下痢の原因・セレウス菌

下痢の原因は様々ですが、特に夏注意するべき下痢の原因菌をご紹介します。

下痢の原因にセレウス菌感染症

これから本格的な夏になると下痢の原因として食中毒による下痢が多くなります。食中毒の中の一つにセレウス菌によるものがあります。このセレウス菌は、土壌細菌のひとつで、土壌・水・ほこり等自然環境に広く分布し、農作物等を濃厚に汚染しています

下痢が続く原因
この細菌は、食品中で増殖するとエンテロトキシンをはじめ、いくつかの異なる毒素を作ります。 

この毒素の違いにより「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプに分類されます。日本では、後者の「おう吐型」が殆どですが、中には下痢を起こす人がいます。

また、食品中では芽胞を作って生存するため、熱に抵抗性があり、100℃27~31分間(米飯中では、22~36分)の加熱を必要とします。

増殖する至適温度は28~35℃です。このセレウス菌は農作物を汚染しているため、米や小麦を原料とする次のようなものが原因となりやすいので注意しましょう。 

例:チャーハン、ピラフ、オムライス、スパゲティー等
予防としては、
①一度にたくさんの米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。
②穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして冷蔵庫(10℃以下)に保存しましょう。

毒素の違いにより、以下の2つのタイプに分類されます。 
東京都福祉保健局資料より

  下痢型 おう吐型
菌の増殖ずる部位 体内 食品中
潜伏期 8~16時間 1~5時間
主な症状 腹痛、下痢
(ウェルッシュ菌食中毒に似る)
吐き気、おう吐、腹痛
(黄色ブドウ球菌食中毒に似る)
毒素 下痢毒素は
56℃/5分で毒力が無くなる
おう吐毒は、熱に強く126℃/90分
でも安定しているので注意が必要
原因食品 弁当、プリン等 焼きめし、焼きそば、スパゲッティー等

食虫毒を予防するには、食品の鮮度を保ったり、保存状態などの適切な事を守ればよいのですが、気をつけてはいても食中毒になる事があるかもしれません。

食中毒菌が体内に入っても、腸内で繁殖しないようにするには、腸内環境を強くしておかなければなりません。同じものを食べても食中毒に掛からなかったり、軽い下痢で済む場合があります。

これは腸内環境が良かったか、悪かったかの違いで決まるのです。日頃から腸内環境を強化しておくことは健康に非常に大切です。腸内環境を強化するサプリメントなどで腸内をメンテナンスすることは賢い方法です。

腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

下痢改善の早道

下痢の直接の原因は何といっても腸内環境が悪くなっていることです。腸内環境が良好であれば、食べた物やストレスをうまく回避できるようになっています。

腸はヒトの体で最も複雑な所であり、免疫細胞の60%以上を司る事が分かってきた事から、最も大切な臓器であると考えられるようになったのです。

この腸の特殊性、複雑性が実は腸の病気が増えてきたり、治りにくかったりする、大きな理由である事が分かってきました。

ですから腸内環境をしっかり整える事を最優先する事が重要です。
腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。