下痢が起こる原因は様々ですが、特に冬はいろんなウイルスが蔓延し、それらが原因で下痢になることがあります。
下痢の原因は冬の寒さ乾燥に強いウイルス
一般的な風邪ウイルスからインフルエンウイルスザあるいはインフルエンザに似たコロナウイルスなど実に、多くの下痢の原因となるウイルスが存在します。
冬は特にウイルスが原因の下痢が多くみられます。例えば一時世界的に大流行した新型ウイルス、コロナウイルスが下痢の原因となることについて考えてみましょう。
🔷コロナウイルスとは
コロナウイルスはSARSと言い、2002~2003年にアジアを中心に流行し、重症な非定型性肺炎の世界的規模で集団発生しました。
現在、WHOが指定するSARSの流行地域はありませんが、もし新たに流行地域が指定された場合には、38℃以上の発熱または咳などの症状があり、10日以内にSARSの流行地域から帰国した人は、最寄の保健所または医療機関に電話で相談の上、指示に従ってください。
下痢を伴うコロナウイルス(SARS)の症状
コロナウイルス(SARS)はインフルエンザと同じように、SARSウイルスに感染した人から飛沫感染します。 2~10日間の症状のない期間のあと、発熱、悪寒、筋肉痛で発症します。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などの呼吸器症状が主な症状ですが、食欲低下、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などもよく見られます。
🔷殆どの人が水様性下痢になる
最大70%の患者が、血液や粘液を含まない大量の水様性下痢を発症します。発症者の約80%はその後軽快するが、なかには急速に呼吸促迫と酸素飽和度の低下が進行し、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)へ進行し呼吸困難を伴う肺炎がおこり、死亡することがあります。 大部分が1週間前後で症状は消失し治癒します。しかし、呼吸器症状が長引いたり、微熱が持続する時は他の合併症を考えて検査を受ける必要があります。 特に免疫能力が低下している高齢者や乳幼児の場合はあまり軽視してはいけません。
🔷今後も世界的に流行の可能性も
SARSの流行は一応終息していますが、今後発生する可能性は否定できません。現在、SARS予防のためのワクチンはなく、世界各国で研究中です。
予防や感染拡大防止には、外出から戻った際の手洗い、うがい、マスク着用、人混みへの外出を控えるなど、感染症予防の基本を実行しましょう。
冬はウイルスが蔓延、注意しましょう
冬は寒さや乾燥に強いウイルスが蔓延します。ウイルスの種類は200種類もあると言われ、何度でも罹ることがあります。
特に一般的な風邪は「風邪症候群」といい、鼻やのどの急性炎症の総称です。風邪の90~95%はウイルスが原因ですが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、発熱などの症状が出ますが、通常は2~3日程度でおさまります。
安易に抗生物質を服用すると、薬の副作用でお腹の弱い方は下痢になる可能性があります。風邪かなと思ったら、早めに対処し、出来るなら薬に頼らない方法で治しましょう。
二次感染に注意
風邪は二次感染として細菌感染を合併することが多く、2~3日以上たっても風邪の症状がよくならない場合は、二次感染を起こしている可能性があります。
気管支に細菌が感染すると気管支炎となり、激しい咳や膿のような痰が出たりします。
細菌による炎症が肺に達すると肺炎となり、高熱や激しいせき、胸の痛みや呼吸困難を引き起こします。
また、中耳にウイルスや細菌が感染すると中耳炎となり、耳の痛みや耳だれ、発熱などの症状が出ます。
髄膜や脳にウイルスや細菌が感染した場合は髄膜炎や脳炎になり、頭痛や高熱、嘔吐、けいれん、意識障害を起こすことがあります。
予防にはうがいも効果的
風邪は飛沫感染、空気感染、接触感染で感染します。風邪を予防するには、うがい、マスク、手洗いが効果的です。
水でうがいをしたグループでは、うがいをしないグループより風邪の発症が40%減ったという、京都大学の川村孝教授のグループによる研究結果があります。
また、免疫力が低下していると風邪を発症しやすいので、十分な睡眠や栄養をとって疲れをためないことや、風邪が流行している時期にはなるべく人混みに出かけないなどの心がけも大切です。
腸内環境を強化しよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。腸には免疫細胞の約7割が集中しています。これらが働いて、健康維持、増進、有害菌排除など様々な活動をしています。
いったんその機能が狂いだすと病気の発生源となってしまいます。ですから下痢の原因をなくすには腸内環境を良くすることが必要なのです。
腸内環境を強化して正常な機能を保つためには、腸内善玉菌を増やすことが大切です。腸内善玉菌を増やすサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。下痢の方は下痢の改善が速く
なります。