おいしいマヨネーズの正体

下痢の原因は本当に様々です。人それぞれ体質が異なるように下痢の原因も異なります。一過性の下痢から慢性的な下痢まで環境や食べ物などで下痢の原因が異なります。

例えば野菜好きの方は、ドレッシングやマヨネーズを口にする機会も多いのではないでしょうか?

ですが、これらの調味料が下痢の原因となる事があるのです。なぜなら、マヨネーズや市販のドレッシングには、添加物が多量に含まれているからです。

添加物は下痢の原因にもなり、摂り過ぎると人によっては体の不調を招きます。今回は、マヨネーズの添加物について考えてみましょう。

下痢の原因になるマヨネーズ

どの季節であっても、旬を迎えた野菜はそれだけで美味しいものです。夏なら生野菜をそのままサラダで、冬場なら根菜類の温野菜サラダとして、どちらにしてもマヨネーズはあると嬉しい調味料の一つです。最近では様々なニーズにこたえるため、カロリーハーフや、無添加、タルタルソース風のものなど、色々な種類のマヨネーズが店頭に並んでいます。

これら市販されている一般的なマヨネーズのほとんどは、化学調味料で味を調えていますので、マヨネーズを使うということは、つまり、化学調味料の味に慣れてしまうということです。すると、それしか美味しいと感じられなくなるほど、舌の感覚が麻痺してくるようです。

 

よくあるマヨネーズの添加物といえば次のようなものがあります。

食用植物油脂(菜種油、コーン油)、食塩、卵黄、醸造酢(醸造酢、穀物酢、ぶどう酢)、砂糖、濃縮レモン果汁、たん白加水分解物(大豆を含む)、グリシン、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘剤(ペクチン)、カロテン色素、香辛料抽出物。

それでは下痢の原因となる危険性のある成分について、詳しくみてみましょう。

 

下痢になり易い植物用油脂

市販の油には、菜種油、コーン油、大豆油、紅花油などがありますが、原料から油を搾り取る際に、抽出方法により原料を高温に加熱する場合があります。高温にすると原料から無駄なく油の抽出できる量が増える一方、「トランス脂肪酸」が大量に発生します。

 

トランス脂肪酸は、人工的に作り出された脂肪酸で、よく「プラスチックのような脂」と言われる事もあります。もともと、過剰な脂肪酸の摂取は腸で吸収しにくくなり、脂肪性下痢の要因となりますが、トランス脂肪酸のような不自然な脂はなおのこと吸収しにくく、下痢の原因となり、下痢が続きやすいと考えられます。

安価な油ほど高温にして抽出されていて、トランス脂肪酸が含まれる割合が高くなってしまいますので、油もマヨネーズも選ぶ際は原材料や製法を見極める必要があります。また、植物油の原料は北米やブラジルからの輸入に頼っているので、遺伝子組み換えの食品ということも危ぶまれます。

 

下痢になり易い環境を作るグリシン

グリシンは毒性もほとんどない代わりに、甘味も薄く、味覚での効果は弱いです。にもかかわらず大量に用いられる理由は、pH 調整作用や制菌作用があるからです。

グリシンを大量に用いれば、保存料を使用しなくてすみ、「合成保存料・合成着色料不使用」という表示ができるのです。pH調整作用があるということは腸内環境に影響します。下痢になり易い環境になるということです。

 

さらにもう一つグリシンが使われている理由は、甘みが薄いため、どんな料理や加工食品に用いても、さりげない甘みをもたらし、本物の味と錯覚させることができるためです。

何より問題なのは、実際の塩分よりも塩味を薄める効果です。グリシンはコンビニおにぎりによく用いられていますが、そこには大量の塩が用いられています。しかし、グリシンを用いると、塩分をほとんど感じさせないのです。グリシンは知らないうちに塩分過剰摂取をもたらしてしまいます

 

次世代に悪影響を及ぼす乳化剤

マヨネーズの乳化剤は、卵黄中に含まれるレシチンが乳化剤として働いています。その他、乳化剤として使われる天然添加物のレシチンは、安全性に問題なく毒性は低いと言われています。ただあくまでも人為的に加工されたものですし、レシチンの原料の大豆の多くが遺伝子組み換えのものですので、危険性はあると考えた方がよいでしょう。

