食べると下痢になる魚

下痢の原因として多く考えられるのが、食材の何かに当たった、というものです。

その原因の食材の一つに魚があります。

日本は島国ということもあり、日本人の多くは魚が好きです。季節に応じて、美味しい魚の種類も熟知しています。

近年は流通が発達し、日本のみならず世界各地の魚が食べられるようになりました。

そのため、海外の聞きなれない魚を口にして、おなかを壊すこともあるようです。

また、食べると必ず下痢をするという恐ろしい魚もいるようです。それらの理由もあわせてみていきましょう。

汚れた海で育った魚

魚自体は健康体でも、その育った海が汚れていた場合、最終的に下痢を引き起こす原因となることがあります。これは魚に下痢の原因となるような細菌が付着して、人の体内に入り込むためです。こうした下痢の代表的な原因海産物として牡蠣があげられます。

生牡蠣による食中毒は、ノロウイルスやビブリオ菌によります。 ノロウイルスの場合は原因食品を食べてから12〜48時間の潜伏期間を経て、嘔吐、激しい下痢、腹痛に襲われます。

実は「牡蠣にあたる」という症状はそのほとんどがノロウイルスによるものです。

本来牡蠣のような二枚貝の貝類は、ノロウイルスを体内に保有していません。また牡蠣の体内でノロウイルスが増殖する、ということもありません。

それなのに、牡蠣を食べて食中毒にあたるのはなぜでしょうか。

 

それは、ノロウイルス感染者の排泄物に含まれるウイルスが下水処理でも死滅せず、わずかに残ったものが川や海に流れて牡蠣の体内に蓄積されるからです。

結果、それを食べることでノロウイルスによる牡蠣の食中毒として「牡蠣にあたる」症状が現れます。

生食用の牡蠣は、定期的に水質検査が行われている海でとれたものになりますので、あたる確率はそこまで高くありません。ですが加熱用の牡蠣はそうではありませんので、しっかりと加熱してから食べなくてはなりません。

魚そのものが有毒な成分を持っている時の下痢

特別に古くもなく、細菌が付着したり、有害物質に汚染されているわけでもないのに、食べると必ず下痢になる魚もいます。

そうした魚は異常な脂肪分を身に含む異常脂質魚と呼ばれる魚です。またその脂肪が人には消化出来ないものであることが多いのです。

 

また、体の中で毒を生成する魚もいます。その自然毒によって下痢になることも考えられます。

海産物をはじめ、自然界には自然毒を有するものが多くあり、感染症ではないものでも体調を崩すことがあります。例えば、毒キノコもその一例で、海産物ではフグ毒(トラフグ)が有名です。

しかし、もっと恐ろしい毒を持つものもいます。フグ毒より強力なパリトキシンを持つ魚です。

パリトキシンは腔腸動物のイワスナギンチャクが産生し、食物連鎖により種々の海洋生物に蓄積する強毒性物質です。そのイワスナギンチャクを食べる魚がいるのです。

その毒性は最強のもののひとつであり、解毒剤はなく、対症療法が治療の主体となります。

パリトキシン中毒:摂取後3~49時間後に発症します。主な症状は、横紋筋融解に由来する筋肉痛、筋力低下、歩行困難、ミオグロビン尿症(黒褐色の排尿)などで、重症例では呼吸困難、腎障害などの症状を呈し、死に至ることもあります。嘔吐や下痢などの症状は通常みられません。

有毒魚による下痢、嘔吐など食中毒になった実際例

<アオブダイ>

アオブダイ画像

平成23年10月、都内の飲食店で、従業員4名が、賄い食としてアオブダイの頭部や内臓をカレーにして食べたところ、 食後4時間から筋肉痛、呼吸困難などを起こし、全員が入院しました。

このアオブダイは、都内業者を通じ、「ブダイ」として宮崎県内から飲食店に直送で仕入れられており、調理・喫食した従業員には、有毒な魚であるという認識がありませんでした。

アオブダイは内臓にパリトキシンを持っています。

 

いずれにしても知らない魚は食べないほうが無難のようです。鍋にいれても毒性は消えないので注意が必要です。

見慣れない魚介類については細心の注意を払うよう心がけましょう。

産地直送で魚を購入する場合は、 魚種を確認し、見慣れない魚については販売者に毒性、食用ができる部位などを問い合わせるようにし、決して素人判断で口にすることがないようにしましょう。

食品による下痢を未然に防ぐために

普段食べ慣れていない魚、あるいは滅多にお目にかからない魚は、美味しいからと安易に飛びつかないようにしましょう。食べ慣れない食品は身体に合うかどうかわかりません。

胃腸も万能ではありません。

まして、下痢や腹痛で弱っている時は、普段食べても大丈夫な食品でさえ刺激になり、長引く下痢の原因になってしまうこともあります。

また魚に限らず、海外原産の食材は自分の体に合うかどうかわからない時は、少量をゆっくり口に運ぶなど、慎重に口にするようにしましょう。

食べ物の基本は自分が生まれ育った国や地方で、その季節ごとの「旬」にあたる食べ物が一番いいようです。

腸内環境を整えよう

健康の要は何と言っても腸です。昔から「元気の元は胃腸から」と言われています。

食べたものを消化し、吸収、排出するというのは当たり前の事ですが、最も基本的な営みが整っていないと健康な身体にはなりません。

また腸内では様々な機能を担っています。

中でも重要なのは、食べたものが身体にとって良いものか悪いものかを見分ける目を持っている点です。

この機能が衰えると、悪いものまで吸収して、水分調節などの機能が正常に働かなくなり下痢の原因を作り、下痢が続く、下痢が治らないなどの症状に悩まされてしまいます。

慢性的な下痢が続く方で、検査してもどこにも異常がないと言われたなら、腸内環境を整えるという基本に目を向けてみるのはいかがでしょうか。

 

腸内環境を整えるには、乳酸菌、納豆菌といった善玉菌を摂取することが欠かせません。

ヨーグルトやぬか漬けをはじめとする発酵食品を食事に摂り入れるのもいいですが、もっと効率的に改善したいと考えるならサプリメントがおすすめです。

今はさまざまなメーカーからたくさんのサプリメントが出ていますので、自分が安心して続けられると思う成分と価格帯のものを選びましょう

食生活の改善と併用していけば、改善の速度もあがることが期待できます。

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