下痢はどうして起こるのでしょうか?
下痢は主に腸の働きが異常な状態になった時に起こります。
下痢は、健康の時の便と比較してみると、非常に緩いゲル(粥)状かあるいは液状の便です。水分量の割合で軟便、泥状便、水様便ともいいます。健康な便に含まれる水分量は60~80%ですが、下痢の便は90%を超えています。
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下痢はウィルス感染、炎症、何らかの疾患の1つの症状など様々な原因によって腸の中の悪いものを早く体外へ出そうとする防御反応が働くために起こります。
腸のぜん動運動が過剰になると、腸の内容物が急速に通過するため水分を多く含んだ形状のない、軟便や水様性の便になるのです。ひどくなると水分が吸収されない上に、逆に腸壁から腸管内に水分が排出されます。
ですから下痢のときは水分を充分に補給しなければ脱水症状を起こしてしまうのです。下痢になったら「水分補給を!」と頭の中に入れておくと良いでしょう。
人間は生まれてから死ぬまでに、たったひとつの肛門で約3万回も排便をしなければいけません。排便後のおしりのメンテナンスは大切です。
特に、下痢便の多くは、酸性で消化酵素を含むため皮膚への刺激が強く、おしりがただれやすくなりますので、ぬるま湯で流して清潔にしましょう。
排便(下痢も含めて)は体の中の不要なものを出すのが目的ですので、一日3回、毎食後に出ても、それが健康便であれば、何も異常でも下痢でもありません。むしろ健康的だと言えます。
下痢には、単なる生理的なものか、病的なものなのか見分ける必要があります。食べ過ぎや飲み過ぎ、冷たいものなどを飲み過ぎて体が冷えたことによって起こる下痢というのは、それほど心配する必要はありません。
お腹を温かくして様子を見ておくと、自然と治ることがほとんどになります。
下痢の原因は悪い生活習慣から
下痢の原因になるものは周りを見渡せば、これもあれもというくらい見つかります。気にし過ぎていると食べるものもなくなってしまいますし、生活すらできなくなってしまします。
もしかしてこれが下痢の原因…?と思ったものを排除していき、それでも下痢が続くようなら元に戻して次の原因を探してみて下さい。
自分が食べたいものとおなかが良いと思う食べ物には差があります。食べたいものを、飲みたいものは身体が欲していると思ってついつい食べたり、飲んだりしてしまうことがありますが、腸は決して喜んではいないことが多いものです。
自分の身体の調子を考えながらおなかに良いかどうか判断しながら良い習慣を身に着けていきましょう。
腸の機能を高める腸内環境を強くしよう
健康の要は何といっても腸が丈夫であることです。腸が丈夫であるなら腸本来の機能は正常に働きます。
腸内環境を良くすることで腸の機能は高まり、丈夫になります。下痢も自然と改善されていきます。
何よりも、有難いのは、腸が元気であれば、つまり腸内に善玉菌の多い良好な腸内環境であれば、有害な物は素早く排除できるのです。更に、良い事は免疫細胞は腸内には約70%もあり、コロナに罹っても、自分の力で排除できるのです。