下痢と腰痛が同時に起こる、あるいは下痢から腰痛、腰痛から下痢などと症状が繋がる場合についてご説明します。
下痢と腰痛
実は、腰痛と下痢の直接的な関係は解明されていません。
下痢による腸の刺激が腰痛を呼び起こす、というような考えもありますが、そのメカニズムまでははっきりとわかっていないようです。
ただ、下痢も腰痛も非常に近い場所での症状です。腰も腸も、冷えや腹筋・背筋などの筋肉、神経の働きで同じような影響を受ける場所です。ですから、症状が同時に起こるのも不思議ではありませんね。
例えば、「血行が悪い」というひとつの要因から下痢が起こったり、腰痛が起きたりするわけです。
ぎっくり腰と下痢を併発するパターンもあるようですが、ぎっくり腰になったからと言って下痢に発展する、というわけではありません。
ぎっくり腰と下痢を関連付けるとすれば、「冷えによる下痢症を患っている方はぎっくり腰にもなりやすい」という説明になります。
言い方を変えれば、「下痢を呼び起こす体の不調がたまたまぎっくり腰も起こしてしまった」ということです。
腰痛が下痢を起こす、下痢が腰痛を起こす、という考え方よりは、「何か根本的な体の不具合から下痢や腰痛のような症状が起こる」と考えてみてください。
下痢だけを治そう、腰痛だけを治そうと考えるより、体全体のバランスを取るような改善方法を目指すほうがずっと近道なのですね。
既に書いたように、腰痛と下痢の症状がある方が一番改善すべきは「体の冷え」であると考えられています。
冷たい食べ物や飲み物、体を冷やすような服装なども避けるべきですが、そのように一時的に体を冷やすことを避けるのも重要なのですが、それだけでは下痢も腰痛も改善しません。
「毎日の栄養バランスを考え、しっかり食べて体温を上げる」
「適度な運動をして筋肉量を増やし、基礎代謝力を上げる」
と言ったような、長期的に見ても「冷えにくい体作り」が大変重要なのです。
このような体作りをすると体重も適切な数値に近づき、体重増加による腰痛も改善しやすくなるでしょう。
ただし、腰痛も下痢もさまざまなことが要因となって発生するものです。腰痛は内臓の病気を教えてくれるサインである可能性もありますし、下痢を症状とするいろいろな病気もあります。十分に医師に相談し、適切な治療をしつつの生活改善を目指してくださいね。
大腸と坐骨神経痛
過敏性大腸炎、便秘など腸に何らかの問題が発生すると坐骨神経痛が発生することがあります。
特に、大腸にポリープが出来ている方に坐骨神経痛が発生する方が多いようです。
何をしても坐骨神経痛が治らない方は、腸内環境の改善を心がけてみましょう。
腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。
現代では世界中の食材が満ち溢れ、どの食材が日本人の健康に良いのかさえ分からなくなってきています。一つ一つの食材は確かに栄養豊かであったとしても、日本人の体質に果たしてあっているかどうかは疑問となることが多いものです。
「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。
何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は腸内環境が非常に整っている人です。体に良いものを食べ、腸内環境を強化すると、下痢の改善だけでなく、免疫力が向上し、生活習慣病の改善及び体質改善にもつながります。腸内環境を整えるサプリメントもありますので上手に利用しましょう。