長期にわたり下痢が続いている人を除いては、 下痢は非常に日常的な症状です。
誰でも突然急性の下痢にみまわれた経験があると思います。突然の下痢は「食べたものによる」(つまり食中毒)であると多くの人々が考えますが、一般的には感染性下痢によって引き起こされます。
下痢が続く原因はウィップル病?
下痢が続く原因は様々ですが、特に冬場は感染症胃腸炎で下痢の症状がよくあらわれます。
感染性胃腸炎といっても、原因の病原体(細菌やウイルス)が様々ですので、人から人へのうつりやすさの程度は病原体の種類によりいろいろです。
同じ空間にいるだけでうつる(空気感染)ようなことはないのですが、同居している場合や看病する場合には注意が必要です。
患者の大便や嘔吐物には病原体が含まれています。それらの汚れが直接、あるいは間接に口にはいれば感染が起こる危険性があります。
症状が治った人や健康な人でも、大便の中には胃腸炎の病原体が含まれていることはよくあります。普段から、トイレ後の手洗いや食品を扱うときの注意をしましょう。
中には非常にまれな感染によって引き起こされるウイップル病というのがあります。ウィップル病は多くの場合、胃腸に感染する珍しいバクテリア感染症です。
ウィップル病は通常の消化機能を阻害し、特に脂肪や炭水化物の消化を妨げます。また、栄養分を吸収する機能を妨げます。このような栄養吸収の問題は、小腸が感染によってダメージを受けたことによって起こります。
また腸管のみならず、ウィップル病は、脳や心臓、関節、目などを含むほかの器官にも感染する可能性があります。症状は通常徐々に開始します。その後長年にわたって、胃腸症状を起こし、慢性的になります。
腹痛、下痢、発熱、記憶喪失、精神的変化、体重減少などの症状を引き起こします。
ウィップル病はまた、腸性脂肪異常栄養症とも呼ばれ、1907年のノーベル賞受賞者のジョージ・ウィップルによって発表された病気です。ウィップル症は、どのような部位への感染であっても、抗生物質が非常に効果的です。
しかし適切な処置をしなければ、ウィップル症は時に死にいたる可能性のある病気です。
思春期以降で30歳代の男性に多発していますが、ウィップル病は日本ではまれで、白人の中年男性で見られる全身性細菌感染症による吸収不良症候群の一つです。
いづれにしても、腸内環境をしっかり整えておけば、たとえ感染源のウイルスやバクテリアが入ってきたとしても、腸が健康であれば悪い物は下痢をして、しっかり出す働きがありますので発病しないか、あるいは軽くて済みます。
腸内をいつも健康に保ってくれるのは腸内細菌たちです。特に善玉菌の働きは素晴らしいものですので、毎日善玉菌をしっかり摂りいれましょう。善玉菌を強化するサプリメントを上手に利用するのは賢い方法の一つです。
腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。
現代では世界中の食材が満ち溢れ、どの食材が日本人の健康に良いのかさえ分からなくなってきています。
一つ一つの食材は確かに栄養豊かであったとしても、日本人の体質に果たしてあっているかどうかは疑問となることが多いものです。
「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。
身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。 何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は腸内環境が非常に整っている人です。
食生活を見直し、体に良いものを食べ、腸内環境を強化すると、下痢の改善は早くなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。