下痢の原因はセリアック病

下痢の原因はセリアック病だった
下痢の原因は多種多様です。一般的な下痢の原因は細菌やウイルスあるいは冷えや食べ過ぎなど急性な下痢で一過性のものが殆どです。

自分が食している日常的な食べ物が下痢の原因となることが分からずに慢性的な下痢に悩まされている場合があります。あるいはある特定な食べ物を食べると何故か下痢をしてしまうものまでさまざまです。

飽食の時代になり 和食だけでなく、洋食や中華が当たり前となった現代食において、 グルテンを摂取しない機会は非常に少なく、 知らず知らずにグルテンで下痢になる場合があります。

下痢の原因はグルテン

グルテンは、あらゆる小麦(デュラム・セモリナ、スペルト、カムート、 ヒトツブコムギ、ファロ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ等の同族の穀類に含まれています。

小麦、大麦、ライ麦などに水分を加えることでできるタンパク質で、 ラーメンの麺、うどん、パスタ、パン、ケーキなど、ほとんどの小麦加工品に含まれています。

グルテンが下痢の原因となるものにセリアック病というのがあります。同じグルテンが下痢の原因となるものにグルテンアレルギー、グルテン不耐症というのがあります。ここでそれぞれの違いを簡単に説明しましょう。

☆セリアック病
セリアック病は、グルテンを摂取すると、 小腸が敵が侵入して来たと勘違いし、 自らの小腸を傷つけてしまう自己免疫疾患です。

☆グルテンアレルギー
グルテン(小麦)アレルギーは鶏卵、牛乳とともに“3大アレルゲン”のひとつで、小麦アレルギー •小麦に含まれるタンパク質に反応して、IgE抗体が作られ、このIgE抗体が体内の肥満細胞と結合した状態でアレルゲン物質(この場合はグルテン)と出会うと、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が分泌され、アレルギー反応が生じます。

☆グルテン不耐症
グルテン不耐症は非セリアックグルテン感受性とも呼ばれ、酵素不足・欠如などが原因で起こります。
下痢の原因は糖分の摂りすぎ

下痢の原因はゼアリック病

セリアック病は、食品中のグルテン(小麦グルテンや大麦、ライ麦の類似タンパク質)に対する異常な免疫応答(過敏症)により小腸の内壁が破壊されて粘膜が慢性の炎症を起こす疾患です。

カラスムギに反応する患者もいます。 セリアック病は人により症状が異なりますが、重症化すると小腸の絨毛が変性してしまい、消化機能が衰えるか失われる場合もあります。

セリアック病は、小腸の損傷を特徴としますので、そのため胃腸に様々な症状が現れてきます。典型的な症状の1つが慢性の下痢です。セリアック病患者の約1/3が慢性の下痢を訴え、 反対に、20%の人が便秘の症状を訴えます。
 重度になると消化不良に伴う脂肪便(色が白あるいは浮いた便)となり、 悪臭があるのも特徴です。

また、胃腸の吸収が弱まることから、 患者の1/2程度で体重の減少の傾向がみられるものの、 反対の症状である肥満も10%で見られます。研究機関によっては小児は肥満となることが多いという報告もあります。

過敏性腸症候群の症状もセリアック病が原因の場合があります。セリアック病は軽い症状の患者と重い症状の患者がいるため、 同じセリアック病を患う人でも、その症状は異なります。

重度になると、脂肪便や過敏性腸症候群などの症状が現れるものの、 症状が軽い場合、セリアック病だと気づかない人も多いようです。
下痢が続く原因
その他のセリアック病の症状として、腹部膨満感、消化管の痛み、不快感、重度の栄養失調、体重低下関節炎や神経障害、精神疾患、頭痛、不妊、成長障害(子供の場合)、骨粗しょう症、貧血、疱疹状皮膚炎(ほうしんじょうひふえん)、不妊、流産、うつ病、ブレインフォグ(思考に霧)、口内炎、無自覚の人を含めて、多くの人に共通する症状が「疲労」、「易疲労」、「体がだるい」、「慢性疲労」症状などです。

下痢の原因となるセリアック病の発病率

世界のセリアック病の発病率は、約0.6%~1.0%程度です。セリアック病は白人に多く、有色人種(黒人、黄色人種)で少ないとされていました。しかし2006年に日本で初めて疫学調査が行われ、欧米の罹患率が約1%であるのに対し、日本は0.7%の羅漢率と報告されています。

また、アメリカの医療機関による調査によると、 セリアック病を有する人のうち、 およそ83%が未診断であるため、 自分では原因がわからない各種症状に悩まされている、と考えられています。

セリアック病の原因

セリアック病が発症する原因は、グルテンの摂取ですが、 セリアック病の多くは、先天性、遺伝性の病気です。 そのため、家族にセリアック病の病歴が認められる場合、セリアック病を発症する確率が上がります。

また、染色体や遺伝子が類似している「1型糖尿病」、「ターナー症候群ダウン」、 「自己免疫性甲状腺疾患」、「シェーグレン症候群」、「顕微鏡的大腸炎」を患っている場合、 セリアック病を併発している可能性が高まります。

その他、乳幼児期の過ごし方が、 後天性のセリアック病の原因の1つと考えられています。

 具体的には、 腸が十分に発達していない生後3ヶ月以内に大麦や小麦を摂取させた場合、 セリアック病にかかる確率が5倍以上高くなり、 ロタウィルス感染(乳幼児がかかりやすい胃腸炎)、アデノウィルス感染(主にプールなどで感染する感染症)などの感染症もセリアック病の原因の1つと考えられています。

セリアック病の治療方法

セリアック病の治療方法は、グルテンを除去する方法です。 実際にグルテンフリー食を試した人は、数ヶ月で体調が戻った、とする人が多いものの、 医療機関ではその後の経過観察を含めて1年以上とする医師が多いようです。

グルテンフリー食に順応するためには、ライフスタイルを変えることが必要となります。 ラベルを読み、隠れたグルテンを含まない食物を特定する方法を学ぶことが重要です。

またグルテンは、薬剤の結合剤として使われている可能性もあります。 必要な場合には、食物および薬剤の製造者に問い合わせてみましょう。

重篤な場合はサプリメント補給が必要

セリアック病が重度の場合、多くの栄養素が吸収されず排出されるため、 ビタミンやミネラルの補給が必要です。栄養不足を補うためにはサプリメントで補給するのが効果的です。

下痢の改善に腸内環境を強化

「元気の元は胃腸」からと昔から言われているように、健康の一番の要はおなかを丈夫にすることです。私たちは食べる事で元気になり健康を維持できています。

何をどのように食べるかで人の寿命は決まってきます。

悪いと知りつつタバコがやめられない人、お酒を飲むと下痢をする人がお酒をやめられないなど、健康になるためには悪い物を断ち切ることが一番ですが、わかってはいてもなかなか出来ないのが現状です。

人は常に良い物ばかりを食しているとは限りません。中には知らずに悪いものも多く摂っていることがあります。
それでも健康な人は下痢にはなりません。腸内で悪い物を処理する能力があるからです。

腸内環境が良好であれば腸内は正常に機能します。下痢も腸内環境を強化すれば自然と改善されていくのです。腸内環境を良好にするのに必要なサプリメントがありますので上手に利用しましょう。