乳化剤が使われる食品としては、パン、菓子パン、アイスクリーム、ホイップクリーム、チョコレート、コーヒー飲料、マヨネーズ、ドレッシング、めんつゆやポン酢、麺類などなど・・・。これらに含まれる化学物質は、今すぐではないかもしれませんが、複合的に蓄積して身体にあらゆるダメージを与えるといわれています。

今は何ともないと感じていても、化学的な食品を摂り続けていると、次の世代、その次の世代に悪影響を及ぼすことになりかねません。便利さの裏にリスクがあることは覚えておきたいものです。

 

発ガン性が高まる調味料(アミノ酸等)

食品表示では「調味料(アミノ酸等)」などと表記されている市販のマヨネーズのほとんどは、旨味成分の代表ともいえるグルタミン酸ナトリウム入りです。市販のマヨネーズにグルタミン酸ナトリウムを添加することにより、もともとの素材のものではない化学的な旨味を作っているに過ぎないのです。

この調味料の危険性を心配する声の一つとして、発がん性の存在があげられます。実際に動物実験からも肝臓がんや大腸がんなどが発生したという報告があげられています。

また調味料の持つ危険性についての不安点として、厚生労働省が指導する食品に添加する成分規格はあるものの使用基準が定められていないこと、人が生涯摂取しても健康に危険はないとされる1日の摂取許容量(ADI)の基準が示されていないこと、また添加物として添加されたとき原材料の表示には一括表示しかされていないことで消費者からは不安の声が寄せられています。

 

子供や妊婦には危険なカロテン色素

カロテン色素(カロチノイド色素)を使うと色鮮やかになり、食欲をそそる素敵な仕上がりになります。

カロテン色素は何から抽出した色素で作られた着色料なのか、は書かれていないことのほうが多く、主に食品や化粧品の着色に使用されています。ハムやベーコンは、本来はもっと茶色ですが、鮮やかな色をしている場合、それは着色料によるものでしょう。

 

ほかにも、チーズやマーガリンなどの乳製品には黄色を、エビやカニなどの水産加工物には赤色、いろいろな色の菓子類にもよく使われています。

カロチノイド色素は天然抽出物のもありますが、合成化合物が多く、そういった色素は発がん性のリスクも高まります。

一番の危険は、その食品にカロチノイド色素が使われていることはわかっても、いったい何から作られた色素なのかはわからないということです。殆どの加工食品は使用されていますので、単品だけなら量も多くないかもしれませんが、全体として見るとかなりの量になる場合もあります。

どうしても避けたい場合は、着色料そのものを避けなければなりません。色鮮やかなものを避けるだけでも十分です。

 

危険を無害化する腸内環境

健康は食べるもので決まります。食べたものが私達の体をつくります。下痢の原因となるものを排除出来ればよいのですが、あまりにも多すぎて本当のところ何が下痢の原因なのか、明確に突き止めることは至難の業です。

添加物は、体にとってある意味【毒の様なもの】ですが、現代社会に生きている限り、食品添加物を全て避けることはとても困難です。気がつかないうちに大量の添加物を毎日摂っているのかもしれません。

添加物は安全性があると言われていますが、腸を汚し、血液や細胞、さらには血流や代謝にまで影響を与えてしまいます。 近年は国産の食品添加物ではなく、海外から粗悪な食品添加物が輸入されていることもあるため、健康被害も増加しています。

しかし、人の体はこうした有害なものを食べたとしても、防御反応が起こり、外へ出すために下痢や嘔吐などの症状を起こします。

腸内にはこうした有難い機能が備わっていますので、健康を維持できているのです。

 

有害なものを食べ続けていると、腸内環境も悪くなってきます。下痢だけでは排除できなくて、体に吸収されてしまいます。よって、下痢よりも深刻な病気へと移行してしまいます。

すべて添加物のないものを選ぶことは不可能ですが、 体によくない食べ物を摂らないように気をつけると同時に腸内環境を整えていけば、有害なものが体に吸収されるリスクは減ります。

加えて、腸内環境を良好に保つために、乳酸菌をはじめとする善玉菌を摂り入れるのは、下痢の対策としておすすめです。近年、注目されてきている納豆菌も、乳酸菌と協力して腸内環境を整えることがわかっています。

最近では、乳酸菌配合の食品や調味料も増えてきました。もっと効率よく摂取したい方には、善玉菌配合のサプリメントが最もおすすめです。