続く下痢は病気が原因

下痢の原因は様々ですが、下痢のメカニズムは、腸のぜん動運動が活発になることで水分調整がうまくできなくなり、便の水分量が増えてしまうことで起こります。

慢性的に下痢が続くのは病気のサインかも…

下痢には「慢性下痢」と「急性下痢」があり、3週間以上下痢が続く場合を「慢性下痢」と呼びます。

食べ過ぎや飲み過ぎ、冷えなど、下痢の原因が比較的わかりやすい急性下痢に比べて、慢性下痢の場合は「そういえばずっと続いている」下痢の原因や下痢の症状が現れた時期があいまいなケースも珍しくありません。

慢性下痢のなかで最近増えているのが、慢性下痢の約70%を占めている過敏性腸症候群です。腸そのものに異常はないのですが、中には深刻な慢性下痢もありますので注意が必要です。

慢性下痢には病気のサインの場合がある

慢性下痢には病気が原因で症状が現れる場合もあるので注意が必要です。

大腸がん潰瘍性大腸炎クローン病など腸の疾患によるもの、胃や肝臓の病気による下痢、糖尿病など代謝の異常によって起こる下痢など、さまざまです。
下痢がずっと続いていて止まらない場合や下痢止め薬を飲んでも回復しない場合は、医療機関を受診しましょう。

大腸がんが原因の下痢

主に下痢と便秘を繰り返します。下痢や血便と異なり、下痢と便秘は一般的に見られる症状です。食あたりや風邪などはもちろんのこと、ストレスでも下痢や便秘を来たします。

潰瘍性大腸炎が原因の下痢

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。

胃腸炎が原因の下痢

慢性胃炎は胃の粘膜が常に炎症を起こしている状態ですが、実はあまり自覚症状の無い人もたくさんいるのです。

慢性胃炎で直接的に下痢になるという症状はあまり報告されていないようですが、慢性胃炎の人は常時胃の働きが鈍っている状態ですので、食べたものによってはきちんとうまく消化出来ずに腸へ送られ、腹痛を起こしたり下痢や便秘を引き起こす可能性は十分にあります。

肝臓の病気が原因の下痢

肝機は症状が現れにくく、肝臓機能低下をほっておくと本格的な肝炎や肝硬変と段階的に悪化していきます。
下痢の原因は胆のうに

肝機能が低下すると、胆汁酸が消化に必要な量が分泌されない為、脂っこい物を食べてもお腹を壊しやすく、慢性的な下痢になりやすくなります。

糖尿病が原因の下痢

糖尿病の合併症のひとつに、自律神経の障害があります。下痢の原因は、自律神経の障害により腸の運動機能が低下し、小腸の上部を中心に腸内細菌(特に悪玉菌)が異常に増殖して腸内で発酵したガスが、腸を刺激するためと考えられています。

慢性的な下痢に対しては、日頃から腸内の環境を整える食事などに気を付けましょう。腸内環境と整えるのに必要なサプリメントなどがありますのでそれらを上手に利用することもひとつの方法です。

腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!