下痢の治し方㉑食物繊維Ⅰ

下痢の原因は様々ですが、下痢が続く、下痢と便秘が続くなどの人は下痢の原因が分からず、何を食べたらよいのか迷ってしまいます

下痢の治し方21・・・食物せんいの上手な摂り方

せんいの多い食品は消化が悪いので敬遠しがちです。食物せんいは一日に20g~25gを摂るのが理想的ですが、平均的に10gしか摂っていません。
ましてや下痢の人、下痢が続く、下痢がなかなか治らない人などは食物せんいの摂取量が少ないようです。

下痢を治すには

下痢を治すには
下痢の人も特に病原性の下痢でないかぎり、特別食べてはいけないものはありません。むしろ意識して、食物せんい摂るようにしたいものです。下痢の方は便を形造るのに必要な栄養素となります。

食物せんいは野菜やキノコ類、芋類、海藻、穀類、果物、豆類などに多くに含まれています。野菜は一日に350g位摂るのがよいといわれています。
これは生野菜で両手に山盛り一杯位の量になりますが生野菜だけではなかなか充分な量は食べられません。

煮物やおひたし和え物など火を通すとかさが減ってたくさん食べられます。胃腸にも優しく、下痢が続く人や、下痢がなかなか治らない人には特にお薦めです。
インスタント食品を摂る回数が多くなったり、肉中心で他のおかずが少ないメニューでは食物せんいが不足しまいがちです。

🔷下痢を治す食事の例

ご飯にメインのおかずがあり、味噌汁に副菜の2種類くらい揃うと食物せんいが摂りやすくなります。例えばきんぴらごぼう、筑前煮、ヒジキの煮もの、五目煮、切干大根の煮物、ワカメの酢の物、大根やこんにゃくなどは食物せんいがたっぷり摂れます。

せんいが摂れる工夫として、温野菜サラダ、野菜たっぷりのスープ、この野菜スープをたくさん作っておくと、アレンジして、トマト味、コンソメ味、カレー味などで楽しむ事が出来ます。

それぞれのスープに簡単に火が通る野菜を付け加えると楽しい一品になります。

豆類の中の小豆には食物せんいが多いので、小豆をゆでておいて野菜料理やサラダに付け加えると、栄養価も高まり、食物せんいも摂る事が出来ます。

下痢を治すには記録も大事

下痢が続く下痢がなかなか治らない人は、ご自分の食べたものをメモしておくと、自分の食生活の傾向が分かります。何が不足しているのかがはっきり見えてきます。

このようにちょっと工夫して食物せんいを摂る事で下痢改善の早道になります。また食物せんいを摂ることで、腸内の善玉菌も増えてきます。

腸内環境を更に良くするためには毎日発酵食品をたっぷり摂る事、それが難しい方は腸内善玉菌が増えるサプリメントを摂る事は下痢の改善の早道になります。

下痢の改善には腸内環境が良好であること

下痢の方はずばり、腸内環境が良好ではありません。腸内環境が良好だと腸内は正常な働きをしてくれます。
私たちが健康な生活を送れるのは食べることで栄養を摂取し、また食べた物が薬となるからです。こうして元気になるためには腸内の活動が正常でなければなりません。

腸内環境が乱れると腸内は正常な働きが出来なくなり、様々なものに対処できずに下痢をはじめ病気になってしまいます。
なぜなら、腸内では免疫力の活性、消化吸収、ホルモンや酵素の産出、体温調整、毒素排出など様々な基礎的な代謝が行われているからです。体の免疫細胞の60%以上は腸内にあるんですよ。

腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。
ですから、添加物の多い食べ物は避け、食生活を見直し腸内環境を強化しましょう。

あまり神経質になりすぎると野菜不足も改善できなくなってしまいますし、下痢も改善されませんので、サプリメントも上手に利用し、普段の食事内容も野菜をたくさん摂り入れたものにするなどしてみましょう。