもあります。ではどんなキノコに注意をしたらよいのか調べてみましょう。
下痢の原因となる毒キノコとは
毒キノコのよる食中毒は、秋に最も多く発生します。毎年多くの方が毒キノコによる下痢をはじめとする症状を訴えられ、重篤な場合は死亡する方もおられますので細心の注意が必要です。
自然毒による食中毒は、春は山菜、秋は毒キノコ、冬はフグと時期によって発生する種類が異なります。肉による自然毒の食中毒は殆どありません。
キノコは古くから食べられてきた食品の1つですが、昔から毒キノコによる死亡例はあったようです。
日本に自生しているキノコは、約2500種類程度と言われていますが、実際にはもっと多くのキノコが自生していると思われます。
非常に強い有害物質をもつ毒キノコなどは明らかになっていますが、非常に微量な有害物質が含まれている毒キノコについては正直わかっておりません。
その為、古くから食べられていたキノコで最近になって毒キノコの指定を受けることもあります。椎茸、エノキ、シメジなど一般的に流通している以外のキノコは、どんな有害物質が含まれているか詳しくわからないので継続的に大量に食べることはおすすめできません。
なじみの深いシイタケでも中毒症状が出る
キノコでも毒キノコではなく、なじみの深いシイタケも生や不完全な加熱のシイタケを食べるとその直後から数日後に全身に湿疹が出るシイタケ皮膚炎と呼ばれる中毒が起きます。
しかもこの皮膚炎が怖いのが昔から食用としてなじみ深いシイタケなのに原因物質が特定されていないことです。それに加えてシイタケにはホルムアルデヒドも含まれています。
シックハウス症候群という新築の家などで起きる倦怠感や吐き気などが症状の病気の原因物質です。
この物質に関してはかなり微量といわれているので、相当な数を生食しないと症状は出ないと言われていますが、食べ過ぎるとアレルギー反応が起きると言われています。
また、毒キノコは水溶性の有毒物質が含まれることが多く、生食は避け水煮をするなどして茹で汁は捨てる様にしましょう。(必ずしも全ての毒キノコが水溶性の有毒物質ではないので注意してください。)
毒キノコの中でも特に注意したい種類と症状
●カエンタケ
猛毒キノコ「カエンタケ」は食べると死、触れても危険なキノコです。 奈良では近年、わずかな量でも口にすれば生命にかかわる猛毒キノコ「カエンタケ」が大量発生しました。昨年8~10月には、生駒山山麓(同県生駒市)で100本以上、奈良市の観光名所「若草山」の頂上付近でも1本が確認されました。
発生時期や場所は、虫が媒介する菌で樹木が枯れる「ナラ枯れ」被害と重なっているとの指摘もあり、関係者は注意を呼びかけています。
カエンタケの威力
地面から人間の指先が突き出たように生え、燃えさかる炎のような赤色を全身に帯びるキノコ。古くからその猛毒で知られ、林野庁の担当者が「毒キノコの中で最も危険」と話しています。漢字では「火炎茸」、または「火焔茸」と書きます。
カエンタケはニクザキン科のキノコで、長さは3~15センチ。折れたりして内部から染み出た汁が皮膚に付着すれば炎症を起こします。誤って口にすれば、摂取後10分前後の短時間で症状が現れます。
初期には消化器系の症状が強く、腹痛・嘔吐・水様性下痢となります。その後、めまい・手足のしびれ・呼吸困難・言語障害・白血球と血小板の減少および造血機能障害・全身の皮膚のびらん・肝不全・腎不全・呼吸器不全といった多彩な症状が現れ、致死率も高くなります。
また回復しても、小脳の萎縮・言語障害・運動障害、あるいは脱毛や皮膚の剥落などの後遺症が残ることがあります。厚生労働省によると、過去には薬用と勘違いして酒に浸して飲み、死亡した例もあるそうです。
●カキシメジ
カキシメジの毒成分は水溶性のウスタル酸です。カキシメジの中毒症状は、喫食後30分~ 3時間後に頭痛、腹痛、嘔吐、下痢を引き起こします。
●クサウラベニタケの毒成分は、溶血性タンパク、コリン、ムスカリン、ムスカリジンなどです。中毒症状は、摂食後10分から数時間で症状が現れ、神経系および消化器系の食中毒を起こし、死亡例もあります。
●シロタマゴテングタケ
シロタマゴテンタケを誤って食べただけで死に至るほどの猛毒を持っています。またタマゴテングタケ、ドクツルタケも同じように、摂取後24時間程度でコレラの様な激しい嘔吐・下痢・腹痛が起こり、その後、小康状態となり、回復したかに見えるが、その数日後、肝臓と腎臓等内臓の細胞が破壊されて最悪の場合死に至ります。
●ツキヨタケ
ツキヨタケは摂取後約30分から3時間程度で嘔吐や下痢などの食中毒の症状が現れ、見るものが青く見える幻覚症状を伴うことがある。
毎年発生する毒キノコの被害
毒キノコ食中毒による症状は、胃腸炎型、コレラ型、脳症・神経型の3つに分類することができます。猛毒なキノコは、カキシメジ、ツキヨタケ、クサウラベニタケの毒キノコ御三家といわれるキノコをはじめ約30種類程度あります。多くの毒キノコ食中毒は、下痢や嘔吐など消化器系の症状のみで病院に行かずに回復することが多いです。
しかし、非常に有毒成分が強い毒キノコは、病院で治療しなければ症状が悪化し死亡するケースもあります。保健所の発表による毒キノコ食中毒の患者数は、年間で60件から100件程度ですが、自宅で療養されたかたの分を含めると10倍程度は発生しているかと思われます。
毒キノコの食中毒ならないために
毒キノコ食中毒にならないためにも知らないキノコは、とらない、たべない、人にあげないようにしましょう。食中毒の原因の多くは、素人が誤って毒キノコを採取し食べてしまう事です。ですから、専門的な知識がない方がピクニックついでキノコをとって食べるのはやめましょう。
また、素人が食べられるキノコの判断にすることが多い迷信・・・例えば、地味なキノコは食べられる、塩漬けにすると食べられる、ナスと一緒に煮れば食べられるなど全てうそです。この様なことを信じてキノコをとったり食べたりするのはやめましょう。
腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。食べた物を消化・排出。吸収する機能を持っています。
例えば食べた物が有害なものであったとしても腸内環境意が正常に働いておれば、有害なものをスムーズに排出することが出来、有害物質による被害が最小限にとどまるなど、リスクが回避できます。
腸内環境を整えていくことが健康の秘訣なのです。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。