下痢が続く原因は様々で、病院にすぐさま行かないといけない場合も多々ありますが、慢性の下痢でなかなか改善されない場合は、知らず知らず普段の食生活の中で下痢を誘発するものを食べてはいないか?それでは、下痢が続く原因を一緒に考え一つ一つ解決してまいりましょう。
オリゴ糖の過剰摂取
近年、下痢や便秘など腸のトラブルを抱えている人は少なくありません。そのため、オリゴ糖が腸の健康に役立つ食品として多くの方が利用しています。
オリゴ糖は、消化酵素では消化されにくい単糖が2~4個繋がった糖類です。 ビフィズス菌をはじめとする善玉菌のエサとなって、善玉菌を増殖させます。
しかも、悪玉菌のえさになりにくいので、腸内環境を整えてくれると言われています。
また、薬のように習慣性のなく、中毒症状もありません。
しかし、あまりに過剰摂取してしまうと反対に下痢の原因になることがあるのです。
もともとオリゴ糖は、消化されにくい上に、そのまま体外に排出されてしまう特徴を持っています。
そのため、一度に過剰摂取してしまうと、便が軟化しすぎてしまうため、お腹がゆるくなったり、下痢になったりしてしまうのです。またオリゴ糖は消化されにくいので体質に合わなくて下痢をしてしまう場合があるのです。
オリゴ糖の研究はそもそも母乳から始まったそうです。母乳を飲んでいる赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌が多くいるのに、粉ミルクで育った赤ちゃんには大腸菌の方が多く、下痢などの病気になりやすく死亡率が高かったそうです。
そこで、粉ミルクにオリゴ糖を加えることで、粉ミルクで育った赤ちゃんの腸にもビフィズス菌を増やすことができたのだそうです。
また、その後の研究で、赤ちゃんだけでなく、大人でもオリゴ糖を摂取すると効果が表れることがわかりました。
これからもわかるように、オリゴ糖は善玉菌を増やし、腸内環境を良くさせてくれるものです。量を守って摂取すれば下痢改善にも役立つことだと思われます。適量は3g~5gのようです。
但し、初めて摂取する方や下痢気味の場合は、大さじ1杯程度の少量で頂いて下さい。 また、より安心して摂取したい場合や小さなお子様が摂取する場合は、1g程度から始めるようにしましょう。
体調が悪い時には、下痢になる場合があるので、摂取する際には自分の体調や摂取量に留意してみて下さい。
オリゴ糖の効果は善玉菌を増やしてゆっくり腸内環境を整えることなので、長期的に摂取する必要があります。 即効性がないと焦って1度に大量に摂取する方が多くいらっしゃいますが、くれぐれも基準を超えないようにしましょう。
下痢が続いている方はオリゴ糖が含まれている野菜などがありますので自然の形で摂取するのが一番いいようです。
オリゴ糖を多く含む野菜として
玉ねぎ、ネギ、キャベツ、ゴボウ、アスパラガス、ジャガイモ、麦類、ニンニク、トウモロコシ、枝豆、大豆、バナナ、牛乳など
オリゴ糖にかかわらず、どんなものでも適量を守りましょう。健康の為と思ってしていることが仇になることがたくさんあります。
食事をとっても同じです。良かれと思ってたくさん摂ってしまう食材が、逆に悪いこともあります。
下痢になると腸内環境は非常に悪化してきます。腸内環境が悪いと、どんないいものを食べても消化吸収がうまくいかず下痢となってしまう可能性があります。まずは腸内環境をしっかりと整えましょう。それには時間がかかります。腸内環境を整えるサプリメントを利用すると下痢の改善が早くなります。上手に利用しましょう。