下痢・・腸は心の窓
胃と同じくらいあるいは胃以上に、腸は感情に反応し易い臓器です。例えば、腸のことを、やる気がなくなったときなど「腸が腐る」といい、相手の心を見る時「腹を探る」、苦しい気持ちや悲しい気持ちのこと「断腸の思い」と使っています。
人は昔から、様々な感情を腸にまるで人格の核があるような表現方法で表してきたのです。ですから腸はいかに感情と密接に結びついているかが窺われます。
近年、若者に急増している過敏性腸症候群などは、腸の機能にこれと言った障害がないのに、下痢や便秘を繰り返す代表的な腸疾患 です。この過敏性腸症候群は様々なストレスが原因となる場合が大きいのです。
胃や腸などの消化器系の働きは自律神経が支配しています。自律神経は交感神経と副交感神経の2種類から成っていますが、強いストレスが続くと、二つのバランスが崩れてしまいます。
とてもデリケートなところです。そして、自律神経のバランスが崩れると、それによって支配されている腸の働きも狂いが生じ、様々な腸疾患が引き起こされるのです。
実際にストレスと心身症が密接に結びついているかを改めて結びついているかを見せつけられたのは、阪神大震災でした。
地震発生後、神戸大学医学部が診察した結果、胃潰瘍患者は普段の8倍、出血性胃潰瘍については普段の20倍以上にも上ったそうです。胃の疾患がこのくらいですから、腸の疾患もデーターはありませんがきっと多かったと思われます。
若者に腸疾患が多いという事は、10代~20代はただでさえ傷つきやすい年頃なのに、些細な悩みでも苦しんでしまいがちです。
受験、恋愛、結婚、失恋、就職など、人生の転機、生活の一大変化はその人に精神的に緊張を与えます。個人差はありますが、下痢の引き金となったり、下痢が悪化したりするのです。
ストレスは誰でもあるものです。ストレスを解消するには、人様々ですが、深く考え過ぎても、気にし過ぎても、現状は変わらないものです。
そうであればどんな時でも良い方向へ物事を考えましょう。考え方一つでストレスは軽減出来ます。
あなたが深刻になればなるほど、腸内の悪玉菌はどんどん増え、症状は悪化します。逆に、笑って過せば腸内善玉菌はどんどん活性化し、腸内をしっかりメンテナンスしてくれます。下痢も自然と治っていくものです。
腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。
現代では世界中の食材が満ち溢れ、どの食材が日本人の健康に良いのかさえ分からなくなってきています。一つ一つの食材は確かに栄養豊かであったとしても、日本人の体質に果たしてあっているかどうかは疑問となることが多いものです。
「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。
何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は腸内環境が非常に整っている人です。腸内環境を強化すると、下痢の改善は早くなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。