下痢が起こる原因はいろいろありますが、今日はすい臓の不調が原因で下痢が続く例をご紹介します。
すい臓はタンパク質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分解酵素を分泌し、食べ物の消化に重要な役割を果たしています。
慢性すい炎とは、アルコールや脂肪分の多い食事、胆石、ストレス、過労などがすい臓を疲れさせることによって、 すい臓の働きが徐々に悪くなっていく病気です。
慢性すい炎が原因の下痢
慢性すい炎になって病状が悪化すると、脂肪便や下痢が発症するようになります。これはすい臓の働きが低下し、消化液の分泌が少なくなることで消化不良が起きるためです。
働きが低下したすい臓は消化酵素の分泌が減少し、主に脂肪質の消化がうまくいかなくなります。すると、便に脂肪が大量に含まれるようになります。便の色は黄色味を帯びた白色で、未消化のものを多く含むため、量が多くどっさりした感じの便です。
下痢自体は、単にすい臓の働きが衰えていることを示すもので、すぐに命の危険が及ぶことはありませんが、放っておいていいものでもありません。症状を掛かり付けの医師に相談して、その指示に従いましょう。多くの場合は食事療法を提案されます。
慢性すい炎の悪化によって脂肪便や下痢を長年繰り返している人もいます。特に下痢については、消化不良が主な原因ですから、消化しやすい食事を出来るだけ心がけましょう。 食事療法は薬とは違って、結果が出るまでに時間がかかることもありますが、決してあきらめず、辛抱強く続けることが大切です。
また、慢性すい炎の人の多くが飲酒の習慣をもっていますが、慢性すい炎の大きな要因の一つとして「アルコールの過剰摂取」が挙げられます。特に男性の慢性すい炎の約七割が飲酒に関連しており、長年の飲酒習慣がすい臓に慢性的なダメージを与えるということは明らかです。
下痢の改善こそ健康への入り口
「元気の元は胃腸」からと昔から言われているように、健康の一番の要はおなかです。私たちは食べる事で元気になり、健康を維持できています。何をどのように食べるかで人の寿命は決まってきます。 悪いと知りつつタバコがやめられない人、お酒を飲むと下痢をする人がお酒をやめられないなど、わかってはいてもなかなか不健康に繋がる習慣をやめられないのが現実です。
人は常に良い物ばかりを食しているとは限りません。中には知らずに悪いものも多く摂っていることがあります。それでも健康な人は下痢にはなりません。腸内で悪い物を処理する能力があるからです。
善玉菌が多い腸内環境にしよう!
腸内環境が良好であれば腸内は正常に機能します。下痢も腸内環境を強化すれば自然と改善されていくのです。腸内環境を整えることで免疫力、自然治癒力が高まり、身体の悪いところを補い、健康力を高めてくれます。
では腸内環境を整えるには、どうすればいいのでしょうか?
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類される腸内細菌が、約1,000種、およそ100兆個存在するといわれています。腸内環境はこれら三種の菌のバランスによって良し悪しが決まります。中でも腸内で腐敗物質を作り出す悪玉菌が多くなってくると、便の匂いが臭くなったり、下痢や便秘といったおなかの悩みが出てくるようになります。
ですから、悪玉菌を抑え、他の日和見菌がよく働ける環境を作り出す腸内善玉菌の存在が重要なのです。腸内善玉菌を増やしましょうという理由がここにあります。また善玉菌は、身体にとって必要なビタミンを作り出したり、天然の抗菌成分を作ることで、腸内の悪い菌が増殖するのを抑えたりするなど、私たちの健康と密接に関わっているのです。

善玉菌を増やすには、ある程度まとまった量の善玉菌を腸内に送り込み、腸内環境を変えてもらわなければなりません。そのためには、発酵食品などの食事で善玉菌を補うのはもちろん、腸活サプリメントなどを上手に使って、良質な善玉菌を継続的に補給し続ける必要があります。
食事の偏りを無くし、腸内善玉菌をしっかり補う生活を続けていれば、下痢はもちろん、慢性すい炎といった病気も遠ざけられるでしょう。
善玉菌配合の腸活サプリメントは、様々なメーカーから販売されています。メーカーごとに多種多様な善玉菌が配合されていますので、サンプルなどを通じて、ぜひ自分のおなかにぴったりの善玉菌をみつけてください。
