下痢の原因は腸内環境を悪化させる食べ物3品目
下痢の原因はその殆どが腸内環境の悪化です。なぜ腸内環境が悪化するのでしょうか?
その原因は食習慣にあります。
下痢は体の不調の警告です。もちろん本格的な病気が原因で慢性的な下痢や急性の下痢はありますが、多くは食習慣を改めることで下痢が改善されます。
下痢を改善するために避けたい食べ物
注意!腸のために控えるべき3品目
腸内環境を良くする食べ物があれば、腸内環境を乱してしまう食べ物もあります。現代人が口にしがちで、実は腸に負担をかけ、下痢の原因となっている3つのものを紹介します。
1. 日本人の72%が食べすぎている「肉類」
2. 病原菌と一緒に善玉菌も殺してしまう「抗生物質」
3. 栄養が無いのに満腹感がある「白砂糖」
1. 肉類
悪玉菌のエサになり、腸内で便を腐敗させる傾向にあります。肉を食べるのであればしっかり野菜も取りましょう。米6割、野菜3割、肉1割の食生活が理想です。
2. 抗生物質
病原菌だけでなく善玉菌も殺してしまう 腸内環境を改善して、もともとの免疫力を高めるのが理想
3. 白砂糖
栄養が無いのに満腹感があり、腸内細菌が飢える 白砂糖の代わりにオリゴ糖を使う
ただ、勘違いしないようにしたいのは「絶対に食べたらダメ」というわけではないということです。
それぞれ、体にとってプラスの面ももちろんあります。
これから説明する内容をしっかり読んで、腸に与える悪影響も理解しながら、上手に量を調節していけるようになりましょう。
①日本人の72%が食べすぎている「肉類」
肉の食べすぎは腸内環境によくありません。実は肉類を食べるのは週2回で十分と言われていますが、日本人の72%は週3回以上肉を食べています(出典:NHK 食に関する世論調査 連続報告第2回)
日本人は肉を食べ過ぎなのです。肉類に含まれる動物性タンパク質は悪玉菌のエサになって、腸内で便の腐敗を進める効果があります。
焼肉などでお腹いっぱい肉を食べた翌日に、おならや便が臭くなっているのに気づいたことはないでしょうか? その臭いは消化しきれなかったタンパク質が腐敗している臭いです。
このとき、腸内では悪玉菌が優勢になってしまっています。腐敗した便からは有害物質が発生し、血液にのって全身に送り出され、あらゆる不調と体臭の原因になります。
たまにの外食は例外として、毎日の食生活は米6割、野菜3割、肉1割を心掛け腸内環境を良好に保ち下痢をを改善するだけでなく健康管理に気を配りましょう。
②病原菌と一緒に善玉菌も殺してしまう「抗生物質」
風邪などの病気で病院にかかったとき、気軽に抗生物質を処方してもらう人がいますが、腸内環境にはよくありません。抗生物質は病原菌と一緒に腸内細菌も殺してしまいます。善玉菌の数が一気に減って、腸内環境はボロボロになります。
急な症状を抑えるのにどうしても必要なことはありますが、気軽に服用するのはやめるようにしましょう。やむを得ず抗生物質を服用する場合は、意識的・集中的に生活習慣を変えて、腸内環境の回復につとめましょう。また、抗生物質を服用した直後は、腸内には善玉菌も悪玉菌も非常に数が少なくなっています。
この時に、悪玉菌が異常に繁殖すると、腸内環境が悪化したまま元に戻らないというケースもありますので、抗生物質を飲んだあとは、善玉菌のサプリメントや植物性乳酸菌の豊富な発酵食品を、意識してたくさん摂るようにしましょう。 腸内環境が整えば免疫力もアップするので、病気の回復にもプラスに働きます。
腸内環境はお腹の調子だけでなく、健康全体に関わっています。病気の人は腸内環境が崩れて悪玉菌が優勢になっている可能性が高いといえます。体調が悪いときこそ、腸内環境をかえりみて「未病」につとめるようにしましょう。
③栄養が無いのに満腹感がある「白砂糖」
あなたは甘いお菓子や菓子パンだけで食事を済ましてしまうことはないでしょうか?甘いものを食べると満腹感がありますが、実は腸内細菌には一切栄養が届いていません!
なぜなら白砂糖は、精製の過程で腸が喜ぶ栄養が削ぎ落とされ、カロリーだけの塊になっているからです。
白米も小麦などもそうですが、基本的に白い食べ物は精製の過程で栄養が削ぎ落とされています。甘いものを食べた時は、意識的に腸に栄養を届けるものを食べるようにしたほうが良いでしょう。
私は家で白砂糖を使う時は、かわりにオリゴ糖を使うようにしています。オリゴ糖は体に吸収されづらく太りにくいうえに、腸で善玉菌のエサになって腸内環境を改善する効果があります。
オリゴ糖と一言に言っても色々な種類があり選ぶのが大変なのですが、とりあえず「カイテキオリゴ」を買っておけば間違いはありません。
これまで5種類のオリゴ糖を試して、一番効果を感じた商品です。ポイントは粉末状であることと、色々な種類のオリゴ糖が入っているというところです。手軽に腸内環境を改善できる方法なので、ぜひ試してみてください。
下痢の改善に役立つ乳酸菌
乳酸菌が生きて役立つプロバイオティクス・死んでも役立つプレバイオティクス
プロバイオティクスとは、先ほども説明したように乳酸菌が生きて腸に届き善玉菌として活躍する事です。でも胃酸や熱で死んでしまった乳酸菌にも、大事な役割があります。
腸には無数の善玉菌が住んでいますが、実は死んだ乳酸菌は善玉菌たちの大好物なのです。死んだ乳酸菌を食べると、善玉菌が活性化する効果があります。
この死んだ乳酸菌が善玉菌の餌になる作用をプレバイオティクスと呼びます。チーズやヨーグルトなど、すぐ死んでしまいがちな動物性乳酸菌にも腸内環境を整える効果があるのはこのためです。
もっとも有効な乳酸菌の摂取方法シンバイオティクスとは?
生きては善玉菌として活躍、死んでも餌になって善玉菌を活性化させる、乳酸菌は捨てるところの無い菌です。ですので、生きたまま腸に到達する菌と、死んで餌になる菌両方あったほうが善玉菌のパワーは増すと言われています。
このように、プロバイオティクスとプレバイオティクス両方を行う事はシンバイオティクスと呼ばれ、乳酸菌の効果的な摂取方法として注目されています。
具体的には、チーズやヨーグルトなど死んでしまいがちな乳酸菌を含む食品と、カプセルなどでガードされて腸まで無事届く乳酸菌サプリメントの両方を毎日摂取する事です。
腸内環境を強化しよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。今や美生活習慣による病気の9割は腸内環境の悪化が原因と言われています。もちろん下痢の症状も腸内環境の悪化が原因です。こうした腸内環境を強化するサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。