下痢の痛みはどうして起こるの?

下痢になると、当然ですがお腹の痛みも伴います。この痛みはどうして起こるのでしょうか?

下痢の痛みはどうして起こるの?

実は、胃や腸などの内臓には、痛みを感じる神経が多く存在しています。腸が炎症を起こしたり、収縮・痙攣したりすると、内臓の血行が悪くなります。
血行が悪くなることでいわゆる酸欠が起こり、体は「痛い」と信号を出すのです。

また、自律神経のバランスが崩れても痛みの信号が発信されます。具体的には、痛みを発生させる物質が分泌されると考えてください。

このようなことを知ると、「下痢止め」を使うことは適切でないということがわかります。
炎症や収縮、痙攣を起こすような原因(ウイルス・細菌など)を出し切らなければ下痢は治まりませんし、自律神経のバランスが崩れて下痢になっているのであれば下痢を止めるよりも自律神経を整えてあげることが大切になるからです。

実際、便がある程度出れば痛みもなくなっていることが殆どだと思います。
それでも痛みが残る場合には、潰瘍などの別の病気の病気の可能性が考えられるでしょう。

ただし、下痢があまりにも長く続く場合、体力の消耗や栄養失調を避けるために下痢止めを使う場合もあります。
痛み止めの効果もありますので、
痛くて仕方ない、どうしても(移動中などのため)下痢になると困る、という場合、市販の下痢止めを使うこともできます。
根本的な解決にはなりませんが、一時的に使うのであれば下痢止めも問題はありません。
常用してしまうことや、規定量を超えて使用すること、本来使うべきでない程度の下痢なのに使ってしまうことで便秘になるリスクがあることなどを理解した上で飲むようにしましょう。

下痢で困る痛みについて

下痢で困る痛みには、「お腹の痛み」以外に「肛門の痛み」があります。何度も便が肛門を通り過ぎるので、粘膜が傷ついたり、便が肛門につくことで肌が荒れてしまうのが原因です。この場合には肛門を清潔にして、軟膏を塗るようにしましょう。
座ったままでは肛門に力が入ってしまうのでしばらく横になって休んだり、温かいお風呂に使って肛門の筋肉の緊張を解いてあげると、比較的早く痛みがなくなります。

腸内環境を強化して下痢体質を改善しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。
「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。
身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。できるだけ国産の地元の野菜を食べましょう。

私達の身体は食べる事で健康を維持しています。しかし、何をどの様に食べるかが大きな要因です。
レトルト食品やコンビニ食品など、添加物がたくさん含まれている様な食べ物は有害な物質が多く、当然腸内の環境を悪くしてしまいます。消化力、免疫力も低下します。 
腸内が弱くなると正常な働きが行なわれにくくなり、水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうのです。
まずは腸内環境を良くして腸内を正常な状態に戻すことが下痢改善のためには一番の近道です。腸内環境を良くするサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。