その調味料、本当に安全ですか?
下痢の原因の多くは、下痢が急性か慢性かに限らず、日常生活の中に多く見られます。
例えば急な下痢の原因として、食べ合わせや傷んだものを食べる、食材そのものに下痢の原因となる細菌がついていたなど、気を付けていれば避けられるものが多くあります。
しかし慢性的な下痢の原因の場合多くは何が下痢の原因となっているのかわからない場合が多いものです。
例えば、食品添加物。
食生活も欧米化が進んできた昨今、飽食の時代と言われているほど食べるものに困ることはない現代です。しかし、実際私たちが口にしているものは、昔の食事よりも粗悪なものになってきた、とも言われています。
そこに関わってくるのが食品添加物の存在です。食育という言葉が世に出てずいぶん経ちますが、食品添加物は相変わらずあらゆる食品に使用されています。
下痢の原因は添加物入りの〇〇
料理酒やみりん、醤油、塩、などなど、みなさんは調味料にどんなものを使っていらっしゃいますか? スーパーにはしょうゆだけでも棚を埋め尽くすほどの種類があり、値段も千差万別です。中には純正の醤油ではない「しょうゆ風の調味料」が存在していることはご存じでしょうか?
たとえば、みりんの原材料を一度ご覧いただきたいのですが、「みりん風調味料」となっていませんか? この「みりん風調味料」は実はみりんではありません。
その証拠に、みりんはアルコール度数が14%あるのに対して、みりん風調味料は1%しかないのです。
伝統的な本物の本みりんは、もち米・米こうじ・米焼酎だけで作ります。もち米と米麹を、焼酎の中で半年から一年熟成させるのです。その間に、麹の働きでもち米のデンプンが糖化され、さまざまな甘みが作られます。このとき、アミノ酸や酸味、香りも作られ、みりん独特の風味が生まれます。
一方、みりん風調味料は添加物でみりんの味を作り出します。こうした〇〇風調味料は原材料の表を確認すると、「発酵調味料」や「みりん風調味料」といった表記があります。
清酒風の発酵調味料は、米やとうもろこしなどを原料にアルコール発酵させ、ブドウ糖、グルタミン酸ナトリウム、酸味料で料理酒のような味を再現しています。
みりん風調味料はシロップを原料にして、同じくグルタミン酸ナトリウムや酸味料などで味付けをし、カラメル色素で色を付けたものになります。
「みりん風調味料」の中には、アルコールを全く含んでいない、水あめなどの糖類・酸味料・調味料などで組み立てた商品もあります。
下痢の原因は安価な料理酒(合成清酒)
醸造アルコールと糖類・有機酸・アミノ酸などで組み立てた「合成清酒」というものがあります。
清酒に比べて酒税の税率が低いので価格が安いことから、現在も清酒の代用として普及しており、また料理酒としてもよく使われています。
法令や通達により、消費者が合成清酒を清酒と誤認しないような表示が生産者に義務づけられていますが、一部には、「合成清酒」もしくは「ごうせいせいしゅ」という文字を見づらくしたり、清酒と思わせる表現を使用したりすることによって、消費者が清酒と誤認して購入することを狙ったような商品が存在するようです。
下痢の原因は偽物の醤油
本物の醤油の原材料は、大豆、小麦、麹(こうじ)です。この麹から作られる酵素が、大豆や小麦のタンパク質をアミノ酸に変え、デンプンを糖分に変換します。このときのアミノ酸糖分がしょうゆのうまみの素です。
また、しょうゆの色もこのアミノ酸から作られています。味、色などすべてが麹の力だけで作りだされるのです。
一方、偽物の醤油は添加物により、味や色を作り出します。味はアミノ酸が中心です。アミノ酸は大豆などのタンパク質を塩酸で分解して作ります。
このアミノ酸の製造時に使われる大豆は、油を絞った搾りかすである「脱脂加工大豆」が使用されます。これが偽物しょうゆのベースですが、これだけでは味も色もしょうゆらしくありません。そこで、添加物を使用します。
まず、グルタミン酸ナトリウムでうまみを出し、甘味料で甘みをつけます。さらに、酸味を出すために酸味料、そして増粘多糖類を数種類入れて、コクととろみを出します。
そして、カラメル色素で色つけして、日持ちを良くするために保存料を入れて完成です。
本物のしょうゆとは程遠いものであることは、一目瞭然です。
気を付けたいお塩
塩は自然海塩、精製塩、輸入塩、再生加工塩の4つに分類されます。
塩のうまみは、海のミネラル成分がどれだけ含まれているかで決まります。この4つのうち、もっともミネラル成分が豊富なものが自然海塩です。
精製塩は、海水から塩化ナトリウムのみを取り出したものです。輸入塩は、いわゆる岩塩や天日塩です。これらは、一部海塩も含みます
そして現在、自然海塩と同じように、ミネラルたっぷりのイメージで売られている塩が、再生加工塩になります。これは、まず海外から安い岩塩や自然結晶の天日塩を輸入し、海水の中で溶かし、結晶化します。しかし、実は岩塩、天日塩ともにミネラル成分はほとんど入っていません。
そこで、塩化マグネシウムや塩化カルシウムなどを添加し、ミネラル入りの塩を作ります。こうして、添加物入りの塩が完成します。
このように、調味料には本物のように作られた偽物がたくさんあります。このような事実を知った上で、予算的な問題から偽物を買わざるを得ないということもあるでしょう。しかし、添加物入りのものを摂取するというリスクを払っていることを、忘れてはなりません。
出来るだけ本物の調味料を利用しよう
下痢でお悩みの方や、下痢が長く続く方には、過剰な添加物を避けるという点から自炊をおすすめしていますが、せっかく自分で作ったとしても、そこに添加物だらけの調味料を使用している可能性も否定できません。
だからと言って、添加物を気にしすぎていると食べるものがなくなってしまいますし、神経質になりすぎて反対に下痢を悪化させてしまう原因にもなりかねません。
まず、基本的な習慣として、自分で口にするものはよく裏面の表示を確認するくせをつけましょう。原材料に見慣れない成分がたくさん入っているようなら避けた方が無難でしょう。
また、本物の調味料はやはり合成のものとはうま味が違います。多少値が張るかもしれませんが、料理としての完成度や安心安全であること、を考えれば将来的に医療費の面でお得になることも十分考えられます。
下痢を改善する腸内環境を強化しましょう
腸内環境はおなかが冷えたりすると悪化します。昔からお腹を温める事は健康の第一歩と重要視されてきています。
身体を温める温活やおなかを整える腸活といったワードやアイテムが溢れているのも、おなかが免疫の要であるためです。
また、そうした外的な要因だけではなく、食事の偏食などにより腸内善玉菌の数が減っていたりすることも重要視する必要があるでしょう。
腸内環境という身体の内側を整えるには、腸内善玉菌の存在が不可欠です。
食品から善玉菌を補給するのがベストな方法ですが、発酵食品を毎食摂るのは大変ですし、納豆やヨーグルトなどは好き嫌いもあるでしょう。
おすすめなのは、味やカロリーなどを気にせず、効率的に善玉菌を摂取できる善玉菌サプリメントです。
お値段や成分など、様々な会社からいろんなタイプのサプリメントが販売されていますので、自分のおなかにあった商品を探されて、利用してみられるのもよいのではないでしょうか。