感染性胃腸炎は細菌、ウイルス、寄生虫などの病原体が腸に感染してさまざまな消化器症状を引き起こす病気です。いわゆる食中毒です。発熱、下痢、嘔吐、腹痛、血便をともない、年齢や病原体によっては重症化する恐れがあります。
まずは病院へ行き受診しましょう。
感染性胃腸炎が原因の下痢
原因の多くは食品や飲料水をとおして口から病原体が体に入りますが、一部ペットやヒトからの感染もあります。
細菌感染の病原としてはサルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌などがよく知られています。ウイルス性では、ノロウイルスで成人に多く、小児ではロタウイルスです。寄生虫としては、赤痢(せきり)アメーバ、ランブル鞭毛虫(べんもうちゅう)などがあります。
感染源としては、カンピロバクターでは鶏肉が圧倒的に多く、サルモネラでは鶏卵によるものが最多ですが、イヌ、ミドリガメなどのペットが感染源となることもあります。
腸炎ビブリオでは魚介類、腸管出血性大腸菌では牛肉、未殺菌乳が主な感染源です。2012年のユッケ食中毒による死亡事件はまさに未殺菌のものを食べたものが原因です。
ノロウイルスは、近年では冬期の食中毒の原因として最も多い病原体で、生牡蠣(なまがき)からなどの感染ですが、食品中では増殖せず、人の腸管の生きた細胞内で増殖します。便や吐物からのヒト‐ヒト二次感染が問題になっています。
感染力が強く、少量でも感染しますので、注意が必要です。吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱等です。症状がない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
ロタウイルスは主な症状は、下痢、おう吐、発熱です。米のとぎ汁のような白色の水様の下痢便が特徴です。生後6ケ月から2歳までに多く、ノロウイルスに比べて、発熱を伴う場合が多く、また重症度が高いといわれているため、脱水症に気をつける必要があります。
成人では、感染しても発病しない不顕性感染が多いといわれていますが、発病する場合もあります。
下痢、嘔吐、発熱があったら、まずしっかり水分補給をしましょう。口から飲めるのであれば、まずスポーツドリンクなどで水分と電解質を補給します。
嘔吐が激しい場合や脱水でぐったりしている時は輸液が必要ですので、急いで病院へ行きましょう。
ユッケの食中毒事件も、おなじ店で同じ肉を食べて、運よく発病までに到らなかった 人もいる事と思います。発病しなかったという事は免疫力が高く、腸内環境がよくて、有害菌が体内に入っても、有害菌が増えるのを抑える有益菌がたくさんいたという事になります。
腸内に有益菌(善玉菌)がたくさんいると、免疫力が高まり、腸内環境もよく、ちょっと無理したかなと思っても、下痢に到ることはありません。健康は腸内の善玉菌が握っていると言っても過言ではありません。腸内善玉菌を増やすサプリメント上手に使う事は賢い方法です。上手に利用しましょう。