一週間以上下痢が続く下痢の原因
下痢になると気分も優れず、しかも2、3日の下痢ならともかく、下痢が一週間も続くと不安になりますよね。長引く下痢は、体調だけでなく、心の調子まで崩す原因になります。
医学的には一週間程度続く下痢は、急性下痢と呼ばれ、その原因の多くはウイルス、細菌、寄生虫による感染(胃腸炎、 胃腸炎)、食中毒、薬の副作用です。
一週間以上続く下痢の原因
①食中毒が原因の場合 ②薬の副作用が原因の場合 ③下痢時の痛み、便の色で判断 ・下痢を改善するために
①食中毒
●食中毒を疑ってみる
特に梅雨時は、気づかないうちに食中毒にあたっていることもあります。だんだんと夜も蒸し暑くなってくる季節です。
油断していると、すぐに食中毒の原因菌が繁殖し、下痢の原因になりかねません。
この場合、体内の原因菌を出し切るまでは下痢が続きますので、多くは最後、水下痢の状態になります。場合によっては一週間程度、下痢が続くこともあるでしょう。
感染性の胃腸炎も同様です。体内の細菌やウイルスを外の排出しようというのが下痢ですので、人によっては一週間前後の下痢、嘔吐が続きます。
●食中毒にはこまめな水分補給を忘れずに
食中毒にしても感染性の胃腸炎にしても、下痢の間は大量の水分を失いますので、こまめな水分補給を心掛けましょう。その際、冷たい飲料水は逆に胃腸への刺激となって、下痢をひどくさせることもあります。
できるだけ常温の水を摂取するようにしましょう。また、食事も胃腸に負担がかからない消化に良いものをとるように心がけましょう。辛い物などの刺激物は控えた方がいいでしょう。
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②薬の副作用
●服用後すぐに下痢になる
薬の副作用の場合、服用し始めてから症状が現れますので、もし下痢の原因になっている場合には気づきやすいと思われます。ですが、自己判断は危険ですので、必ずかかりつけの医師や薬剤師などに相談しましょう。
薬を弱いものに変えてもらったり、量を調整してもらったりして、様子をみるのがいいでしょう。
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③下痢時の痛みや色も判断基準
●痛みがあるかないか
一週間以上下痢が続くとき、痛みのあるなしも重要です。胃腸炎や食中毒の場合には、下痢のほか、腹痛や嘔吐も症状としてみられます。
痛みのない下痢が一瞬間以上続く場合は、ストレスなど心因性の下痢だったり、アレルギーや過敏性腸症候群など、単なる急性下痢とは違う病気が考えられますので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
ほかにも食べすぎや飲みすぎ、アルコール飲料、下剤なども原因になるようです。
たかが下痢と思わず、症状が一週間など、長く続いた場合は病院を受診することをおすすめします
このように、一週間ほどの下痢は、とてもつらいですが基本的には、あまり深刻に考えなくても大丈夫です。一時的なものととらえ、無理をしないようにして、一週間を過ごしましょう。
●便の色や形に注意
下痢のときに出てくる便には色々な状態の便があります。ただ便が柔らかい、もしくは水っぽいだけのこともあれば、便が黒い・白い・赤いなどいつもとは違う色がついているもの、さらには便に血液や粘液が混じっている場合もあります。
便の形や色、臭いは下痢の原因を診断するときに非常に重要な手掛かりになります。
下痢はすぐに命の危険が迫っている症状ではありませんが、長引けばそれだけ生活の質が低下し、日常生活を送るのが億劫になってしまいます。
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体のコンディションはおなかからコントロール
また、最近では元プロサッカー選手の鈴木啓太さんが、アスリートのパフォーマンスと腸内環境の関係性に着目されており、腸内の環境を整えることが、コンディショニングのために重要である、との考えから腸内細菌の研究に取り組むなど、人間のパフォーマンスと腸の関係性が徐々に明らかになっています。
鈴木啓太さんは、元サッカー日本代表で現在は、AuB株式会社の代表取締役です。AuB株式会社は、腸内細菌叢(腸内フローラ)の研究開発をしておられ、便とコンディショニングという観点からアスリートをサポートされている会社です。
神野大地選手もAuB株式会社に便の提供をされていて、日々のコンディショニングに役立てておられるようです。神野選手は便の調子が良いときは、40cmほどのキレイな便が出ることもあるようです。
やはり、そのような便が出るときは、カラダの調子もよくパフォーマンスが良いそうです。
ケニアやエチオピアなどに長期合宿に行く際も、周りの選手が体調を崩したりすることが多い中、神野選手はほとんど体調不良になることがないとのことです。
アスリートが日々の厳しいトレーニングに耐え抜くには、体調管理がすべてと言っても過言はないでしょう。
体調管理の中に、腸内環境管理も含まれています。食生活によっても腸内環境は大きく変わります。まずは、自分の腸内環境の状態を見てみることからスタートすると良いと思います。
腸内細菌の数がストレスで変化する、などこの腸内フローラの研究分野はこれからどんどん発展していくでしょう。
特にストレス社会といわれている現代では、ストレスによって激しい下痢や下痢と便秘を繰り返すような、過敏性腸症候群になる人が、働き盛りの若者世代に増えています。
こうしたことも、腸内細菌の研究がもっと進めば、近い将来、ストレスに強い腸内細菌を取り入れることで、ストレスをおなかの中からコントロールすることが出来るようになるかもしれません。
下痢が一週間では治らず、二週間以上続くようでしたら、慢性下痢やその他の重篤な病気が隠れている可能性もあります。必ず、病院で診察を受けるようにしましょう。
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下痢を改善するために
腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。人は食べて健康を維持できます。何をどのようにどれだけ食べるかが重要なポイントです。好きなものを好きなだけではバランスを崩してしまい、結果体調を損ねます。
バランスの良い食事は、腸が喜び、ひいては腸内細菌が活発に活動できます。腸内環境がよくなるとあらゆる生活習慣による病気は改善できます。まずは、腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。下痢の改善は一段と速くなります。