近年、食事の形態や食材が昔と変わってきています。
伝統的な和食中心の食事も残る一方で、パンやパスタといった小麦製品も多く食べられるようになり、何より肉食の文化が幅を利かせるようになりました。また、共働きの世帯、核家族化が進んだために、家族そろっての食事風景も珍しいものになりつつあります。
このように、世帯の数だけ食事風景があり、食事の系統も異なるようになりました。そのため下痢の原因となるものも複雑になり、何が下痢の原因となっているのかはっきり分からない状態の人も少なくありません。
また、重篤な下痢にならなくても、慢性的な下痢で日常生活に支障をきたしている人が増えています。
例えばスーパーなどでよく売られている、焼くだけのハンバーグや家庭で作るハンバーグを例にとってみましょう。
子供から大人、お年寄りまで、ハンバーグを好きな人は多いと思います。しかし、そのハンバーグも下痢の原因という点からすると、危険性が高い食べ物の一つとなります。
ハンバーグで下痢をしやすい原因は
美味しいハンバーグは、中に肉汁(脂肪)がしっかり閉じ込められています。閉じ込められた肉汁は、ハンバーグに箸を入れた瞬間溢れ出て、見た目の美味しさ、ジューシーさを演出します。 肉汁がたくさん出てくるハンバーグというのは、当然それだけ脂が多い証拠でもあります。
これら脂肪分を分解するのに欠かせないのが、すい臓で作られる膵液です。
そのため、すい臓が弱っていると消化液が足りずに脂分をうまく分解できなくなります。そうなると、消化不良の脂は腸を刺激することになるのです。
脂は腸にとってかなりやっかいな刺激物だということを覚えておきましょう。
また、すい臓は飲酒の影響を受けやすく、アルコールが原因で炎症を起こしたりもする臓器です。
ハンバーグをはじめとする脂っこい料理を食べて、胃がもたれる、下痢になる、といった異変を感じた場合には、その後2~3日は飲酒を控え、食事も油物を控えるなどして、すい臓の回復に努めるのがおすすめです。
また、たくさんの大根おろしを添えて食べるのもよいでしょう。 大根には消化酵素が多く含まれていますので、ハンバーグの脂の消化を促進してくれます。
脂肪分以外に食中毒の危険も
ハンバーグはひき肉を用いて調理しますが、捏ねる作業過程で、肉の種類に関わらずひき肉に付着している病原体が中心部まで入ってしまいます。多くの病原体は、75℃で1分間以上の加熱で死滅しますので、中心部までよく火を通すようにします。ハンバーグは表面が焼けていても中心は生焼け、ということがあり得る料理です。フライパンに蓋をして、中心までじっくりと火が通るようにしましょう。
下痢を改善する腸内細菌
私たちは食べる事で健康を維持することが出来ています。健康に過ごすためには、食べたものからきちんと身体が作られていなくてはなりません。この身体作りのために、わたしたちは腸内で食べ物を消化し、必要な栄養分を体に吸収して、身体作りに利用しています。つまり、おなかの中できちんと消化がなされなければ、身体づくりの材料に困ってしまうということなのです。
きちんと消化吸収がされている腸内というのは、腸内環境が非常に良好です。逆に下痢など腸のトラブルを抱えている人は、腸内環境が悪いため消化吸収がきちんとされず、痩せすぎで太れないという人もいます。
ですが、安心してください。腸内環境は、腸内で働く腸内細菌の種類によって良し悪しが決まります。そして、腸内細菌の種類は食事内容や生活習慣によって刻一刻と変化していきます。
今、もしもあなたが腸内環境を良くしたい!と思うのでしたら、まずは生活のリズムを整えることを意識してみてください。そして、発酵食品を毎日欠かさず食べること。急にそんなに生活を変えられないと思う方、結果を早く出したいと思う方は、生活にサプリメントをとりいれるのがおすすめです。
腸内善玉菌が配合されたサプリメントなら、効率よく腸内細菌を補給することができ、理想の腸内環境づくりに一役買ってくれるでしょう。