生理と便秘・下痢の関係
生理前になると必ず便秘になる、生理が始まると下痢になる・・・。
そういった女性は多いと思います。なかなか人に相談できないことかもしれませんが、 これには女性ホルモンが関わっており、むしろ自然なことなので心配しないでくださいね。
まず、下痢になる前、生理までに便秘になりやすくなります。これは、排卵後に分泌される黄体ホルモン「プロジェステロン」が原因です。
プロジェステロンが分泌されると体に水分や塩分を溜め込むようになるので、腸も便から水分を奪ってしまいます。その結果便は硬くなり、便秘を起こしてしまうのです。
プロジェステロンは食欲増進作用のあるホルモンでもあります。生理前には甘いものが食べたくなったり、暴飲暴食に走り勝ち・・・という方は、プロジェステロンが原因なのです。
無理に抑えるのはストレスになってしまいますし、甘いものやおいしいものを食べることによって気分が落ち着くこともありますので、この期間は多少の食べすぎは当然だと考えてしまうほうがいいかもしれません。
生理直前や生理中はプロジェステロンの分泌がなくなるので、便秘になりにくくなります。さらに、「プロスタグランディン」というホルモンに似た物質が分泌されます。
プロスタグランディンは腸を収縮させてお腹に痛みを伴う下痢を起こしやすくします。
「女性の月経」にこのときの下痢を和らげる方法を書いてありますので、参考にしてくださいね。
実は、生理中の 頭痛や腰痛もプロスタグランディンが引き起こす症状です。 プロスタグランディンの生成に関与している 「アラキドン酸」という物質があり、この摂取を控えれば、生理中の辛い症状を少し和らげることができるのではないかと考えられています。
アラキドン酸を多く含むのは、肉、卵、乳製品です。野菜を多くした食事を心がけ、脂分の多い揚げ物なども控えましょう。
また、γリノレン酸や、DHA/ドコサヘキサエン酸、EPA/エイコサペンタエン酸などの魚の脂を摂取することによってもプロスタグランディンを作る酵素の働きを邪魔して症状を和らげてくれると考えられています。
魚中心のヘルシーな食事は健康にも美容にもよいものです。生理時の下痢に困っている方は、ぜひお試しください。
下痢の原因をなくすために腸内環境を強化しよう
総ての病気は腸から始まると言っても過言ではありません。というのも元気になるのも、健康になるのも、腸が正常な働きをしてくれるからです。
下痢は腸内環境が悪化し、正常な水分調整が出来なくなったことから始まります。腸内環境を整え、正常な働きに戻してやれば下痢は改善します。
まずは腸内環境を整え、腸内環境を強化することから始めてみましょう。腸内環境を整えるのに必要なサプリメントがありますので上手に利用しましょう。