下痢の原因・空腹と冬の季

下痢の原因は空腹と冬の季節

下痢の原因は人によって大きく異なります。体質的にお腹が弱い、習慣的な事でお腹の調子が悪くなる。またウイルスや細菌などで下痢になるなど、下痢の原因は多岐にわたります。

病的でない下痢は、日常生活からが下痢の原因となることがあります。 
例えば、下痢でお悩みの方の大半は、ご飯を食べるとトイレに行きたくなる、という傾向にあるようですが、その逆で空腹でも下痢をしてしまうことがあります。 

空腹時に下痢になる原因

お腹が空くと胃が収縮し、グーッやギュルギュル、ゴロゴロと音が鳴ります。お腹が空くとお腹が鳴るのは当たり前ですが、特に過敏性腸症候群の場合、これが原因で下痢をしてしまうことがあります。

過敏性腸症候群になると、腸に対するあらゆる刺激に弱くなります。
また、普通の人よりも冷えに弱くなりますし、食事をとっただけで下痢をするようになったりと、名前の通り様々な刺激に「過敏」になってしまうのです。

下痢で辛い

そのため、空腹時の刺激も同じように、下痢の原因になることがあります。お腹が空くと胃が活発に動き始めますが、この動きが腸に伝わり、ぜん動運動も活発になって激しく動き、下痢を引き起こします。

下痢が続く原因

過敏性腸症候群の場合、1度トイレで下痢をすれば改善することが多いですが、空腹時の下痢の場合は、食事をとるまで続くことも多いです。

胃が空っぽになっているために下痢を起こしているので、なにか食べないと胃が激しく動き続け、下痢が続いてしまうのです。

また、この空腹状態を意識するのも影響します。「お腹がすいてきたな、また下痢しちゃうかも・・・。」というように、お腹の状態を意識するせいで余計にストレスが増え、さらにひどい下痢になります。

食べたせいでさらに下痢をする場合も

この下痢の厄介なところは、ただ食べれば良いわけではないということです。空腹の状態で食事をとると、さらに下痢の症状が悪化する場合があります。

過敏性腸症候群は、あらゆる刺激に対して過敏になっている状態です。そのため、お腹が空いているからといってドカ食いしたり、重たいものを食べると胃がびっくりしてしまい、下痢になります。

食後に胃・大腸反射という仕組みがあり、胃に食べ物が入ることで腸が動き、便意が起こります。空腹時は胃・大腸反射が強くなるため、下痢になりやすいのです。

①昨日は丸一日何も食べなかった
②最後に食べてから12時間経った
③お腹が鳴りまくるほど空腹

このような状態で食事をとると下痢をする可能性が高くなります。なので、食事と食事の間隔が空いてしまったら、刺激が弱いものからゆっくりと食べるようにしましょう。
また、空腹の時間が長くならないように、間食をするのも下痢の予防に繋がります。
下痢の原因はアルコールに

冬は食べ過ぎ、飲みすぎにもご用心

15~69歳の男女1200人を対象に、2015年3月24日~3月26日に行なった調査によれば、冬に下痢になることが「よくある」または「時々ある」と答えた人は24%(288人)。春16/%、夏23%、秋16%を上回っています。 

冬のお腹のトラブルを経験したことがある693人に、下痢の原因を聞いたところ、冷え30%、風邪21%、ストレスや緊張20%、食べ過ぎ20%、酒の飲み過ぎ13%との調査結果もあります。 

男性は、酒の飲み過ぎが多く、30代、50代、60代でトップ。女性は、冷えが50代を除くすべての年代でトップ。10~40代では、およそ4割とずば抜けて高い数値です。 

暴飲暴食すると、水分を吸収するペースが追いつかないため、酒を飲み過ぎれば、水分と電解質(ナトリウム、カリウム、クロールなど)が増え、脂肪や糖類の分解・吸収が遅れます。その結果、下痢になりやすくなるのです。 

「腹は立て損、喧嘩は仕損(しぞん)」。腹立ち紛れにケンカに及んだり、イライラしていないで、ここは腹を据えて、腹の皮をよじって大笑いでもすれば、ストレス解消になります。

男性は、酒を控えめに! 女性は、体を冷やさないように! 冬のおなかのトラブルは、まずそこを押さえておきたいものです。

腸内環境を強化しよう

快便こそ「健康に良きること」の基本と言われます。腸の働きは食べた物から栄養を分解・吸収して排泄物を形成することです。
これらがスムーズに行われることで、腸内の別の働きも活性化するのです。その一つが、人が外部から摂り込んだものの中で有害なものを、異物に対処するための免疫機能です。

そのため小腸の働きが弱まると、風邪などひきやすくなったり、疲れが取れにくくなったり、結果下痢にもなってくるのです。まずは腸内環境を整えて腸の働きを活性化しましょう。

すると下痢も薬に頼らなくても自ら改善していくのです。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。