アイスコーヒーで下痢に


・コーヒーが下痢の原因になる理由 ・タンニンが下痢になる場合へ ・アレルギーが下痢になる場合 ・カフェインが原因の場合 ・下痢の原因が人工甘味料の場合 ・化学物質が下痢の原因の場合 ・冷えが原因の下痢 ・コーヒーによる吐き気の対処法 ・下痢を改善するために

下痢の原因は夏のアイスコーヒーに?

夏の嗜好飲料に代表的な一つにアイスコーヒーが挙げられます。コーヒーはアイスでもホッとでも楽しめますが、下痢の原因となることがあります。コーヒーが好きなのに、なぜか下痢になるという人がいます。その原因は何でしょうか?

コーヒーが下痢の原因となる理由

コーヒーを一口飲んだだけでも、一度に大量にコーヒーを飲んでいなくても、下痢になる人がいます。

コーヒーへの耐性については個人差があったり、その日の体調が影響したりするので、コーヒーをそんなに飲んでいなくても急に下痢になることがあります。

コーヒーを飲んだ後にお腹が痛くなったり下痢になったりするのは、カフェインやタンニン、アレルギー症状が原因だと言われています。
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コーヒーを飲むと下痢やお腹・胃が痛くなる原因

①胃痛の原因・カフェイン
カフェインには胃酸を分泌させる作用があるので、 空腹の状態でコーヒーを飲んでしまうと 過剰な胃酸が発生して胃痛を起こす可能性があります。

カフェインはコーヒー以外にも含まれています。
飲み物 カフェイン含有量(100ml) ・玉露 160mg・珈琲 60mg・煎茶 20mg・紅茶 30mg・ウーロン茶 20mg

②胃痛の原因・クロロゲン酸
クロロゲン酸はコーヒーに含まれるポリフェノールの一種です。ポリフェノールには体に良い効果がいくつかありますが、クロロゲン酸にも胃酸を分泌させる働きがあるので、 胃痛を起こすことがあります。

③腹痛の原因・豆の酸化
コーヒー豆は焙煎した直後から酸化が始まります。酸化したコーヒー豆はお腹が痛くなることがあります。

④下痢の原因・タンニン

お茶や紅茶などのカフェインが含まれる飲み物は大丈夫だけど、コーヒーを飲むと下痢になってしまう人はタンニンが原因の可能性があります。

タンニンとはコーヒーの苦味や渋みを醸し出す成分の一つで、ブルベリーなどに含まれるアントシアニンなどと同じ成分です。飲み過ぎると腸粘膜に強い刺激を与え、便秘や下痢を起こす可能性があります。
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⑤アレルギーの症状の場合の下痢

コーヒーアレルギーの人がいます。コーヒーを飲んでから、数日後に症状が出ることがあるので、コーヒーが原因だと気が付きにくいことがあります。風邪と間違えやすく、下痢・吐き気・頭痛・肌荒れ・手の震えなどの症状が出ます。

⑥カフェイン中毒が原因の下痢

1日に250mg以上のカフェインを摂取し続けていると、 慢性的なカフェイン中毒(カフェイン依存症)になる可能性があります。慢性的なカフェイン中毒になると吐き気や下痢などの症状が出ることがあるので注意が必要です。

⑦砂糖や人工甘味料が原因の下痢

砂糖入りのコーヒーを飲むと腸内環境が悪化して、下痢などの症状を引き起こすことがあります。
砂糖を摂りすぎてしまうと血糖値が上がり、腸内の浸透圧が上昇します。

すると腸内の浸透圧を元の状態に戻そうとするので、結果的に腸内の水分量が増えて、下痢になってしまいます。

人工甘味料にも砂糖同様に下痢を引き起こす可能性があります。ミルクにもトランス脂肪酸が含まれているので、 体には良くありません。苦くて飲めないという場合には、 牛乳や豆乳をいれてカフェオレにして飲みましょう。

⑧過敏性腸症候群が原因の下痢

過敏性腸症候群の人がコーヒーを飲むと、カフェインの刺激で腹痛が起きることがあります。元々お腹がゆるい人にもカフェインの刺激は強すぎるので、コーヒーを控えめにした方がいいです。

⑨下痢の原因・コーヒーの化学物質

コーヒーに含まれている化学物質や刺激物が胃腸を荒らして腹痛や下痢を引き起こしていることもあります。
具体的な化学物質は以下の通りです。

・エチルフェノール・キナ酸・ジカフェオイルキナ酸・ジメチルジスルフィド ・アセチルメチルカルビノール・プトレシン ・トリゴネリン ・ナイアシン

お茶や紅茶は飲んでも平気だけど、コーヒーだけに反応してしまう場合には、これらの化学物質が影響していることもあります。
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⑩下痢の原因・おなかの冷え

アイスコーヒーには必ず氷が入っています。冷たいコーヒーを飲むとおなかも冷えます。暑い夏は、ついつい冷たい飲み物を飲み過ぎてしまいます。

しかし冷たい飲み物の飲み過ぎは下痢や腹痛を引き起こしてしまいます。中には、冷たい飲み物を飲んでから数分後に下痢・腹痛に襲われるほどの「即効性」を示したという話も聞きます。

・冷たい飲み物で蠕動運動が活発になる
冷たい飲み物を飲み過ぎると、その刺激により腸の蠕動運動が異常に活発になるので腸内の内容物の輸送時間が短くなり、水分の吸収が十分にされないので下痢になります。

・冷たい飲み物で蠕動運動が鈍る
冷たい飲み物を飲み過ぎると、腸の蠕動運動が活発になるのではなく、逆に腸の動きが弱まり吸収力が落ちることがあります。そのため、うまく水分を吸収できずに便が水っぽくなって下痢になります。

一方では腸が活発になりすぎることが原因であるとし、もう一方では腸の運動が鈍ることが原因だ、と正反対のこともあるのです。

・冷たい飲み物による低体温の防衛反応
冷たい飲み物を急に飲み過ぎると一気に体温が下がります。体温の低下は一度下がるだけで免疫力が30%低下し、基礎代謝が12%低下します。

冷たい飲み物を少しずつ飲むというのなら、体内で熱を発生させて体温の低下に対応できるのですが、一気に冷たい飲み物を飲み過ぎると体が対応出来なくなってしまいます。

そこで体の防衛反応が起き、体温低下の原因となっている冷たい飲み物の水分を緊急排出しようとするのです。
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コーヒーによる吐き気の対処法

コーヒーの飲み過ぎなどが原因で、 吐き気がしたときや腹痛に襲われたときに効果的な対処方法を紹介します。
.生姜湯を飲む
生姜は胃の調子を整え、体を温め効果があるので、 気持ちがリラックスします。

・食事を摂取しない
コーヒーの飲み過ぎで胃が荒れたときには、 胃を休めるために食事をしないか、お粥程度にしましょう。

・深呼吸をする
深呼吸をすることで胃のリズムが改善します。胃が荒れている時に意識して深く呼吸をすることで、 自律神経のバランスを整えることができます。

・ストレッチ
カフェインの取りすぎは興奮状態になっているので、深呼吸や簡単なストレッチで体を温めるると、副交感神経を刺激して、 自律神経を整えることで吐き気が治まります。

・水を大量に飲む
水を大量に飲むことでカフェイン濃度を薄めて、 吐き気を和らげることができます。ただし、冷水は逆効果ですので暖かい飲み物を飲みましょう。
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腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と言われています。胃腸が丈夫であればアレルギーなども改善されます。腸内環境が整うと、腸内での活動が正常に働き、下痢の改善は一段と早くなります。

腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。