出産後から下痢が続く原因

出産してから下痢が続くのはなぜ?

多くの下痢はその原因として、冷え、食べ物、体質、ストレスなど様々な理由が考えられます。また、原因が一つではなく、複合的にいくつもの下痢の要因が重なっていることもあります。

中には体の自然な変化によるものもあります。例えば、女性は出産という大きな体の変化がありますが、出産後、今まではお腹が丈夫だったのに、下痢をよくするようになった、という方も多くいらっしゃいます。

 

便通が起こる仕組みをご存じですか?

便通は、自律神経が腸のぜん動運動を促すことから始まります。しかし、産後は慣れない育児や産後の疲れなどから、自律神経が乱れる傾向にあります。 そのため下痢や便秘になってしまったりする女性が多いのです。

自律神経の乱れが原因の下痢の場合、育児疲れなども関係してきますので、できるだけ休憩時間を作り、気を張り過ぎないようにしましょう。

また、パートナーの育児休暇や、市町村の子育て支援対策など、周りからの支援を積極的に受けることも選択肢として持っておくのがよいでしょう。

 

ストレスで下痢になる

自律神経の部分でも触れましたが、ストレスは便秘も下痢も引き起こす原因になります。

産後ですと、ストレスの原因は主に赤ちゃんや育児についてでしょう。 また思ったように体が動かないことに対しての苛立ちなどもあるかもしれません。産後は思った以上に体を酷使しています。 ですから思ったように動けないのは当たり前です。免疫力も低下し、下痢になる可能性も高いのです。

この時期の無理は禁物です。

 

 水分の取りすぎや骨盤底筋の負傷が原因

また母乳を与えている母親の場合、水分の摂りすぎによって下痢になっている可能性もあります。

母乳での育児の場合、便秘になりやすいといわれていることもあり、意識して水分をとるようにしている方も多いのではないでしょうか。その結果、思っている以上に水分を摂りすぎている方も多いようです。

気づかないだけで、水分の摂り過ぎによる下痢ということも考えられます。さらに骨盤底筋は、子宮口が開いた状態が長く続きすぎると傷つき、下痢の原因になるとも言われています。

 

薬による副作用が原因

また、崩れてしまった体調を整えるために、いろんな薬を飲んでいるという人は、薬の副作用を疑いましょう。まずは処方してくれた薬剤師の方に相談します。

大事なのは他人ごとにならない事です。言われたから安心ではなく、しっかりと自分でも情報を調べてみることも大切です。

 

食事内容を観察してみよう

下痢になってしまい、いつまでも通常の便が出ない場合は食事の内容をチェックしましょう。腸にダメージを与えるような刺激物などは控えヨーグルト納豆などの発酵食品は腸内環境を整えるのに最適ですからおすすめです。

また、刺身などの生ものは、産後は避けた方がよいでしょう。身体が出産で傷つき、回復している途中ですから、健康そうに見えてもそうでないのが産後の母体です。思わぬ食材で食あたりを起こすことも考えられます。中には重症化してしまう症状もありますので、細心の注意が必要です。

刺激のあるコーヒーや炭酸飲料なども控えるようにします。 また油分の多いものも避けましょう。

 

産後のストレスは腸に大きな影響を及ぼす

腸は「第二の脳」と呼ばれます。腸内に入ってきた物質を良いか悪いかを判断する以外に、それをパターン化して記憶する仕組みのほか、実は脳内の神経伝達物質「セロトニン」の95%が腸で作られているという報告もあります。 またさまざまなホルモンも生産します。多くの血管や神経が集まっている腸の状態は、全身に影響するのです。

皆様も経験があると思いますが、試験前や発表会などの前に緊張のあまり、急な腹痛や下痢に襲われたりすることがありますよね。このように頭が感じることと腸の活動は密接につながっているのです。ですので、産後のストレスは腸に大きなダメージを与え、腸の弱い人は下痢になるなど様々な症状を起こします。

 

自律神経のカギは「おなか」にあり

腸内は非常にデリケートです。自律神経のバランスを整えるためにも欠かせない、健やかな腸を保つためには、具体的にはどうすればよいのでしょう?

①朝1杯の水で胃腸を目覚めさせる・・・朝、目覚めたらコップ1杯の水を飲みましょう。空っぽだった胃腸は、水に反応して動き始めます。すると副交感神経のスイッチが入り、自然な便意が促されます。

②一日3食のすすめ・・・腸と脳を刺激し、体温を上げる

一日2食や、1食という人もいますが、食事の回数が少なければ、腸への刺激も少なくなり、腸の動きが悪くなってしまいます。食事には体温を上げる役割もあります。 さらに、噛むことによって脳への刺激にも繋がります。

また食事時間をある程度決めることで、規則正しい生活を維持できます。生活リズムを整えることは、自律神経を整えるのに最適です。

③毎日いろいろな種類の乳酸菌を摂る・・・腸内環境を整えるよい方法は、乳酸菌を摂って善玉菌を増やすことです。ヨーグルトや乳酸菌・納豆菌のサプリメントなどで積極的に補給するようにしましょう。

④ストレスを上手に回避する方法を見つける・・・人によってストレス解消は様々です。自分がこれをしていたら何もかも忘れて気分がすっきりする、自分の気持ちがリセット出来るというものを見つけましょう。

 

いかがだったでしょうか。

出産という一大事イベントの後は、下痢以外にも様々な不調に襲われることがあるかもしれません。ですが、おなかが整っていれば、多少の風邪などは寄せ付けず、産後の回復も早まります。

繰り返しになりますが、おなかを整えるのに、善玉菌の存在は欠かせません。納豆やヨーグルトもおすすめですが、量をたくさん食べようと思うと大変です。その点、サプリメントでしたら効率よく必要な善玉菌を補給することができます。

また、忙しい育児の片手間こそ、手軽にとれるサプリメントを活用しない手はないでしょう。手間をかけるところにはかけ、省けるところは省き、産後の不調をうまく乗り切っていただきたいです。