下痢の原因はプロテイン
下痢の原因には精神的なものが下痢の原因となるものもあり、物理的なものが下痢の原因となることがあります。例えばプロテイン。
プロテインを飲む方が多くなってきていますが、過剰な摂取は体に下痢という副作用をもたらすものもあります。
下痢の原因となるプロテイン過剰摂取
プロテイン(protein)を日本語に訳すと、「タンパク質」という意味になります。タンパク質というのはいわゆる3大栄養素の1つで肉や魚、大豆などにも含まれています。
プロテインは牛乳や卵、大豆などの食品を原料として工場で作られます。スーパーやドラッグストアなどで販売されています。
プロテインは手軽にタンパク質を摂ることができる便利な健康栄養食です。その一方で便利すぎることのデメリットも存在します。
一番多いのがプロテインの過剰摂取です。これらは主にプロテインを摂取しているという感覚が薄いことで起こるのが原因です。
プロテインが配合された食品やドリンクなども数多くあり、飲みやすくするために糖分や香料を多めに含んだりタンパク質が少ないものまであります。
タンパク質以外のものを多く摂ることから肥満になりやすいものもあるのです。
1日に必要なタンパク質の量は約65gと言われていますが、一度に摂れば良いというわけではありません。
一度に摂取できる量は決まっており、それ以上を超えると体の外に老廃物と一緒に排出されてしまいます。
プロテインは大きく分けて、ホエイプロテイン・カゼイプロテイン・ソイプロテインの3種類あります。
一般的に多く使用されるのがホエイプロテインです。体に吸収しやすくタンパク質の含有量が一番多いのが特徴です。
もともと胃腸に不安がある方は、太りにくいため、男性だと痩せすぎというコンプレックスを克服しようと、筋トレとセットでプロテインを利用する方が多いようです。
女性の場合、ダイエットによる筋力低下を防ぐために摂取するようですが、いずれにしても、その副作用で下痢の症状で悩まれる方もいます。
また、タンパク質は腸内に棲む悪玉菌のエサになる性質がありますので、過剰に摂取すると腸内の悪玉菌は増え、腸内にアンモニアを発生させ、オナラや便がとても臭くなります。
その増えた腸内悪玉菌の影響から、整腸作用のある善玉菌が十分に働けなくなってしまうと、人によっては下痢の症状が現れます。
プロテインによる下痢の解消
①飲む回数を減らす
一度にプロテインを飲む回数を減らすことでお腹や腸への負担を減らします。プロテインは元々不足したタンパク質を補給することを目的としているため、必要とされるタンパク質を最終的に満たせば良いのです。
一度に摂る必要はどこにもありません。体に負担をかけずにゆっくりと摂取することも効率的なタンパク質の補給に繋がります。食事でタンパク質を補給しつつプロテインを組み合わせるという方法が理想です。
②せんいの多いソイプロティンを選ぶ
カゼインとホエイは牛乳を原料としています。ホエイはカゼインに比べて原料の牛乳が20%程とは言え、それでも下痢を起こす人もいます。
それで、プロテインによる下痢の解消にはソイ(大豆)プロテインを選ぶのが良いと言われています。
ソイプロテインは、ホエイプロテインに比べてタンパク質の量が抑えられている上に、繊維質も多く含まれています。繊維質は便の形を形成するのになくてはならない成分ですし、食物繊維は善玉菌の餌になってくれます。
ソイプロテインは飲みにくく吸収に時間がかかると言われていますが、その分エネルギーの吸収に時間がかかるため持続力が長く腹持ちも良いというメリットがあります。
また、タンパク質の摂りすぎを防ぐことで、腸内環境の悪化を防ぎます。加えて、善玉菌をサプリメントなどで補ってあげると、消化もよくなり、悪玉菌による悪臭や毒素の発生を抑えてくれます。
③自分に合ったプロティンを選ぶ
プロティンによる下痢になる原因の一つにはプロテインの原料が体質に合ってないなど相性が考えられます。
牛乳を飲むとお腹を壊してしまうという人もいるように、プロテインでお腹を下してしまう人は自分が使っているプロテインの原料を確認してみて下さい。
また、牛乳を飲むと下痢になる乳糖不耐症の方も、大豆から出来ているソイプロテインの方が良いです。ホエイプロテインもカゼイプロテインも、牛乳が原料に含まれているため、牛乳を飲むのと同じく下痢の症状が出やすいからです。
また、プロテインは飲みやすくするために、人工甘味料が使われていることが多いです。特にカロリーゼロで強い甘味だけもたらす「アステルパーム」は、プロテインにもよく使用されていますが、これは体の中で分解も吸収もされません。
そのため、体が早く体外に排出しようとして、下痢の原因になることもありますので、お腹に不安のある方は、甘味料無添加のプロテインを利用されることをおすすめします。
体を作るために飲むプロテインでお腹を壊していては意味がありません。理想的な体作りをするためにもプロテインと上手く付き合う方法を考えていきましょう。
④プロテインを水で溶かして飲む
プロテインは牛乳を原料としたものが多く、含有されている成分にも乳製品が含まれる場合もあります。
プロテインを溶かすのに牛乳や豆乳などを使わないことで乳糖に弱い人でも下痢を起こしにくいという最大のメリットがあります。
プロテインは牛乳で溶かすことが多いのはプロテインとの相性から美味しく飲めるという理由が挙げられます。一方の水は牛乳より粘度が低く、プロテインが溶けやすく飲みやすいというメリットが挙げられます。そして水にはカロリーが無いため、水で溶かした方がダイエットにも向いています。
腸内環境を強化する
胃腸が弱い人は腸内環境の改善で強化を図ってみるのも良いでしょう。腸内環境の強化には胃腸の健康を整える乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やしていくことが重要です。
腸内には善玉菌と悪玉菌と言った計り知れない数の細菌が生息しています。これらの細菌が群生する様相を「腸内フローラ」と呼びます。
腸内フローラのバランスを取りつつ善玉菌を優勢にすることが腸内環境の強化に繋がります。腸内フローラのバランスを保つのに役立つサプリメントがありますので上手に利用してみましょう。下痢の改善は一段と早くなります。