下痢の原因は胃腸風邪

下痢の原因は胃腸風邪

下痢の原因はその殆どが生活習慣による下痢の原因が多いものです。皆さんが比較的によく罹る病気の一つに風邪にがありますが、風邪というとすぐに喉の痛みや、頭痛、咳を思い浮かべます。
下痢の原因は気圧に

でも実はお腹の風邪もあるのです。お腹の風邪は咳や喉の痛み、鼻水といった風邪の症状はないものの、下痢が続く、吐き気、発熱といった症状があります。一般的な風邪と同様に熱がある時もない時もあります。

お腹の風邪はウイルスや細菌が消化管に入って炎症を起こし、胃や腸の動きが悪くなるので、お腹が張ったり気持ちが悪くなって吐いたり下痢をしたりします。

つまりお腹の風邪は胃腸風邪のことで、医学用語では「感染症急性胃腸炎」といいます。咳(せき)や鼻水といった普通の風邪と同様に人にうつる感染症なのです。では一体どんな感染症があるのかご一緒に考えてみましょう。

下痢の原因となる感染症

下痢の原因は胃腸風邪つまり感染性急性胃腸炎
胃腸風邪つまり感染性急性胃腸炎とは、主にウイルスや菌などの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。お腹の風邪というと「たいしたことない」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

症状に着目して、「嘔吐下痢症」と呼ぶ場合もあるし、ウイルスが特定できればロタウイルス感染症、ノロウイルス感染症といいます。

■胃腸風邪とはどんな病気?

胃腸風邪とは正式な病名では「感染性胃腸炎」のことで、ウイルスや細菌によって胃腸が炎症を起こしてしまう病気です。風邪のようにどこからか感染してくる病気ですが、具体的な原因はいったいどんなものなのかを見ていきましょう。

続く下痢を引き起こす胃腸風邪の原因

■胃腸風邪の感染経路
1.食べ物の摂取(経口感染)が感染経路
胃腸風邪の原因は、ウイルスや細菌が体の中に入ってくることで起こります。原因となるウイルスは、ノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなどが知られています。ウイルス性の胃腸風邪は冬に起こりやすいと言われていて、二枚貝などにいるウイルスが原因となります。
下痢の原因は細菌感染

細菌は、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、大腸菌O-157などが挙げられます。これらのウイルスや細菌に汚染された食べ物を摂取することで体内に入ってきます。夏場に起こりやすいのが、細菌性の胃腸炎で、食べ物が傷んだり、十分に洗浄や加熱がされていないと細菌が体内に入ってきて症状が出ます。

2.接触感染
ウイルス性の胃腸炎の場合は、感染者に接触したり、嘔吐したものに触れたりした際に、ウイルスが口の中に入ってしまうと感染する場合があります。もし、看病する際は、十分な手洗い、うがいをしましょう。

3.免疫力の低下
ウイルスや細菌が体内に入ったとしても、感染する人と感染しない人がいます。それは感染症の抵抗力となる免疫力が違うからです。免疫力が弱っていれば、体内に入ってくる細菌が悪さをするのを止められず、胃腸炎を発症してしまいます。

下痢や腹痛を引き起こす胃腸風邪の症状

●腹痛
一番強く現れる症状が腹痛です。立っていられないほど痛みが強かったり、長引いたりするときは、胃腸風邪の可能性が高いです。

 ●嘔吐
胃腸風邪では、嘔吐がある場合がほとんどです。胃の中に入った細菌やウイルスを、体が外に出そうとして嘔吐します。辛いですが、我慢せずに吐き出した方が楽になります。

その方が治りも早くなります。ただし、吐瀉物から胃腸風邪を他の人に移してしまうことがあるので吐いた後の処理には注意して下さい。処理するときは手袋をして、終わったらよく手を洗うことが重要です。
吐き気と下痢
●下痢
胃腸風邪で起こる下痢は、水っぽいのが特徴です。嘔吐が起こるのと同じで、体内から細菌やウイルスを出すために体が反応して下痢をします。こちらも辛いですが、我慢せずに出した方が楽になります。
下痢で辛い
●発熱
胃腸風邪では、発熱が出る場合があります。ただし、何の菌やウイルスに感染しているかで、熱の出方が違います。

ほとんどの場合は微熱程度であまり熱は上がりませんが、アデノウイルスやサルモネラ菌に感染すると高熱が出ることがあります。もし高熱が続く場合は、胃腸風邪にかかっていることで免疫力が下がって他の病気を引き起こしている可能性も考えられます。

●その他
体のだるさ、関節痛、頭痛、悪寒など一般の風邪と同じような症状がでることがあります。

下痢や腹痛を引き起こす胃腸風邪の症状が続く期間と治療法

辛い症状の多い胃腸風邪ですが、原因となっている細菌やウイルスによって異なりますが、短くて2~3日、長くて1週間程度です。ずっと辛い同じ症状は少なく、だんだん症状は軽くなっていきます。

■胃腸風邪の治療方法

細菌性かウイルス性かに関わらず「安静」を心掛けましょう。胃腸風邪は胃腸の調子が悪い状態が長く続く病気です。そのため、胃腸風邪の治療は基本的に症状を抑える対症療法が主体となります。腹痛や吐き気などに対しては、それぞれ痛み止めや吐き気止めなどといった薬で治療します。

下痢が続く場合は、その原因が細菌やウイルスによるものなら下痢止めは使用せずに整腸剤などの薬剤を使って胃腸の調子を整え、胃腸内に留まっている細菌やウイルスの排出を促していきます。

ただし、排出することも大切ですが、下痢や嘔吐が続く場合は脱水症状になる危険性もあるため、スポーツドリンクのようなナトリウムを含んだ飲料で水分補給を心がけましょう。
それでも脱水症状がひどい場合には病院を受診して「点滴」を行います。

また、胃腸風邪になってしまった場合は胃腸が極端に弱った状態となっているため、なるべく消化の良いうどんやおかゆなどを摂取するように心掛けて胃腸に掛かる負担を軽減する工夫をしましょう。

■胃腸風邪の予防方法

①手洗いうがい・マスクの着用
②しっかりと消毒をする
③加熱処理
④予防接種を受ける(ロタウイルスは乳児を対象に任意で予防接種を受けることができます。)
⑤その他(タオルなどは共用、お風呂の順番、入浴後の掃除はしっかり)

冬の胃腸風邪のピークは過ぎましたが、夏になるにつれてまた増えてくるのが胃腸風邪です。感染してしまうととてもつらい症状が長く続きますのでしっかりと対策をして感染しないようにしましょう。

腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。胃腸風邪に罹っても、ひどくなるあるいは発病しないなど、症状は人によって異なります。その違いは主に免疫力が高いか低いかで決まります。

日頃から腸内環境を良好にして免疫力を高めておくのは非常に大切です。胃腸風邪に罹っても腸内環境を強化すると、胃腸風邪は治りが早くなります。腸内環境を強化するサプリメントがありますので上手に利用しましょう。