下痢の原因は様々ですが、初夏から夏にかけての下痢の理由を考えてみましょう。
もちろん、夏であっても(冬に流行しやすい)ウイルス性の嘔吐下痢症になる場合もありますが、夏に注意すべきはやはり食べ物による食中毒です。また、それ以外でも夏に下痢になりやすい理由があります。それぞれをご説明します。
【食中毒による下痢】
食中毒を起こす原因は、細菌やウイルスに汚染された生ものや加熱していない肉を食べてしまったことによるものです。夏は気温が高く、食べ物が傷みやすいので、食品の管理には十分に気をつけましょう。
冷蔵庫は十分に冷えているかも確認してください。冬に設定温度を高くしてそのままになっていたり、食べ物を詰め込みすぎていたりすると、食品が十分に冷えません。
また、魚介類は購入してからできるだけ早めに食べるか、加熱処理する、あるいは冷凍するなどして傷まないように気をつけましょう。魚介類は包丁を入れる前から鮮度が徐々に落ちています。スーパーマーケットで販売されている時点で鮮度は落ちてしまっているのです。
鮮度が保障されていない魚介類は生で食べるのを避けましょう。特にお子様は食べるのを避けたほうが無難です。肉は、必ず中まで火が通っているかを確認しましょう。
【体の内側から冷えたことによる下痢】
冷たいものを食べたり飲んだりして体が冷えるのも下痢の大きな原因・理由のひとつです。夏は暑いので、ある程度体を冷やす食べ物や飲み物を摂ってもよいのですが、度を越えると体は冷えすぎてしまいます。
また、夏野菜は体を冷やしますので(きゅうりやトマト、レタスなど)、それだけをまとめて食べるよりはいろいろな野菜と一緒にいただくようにしましょう。サラダの定番となる生野菜は体を冷やしやすいと考えてください。体を温める効果のあるれんこんやかぼちゃ、にんじんなども取り入れましょう。
そのほか、しょうがやにんにくなどの薬味を使うのもおすすめです。薬味は体を温めるものが多く、かつ殺菌作用があるものがたくさんあります。
例えば、夏はお素麺をいただくことも多いと思いますが、それだけでは体を冷やしがちですので、しょうがの他にごまや刻んだねぎも入れてみてください。
また悪い菌に負けない強い腸内環境を作る事も改善の近道です
【体の外側から冷えたことによる下痢】
外から体が冷えると、血行が悪くなり、腸の働きも悪くなります。寝ているときにお腹をだしていると内臓が冷えるといいますが、これは本当のことです。暑くてもお腹だけは扇風機やクーラーの風からきちんと守りましょう。
夏は電車やオフィスでクーラーが効きすぎていることが多いものです。スーツを着ている男性を基準に考えている場所も多いので、薄着の方は一枚カーディガンやストール など、羽織るものを持ち歩くとよいでしょう。布一枚、と思うかもしれませんが、だいぶ違います。
冷えた体を温め、しっかり汗をかいて悪いものを外に出すために、夏でもバスタブにお湯をためてゆっくりと温まることをおすすめします。これはむくみ防止にもなりますので、外を歩き回るお仕事の方だけでなく、座ったまま動かないオフィスワークの方におすすめです。
下痢の改善に腸内環境を強化
腸内では食べた物を消化吸収する働きがあります。また腸内では消化酵素も産出されています。腸内環境が丈夫であれば、腸内で正常な働きができますので、下痢の改善に役立ちます。腸内環境を良好にするサプリメントがありますので上手に利用しましょう。