食べると下痢になりやすいものって?

一般的に「下痢になりやすい食べ物」は、次のようなものです。

下痢が続く原因
は様々ですが、毎日の食習慣が下痢を引き起こしているかもしれません。シッカリ見直して下痢を改善しましょう。

下痢の原因その①【繊維質なもの】

ごぼうやセロリ、さつまいも、きのこなど、 繊維質なものは下痢になりやすくなります。特に「不溶性食物繊維」は腸を刺激して便を押し出す作用が高いのです。
きのこやわかめは不溶性食物繊維以外に水溶性食物繊維も含みます。

水溶性食物繊維は適度に水分を含んで下痢を予防する効果
もあり、現在下痢が起こっているのでなければ特に意識して避ける必要はありません。
食物繊維は腸内のお掃除にも非常に重要なものですので、あくまでも食べ過ぎなければ問題ないのです。

繊維が大きいままだと腸の刺激になりやすいので、よく噛んで食べることをこころがけましょう。こんにゃくなどの水溶性の食物繊維を多く含むものであっても、たくさん食べればやはり下痢になりやすくなります。

下痢の原因その②【体を冷やすもの】

生野菜を使ったサラダは繊維も取れてよいものなのですが、実はレタスは他の食品に比べてそれほど食物繊維が多いわけではありません。よく「レタス何個分の繊維が摂れる」と商品のコピーにも使われるので、誤解されている方も多いと思います。

とはいえ、サラダをたくさん食べると下痢になるのだけれど・・・という方は多いと思います。これは主に冷えによる下痢です。適量であればお通じがよくなるだけで問題ありませんが、ダイエットと称して大量に食べたりすると腸にとっては負担となります。

体を冷やすという意味では、冷たい飲み物も同じです。
夏場の水分摂取の方法には気をつけましょう。

下痢の原因その③【体を冷やす+胃腸の刺激となるもの】

カフェインやアルコールを含む飲み物は、体を冷やしますし、胃腸の刺激となり、腸の収縮を促したり消化不良を起こしやすくして下痢になりやすいものです。 たとえ温かいコーヒーを飲んでも、カフェインは体を冷やす作用があるのです(もちろん、アイスコーヒーよりは幾分ましかもしれませんが)。

飲みすぎに気をつけ、体が疲れているときには避けるようにしましょう。
同じカフェインでも、紅茶は一度発酵を経ているので作用も穏やかです。
下痢になりやすい方は紅茶やあるいはウーロン茶などを変わりに飲むのもひとつの方法です。

下痢の原因その④【一部の低カロリー甘味料を含むもの】

低カロリー甘味料は、腸で消化されにくいために砂糖ほどたくさんの熱量にならない甘味料です。ダイエットにはよいのですが、腸で消化されにくくそのまま排泄されてしまうので下痢になりやすくなります。
下痢の原因を発酵食品で改善
ガムやヨーグルト、飲料に多く使われるようになりましたので、表示を見て確認してから飲むようにしてください。

「糖アルコール」と呼ばれる甘味料が下痢になりやすいもので、キシリトール、ソルビトール(あるいはソルビット)、マルチトール、還元水飴、還元パラチノース、などがこれに当たります。

オリゴ糖も難消化性で下痢になりやすいものですが、腸内の善玉菌を増やす効果がありますので、下痢を治す効果もあります。オリゴ糖による下痢は一過性のもので、その後オリゴ糖を取り続けても下痢は改善することが殆どです。様子を見ながら摂るようにしてください。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

下痢が続く原因を改善するために…

そのひとそのひとによって、「これを食べると下痢になりやすい」という食べ物があると思います。このような下痢は最近やウイルスによる消化不良とは考えにくく、消化不良によるものと考えられます。

消化機能には腸内環境による個人差がありますし、体調によっても消化能力は左右されます。また、ご自身の知らないアレルギー症状のひとつとして下痢になるのかもしれません。食物アレルギーの症状は、肌に表れる湿疹などに限らず、消化器官にも影響を及ぼすことがあるのです。

できればそういった食べ物は避けるようにしたいものですが、「熱して食べると大丈夫」「調理法が違うと大丈夫」ということもあるかもしれません。食べ物より「食べ方」で消化不良を起こすこともあるのです。

また、量のコントロールも大切です。どんなものにも言えることですが、いくら「体によい」といわれているものでも、同じものばかり食べると栄養価も偏りますし、バランスが崩れて下痢になりやすくなると考えてください。