鼻水や目のかゆみだけではない花粉症
下痢は冷たい物を摂りすぎたり、高温多湿で物が腐りやすい夏の時期に起こりやすいと思いがちで
す。ですが現代では暖房機能の向上により冬でも温かく過ごせるため、温まり過ぎた体を冷やす食べ物を好んだり、食べ物がかえって腐りやすくなるなど、気温が原因の下痢は季節を問わず起きやすくなっています。
冬場、特に春先にかけて起こる下痢の原因の一つとして、花粉があります。 花粉症に悩む人は、その症状の一つに下痢があることをご存知でしょうか？ 花粉の混じった鼻水が胃に入ることにより、下痢や吐き気などを起こすことがあります。
花粉症による下痢症状
スギ花粉、ひのき花粉、ブタクサ花粉など、一口に花粉症と言ってもその原因となる花粉の種類は様々あります。 花粉によるアレルギー反応はくしゃみや鼻水、眼球や喉の腫れ、痒み、微熱や倦怠感等がありますが、下痢症状がアレルギー反応だと知られるようになってきたのは、最近のことです。
花粉の時期になると、くしゃみや鼻水といった代表的な花粉症の症状に加えて、下痢が始まってしまう方は要注意です。
中でも、常日頃からあまり胃腸が強くない方は、疲れが溜まったりした際にそういった症状が出ることがあるため、実際不自然な下痢が起こってもあまり気にしない方が多いようです。しかし、花粉によるアレルギーを抑える薬を服用すると、花粉症が原因の下痢の場合、その症状は徐々に改善していきます。
下痢の原因となる花粉症の食事対策法
体内では異物である花粉が入ってくると、それを受け入れるかどうか判断します。そして、排除するとなった場合、花粉に対して体は抗体を作ります。再び花粉が入ってきた時には、くしゃみや涙、鼻水でまず体内への侵入を防ごうとするため、くしゃみや鼻水がたくさん出るという症状が出ます。 そのため、花粉症は鼻水やくしゃみが止まらなくなり、ひどくなると仕事など日常生活もままならないほど辛いものになります。
このような花粉症に対して、近年様々な対策が生み出されていますが、ここでは食事による養生を考えてみたいと思います。
花粉症に良いとされている食材は様々あり、どれも手に入りやすく毎日の食事の中に摂り入れやすいものばかりです。
まずはトマト。トマトに入っているリコピンは鼻水やくしゃみなどの自覚症状を改善する効果があります。
またニンニクや玉ねぎ、にらなどは香りの素となるアリシンという成分がありますが、このアリシンがアレルギーの過剰な免疫反応を抑制しますので、症状の緩和が期待できます。ニンニクやニラなどは香りが強い為、毎日の食事で食べるのは抵抗がありますが、その他ヨーグルトやチョコレート、ココア、ブロッコリーなども効果がありますので短期間の食事ではなく、長期的な食事の中でこれらの食材を積極的に摂り入れていきましょう。
抗酸化作用の強い成分に注目
花粉症はスギやヒノキなどのアレルゲンによるものであり、抗アレルギー、抗酸化作用のある食べ物を摂取することも予防策として考えられます。
中でも抗酸化力の強い成分として注目されているのが、ポリフェノールです。ポリフェノールを多く含んでいる大豆やたまねぎ、赤ワイン、ヨーグルトなどを食事のメニューに取り入れてみましょう。 また免疫力を向上させる成分として、ビタミンCやミネラルも大切です。レモンやブロッコリーなど、野菜やフルーツも積極的に食べるように心がけたいですね。
反対に、ファーストフードやインスタント食品など化学物質が多く含まれ、酸化物質も多く含まれている食べ物は控える方が良いでしょう。
食事では不足しがちな栄養成分を補おう
日本の伝統的な食事には発酵食品が頻繁に摂り入れられており、野菜中心の料理が多くありました。しかし、現代の食事内容は多種多様で、伝統的な和食から遠ざかり、洋食中心の傾向にシフトしています。そのため、発酵食品や野菜の摂取が自然と減少し、腸内環境の悪化につながっていることが考えられます。
そのため本来なら下痢の原因とならないものまで下痢の原因となり、下痢が長く続いたりしているのです。
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